人間牧場

投稿者: | 2012年12月9日

〇子ども教室体験塾「山の向うに何がある!」(その1)

 私が子どものころは、道路も未舗装の曲がりくねったでこぼこ道で、庶民の乗り物といえば、少し遠出は国鉄列車、近くは自転車程度でした。当然年に2回の遠足は近くと遠くを組み合わせ、歩いて行ける場所が選ばれていました。その一つが大きな山の峠をひとつ越した、柳沢村田処でした。当時は下灘小学校からほぼ直線的な往還道があって、みんなが一列になって峠まで汗をかきながら登り、峠からは少し早足になって歩いて山間の小さな田処小学校へ到着し、学校の廊下を借りて弁当を食べ、元来た道を少し足を引きずりながら再び歩いて帰った思い出は、この歳になった今でも鮮明に覚えているのです。

 あれから半世紀近くが経ちました。大人数だったわが母校下灘小学校校舎も耐震基準に合わず、二度目の新築工事始まりましたが、少子化の波が押し寄せて、人数は100人を大幅に超えて減り続け、子どものころ遠足で訪ねた田処小学校も、一昨年児童数の減少を理由に長い歴史にピリオドが打たれ閉校したのです。
 私は田処小学校の敷地内にある活性化センターと称する体育館へは講演等で度々招かれ、また年に一度は友人の西田和子さんや亀本幸三さんたちがやっているほたる祭りに、何人かの仲間を連れてほたるの見学に行っているため、知人や友人も多く、まるで親戚のような感じのする地域なのです。

 子ども教室のふるさと体験塾は、毎年ふるさとの山に登っています。昨年はわが町の明神山の高さがスカイツリーと同じ634mということもあって、明神山に登りましたが、今年は朝ヶ峠を越えて旧田処小学校まで歩く計画が持ち上がりました。2~3度準備のためキロ数を測りながら、車で下見をしましたが、既に往還道は草に埋もれて歩けないし、車道を歩くと子どもの体力ではきついと判断し、集合場所は下灘コミセンにしたものの、出発点は大洲と内子の枝分かれ付近にすることを決めました。
 昨日は北西の季節風が吹き荒れ、時折雨もぱらつくあいにくの天気でしたが、風邪や体調不良で休んだ子どもを除いた30人の子どもと、15人ほどのスタッフが元気にスタートしました。

 道案内人の私が先達を務め、一行は細長い一列になって歩きました。私は体力保持のために毎日裏山を1万歩歩いて健脚を保っているので、少しスピードを上げて歩きました。最後尾から少しスピードが速いと注文がつきましたが、構わずぐいぐい引っ張って歩きました。
 最初のチェックポイントの朝ヶ峠までは、眼下に荒れ狂ったような伊予灘の海が見え隠れし、名残の紅葉の下を、枯葉を踏みしめながら歩きました。山の中の道だし天気が悪かったため、通る車も殆どなく、距離を稼ぐため直線的に歩きました。参加者は朝の寒さに驚き、私を含めて誰もが厚着をしていましたが、朝ヶ峠前までの上り道で大汗をかいてしまいました。用意した飴玉を峠付近で配給し、そこからの下り坂は楽だけど、体温を奪われるので気をつけるように注意して、次のチェックポイント「法師」を目指しました。

  「遠い足 書いて遠足 近頃は そんな難儀を せずに近足」

  「タイトルは 山の向うに 何がある! キャッチフレーズ 久々ヒット」

  「着膨れて 山道歩く いい汗を かきつ峠で 海を振り向く」

  「風受けて 時雨れて行くか 峠道 幼な思い出 頭に浮かぶ」