人間牧場

〇年輪塾公開セミナー(その1)

 「今も行き続ける尊徳精神」というテーマの年輪塾公開セミナーが昨日翠小学校で行なわれました。その資料の前文に「はじめに」と題して、年輪塾塾長である私が次のような文章を書いています。

 東日本大震災や紀伊半島の大雨被害など、日本列島各地で起こっている天変地変に、私たち人間は恐れおののきながら今を生きています。しかし、日本の歴史を紐解けば、こうした苦難はいつの時代にも起こっていて、その都度日本人は智恵と汗でそのような苦難を逞しく乗り越え、今日まで生きてきたのです。
 各地の小学校の校庭に粗末な服を着て、薪を背負い本を読みながら、人知れずひっそりと立っている二宮金次郎像の台座に上がって、金次郎が読んでいるほんの一節を見て、その本が中国の古書「大学」であることを知った時の驚きや、旨のときめきは今も忘れられませんが、そのことがきっかけで二宮尊徳翁夜話を学ぶうち、二宮尊徳が実は冷害や干ばつ、震災や大雨被害を見事に指導克服した復興の祖であることを知ったのです。
 しかし世界でも屈指の経済大国になり、ものが豊かになった日本では、二宮金次郎の銅像があることさせも知らず知らせず、古い時代の遺物として私たちの記憶から消え去ろうとしているのです。
 二宮金次郎の生き様を学ぶ私塾年輪塾では尊徳翁夜話233話を学びながら、今年の春から夏にかけて、塾生が中心になって大掛かりな二宮金次郎像調査を行ないました。金次郎象のある学校のご好意ご協力をいただいた調査の結果、驚くことに愛媛県内には182体もの銅像・陶像・石像があることが判明したのです。塾生調査員が作成した調査票には像全体の形や顔の印象、読んでいる本の内容や建立者・寄贈者などなどの他、調査にまつわるエピソードが詳しく記入されています。その記録は全てCDに集録し、本日から販売させていただきます。
 年輪塾ではこれら学習の成果をと先人からの学びとして、二宮尊徳公開セミナーを開くことといたしました。一昨年開催した宮本常一公開セミナーではノンフィクション作家佐野眞一さんを招き大好評でしたが、今回は二宮金次郎の七代目の子孫中桐万里子さんを招き、知られざる金次郎秘話やその教えを聞きたいと計画した次第です、
 年輪塾も人間牧場年輪塾からあらし山年輪塾、馬路村年輪塾、田処大杉年輪塾へと少しずつではありますが新たな年輪を加え、塾是・塾訓に基づいて私塾としての進化を遂げようとしています。ささやかな私塾活動ながら二宮金次郎のおしえそのままに、これからも人間の自立、地域の自立に向けて、さらなる学びを続けたいと念願しています。
                       平成23年11月19日
                              年輪塾塾長  若松進一

 プログラムは以下の通りです。

 

公開セミナーのプログラム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「尊徳の 公開セミナー 開きたる 二年の学習 短くもあり」

  「尊徳の 子孫招いて 学習会 どんな人かと 期待膨らせ」

  「ワクワクし ドキドキしたる セミナーで 多くのことを 学び直して」

  「知っている つもりだったが 金次郎 知らないことが 余りに多くて」

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