人間牧場

〇妻が天草でゼリーを作る

 ゴールデンウィークは私たち夫婦にとっても久しぶりの休暇のはずなのですが、遊びに来ていた孫たちも含めた大賑わいの世話に明け暮れてしまいました。とりわけ本来なら休養をとるはずの妻は、食事の世話や食料品の買出し等で忙しい日々を過ごしたようで、休みがかえって疲労蓄積になりましたが、まあこれも心地よい疲れだったようです。かく言う私は朝の散歩や農作業に加え、私の休みを見越してやって来るお客さんを、人間牧場や煙会所、海舟館に案内する等、それなりの充実した日々をマイペースで過ごすことができました。お陰様で頼まれている原稿も目鼻が付き、菜園の手入れもほぼ考えたとおりに終えることができました。

 昨日は妻が孫たちのために私が収穫した天草でゼリーを作っていました。天草ゼリーは妻の最も得意とする手作りおやつで、馴れたのか今では硬くも軟くもなく、ほぼ完璧なゼリーが出来上がるのです。私も孫もお裾分けする親類も、この手作りゼリーが大好きで、少し暑くなって喉越しの良いものが欲しい初夏の食べ物として、はもう最高の贅沢品だと自慢しているのです。
 計量した天草を水で戻してよく洗い、鍋に計量した水を入れて沸騰するまで煮炊きし、吹きこぼさないよう中火で10分ほど煮たところへ、お酢を入れるのです。そうすると天草がドロドロに解け始めます。良くかき混ぜて解けたら熱々のまま、木綿の袋に入れて漉しますが、これが熱湯のため大変で、やけどをしないように注意して絞り切るのです。そこへみかんジュースと砂糖を入れて鍋でかき混ぜながら温めます。

 予め用意した平たいタッパーにみかんや桃やパイナップルの缶詰を散らして置き、上から鍋の液を流し込みます。わが家では一回でタッパー5つくらいを作ります。ダイニングの机の上に新聞紙を敷いて並べたタッパーは1時間もすると荒熱が取れて固まりますが、それを冷蔵庫に入れて冷やすと天草ゼリーが出来上がるのです。天草は海草なので胃腸やお通じにもよい健康食品なので、食べると整腸作用が働いて胃腸がスッキリするのです。
 今使っている天草は3年前に私が、離れ山の海岸で拾い集めて持ち帰り、水に晒したりしながら丹念に遺物を取り去って作ったものです。そろそろ底をつきかけたので、今年の夏はまた採集に出かけようと思っています。今年は一昨日倉庫にしまっていた、インディアンカヌーを長男息子と出し、水洗いをしてシーズンに備えたので、陸上から下見をした後、カヌーで取りに行こうと思っています。

  「天草を 沢山収穫 したお陰 妻はテキパキ ゼリーを作る」

  「天草は 未利用資源 思いつつ 今年は仲間 誘い収穫」

  「初夏となり 妻手作りの ゼリー食べ 喉越しスッキリ お腹スッキリ」

  「手作りで おやつ作れる 妻凄い 近所配りて 喜びの声」 

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