人間牧場

〇足し算型人生かそれとも引き算人生か

 わが家には過去の世代を担ってきた親父と、今の世代を担っている私と、それに次の世代を担うであろう長男息子が同居しています。93歳になった親父の暮らしはどちらかというとシンプルライフで、パソコンもなければ車もないのです。それでも別に困ることなく暮らしているのですから、シンプルライフはムダやムラがなく、お金もそんなに必要としない、いい生き方のような気がしています。そこへ行くと高度成長時代に育った私のような人間は、あれも欲しいこれも欲しいと、一生懸命働いて土地や家、子ども4人などなど欲しいものは何でも手に入れてきました。親父の今の暮らしを引き算型というなら、さしずめ私や息子の暮らしは足し算型ではないでしょうか。しかし同じ現代に生きる私と息子では同じ足し算型でも少し様子が違うのです。

 私たち夫婦はとにかくものを捨てずに溜め込みます。あれもこれも勿体ないと捨て切れず、いつの間にか押し入れも倉庫もいっぱいになって、中には10年間もまったく使わないものや、息子や娘が学生生活のため使っていたテレビ、洗濯機まで納屋の倉庫にうず高く積んでいました。今回息子たちと同居をするために家のあちこちを片付け、要らないものを捨てましたが、大工さんにお願いして廃棄物処理場へ送った物はおびただしい量でした。それらの荷物を片付けるとき、息子はこれも要らない、あれも要らないといい、あれも要るこれも要ると主張して囲い込もうとする妻と、意見が合わなくて随分もめたようです。
 私たちの暮らしももうそろそろ、息子や親父に見習ってシンプルライフに変身しなければならないようです。

 先日息子が人間牧場へ孫たち4人を連れて人間牧場へやって来ました。私は接客中でしたが、息子はロケ風呂の脱衣場へ持っていった古いタンスが気に入らないらしく、私にそれを撤去するよう求めましたが、畑仕事の後風呂を浴びて帰るための着替えや作業着を入れていたタンスを、私の承諾なしに焼却処分して、衣類だけを持って帰って来ました。
 唖然として口喧嘩になりましたが、よくよく考えてみれば息子の言うのも一理あると思いました。「老いては子に従え」でしぶしぶ従うのではなく、息子の筋の通った話に納得させられたのです。いつの間にか染み付いた足し算型の人生も、どうやら幕引きのようです。

  「足し算の 人生歩む 夫婦には 親父と息子 勺にさわりて」

  「老いて子に 従う姿勢 大事だが 納得いかぬ ことは反論」

  「気がつけば 古い人間 なっている 変えたらいいのに 変えれず生きる」

  「引き算は 物捨てるだけ じゃあない 心がけして シンプルライフ」

 

 

 

この記事はカテゴリ 人間牧場 に投稿されました。この記事をブックマークするには こちらを。この記事へのコメントをフォローする場合の RSSはこちら。 コメント、トラックバックの受付は終了しました。