人間牧場

〇やきもちならぬ焼餅
 「うらやましがる」嫉妬心のことを「やきもちをやく」と変な言葉に取られがちですが、語源の元となったかどうかは定かではないものの、年末から年始にかけて「餅好き」なわが夫婦は、自宅でついたお餅を水に漬けて保存し、しょっちゅう焼いて食べています。

 普通は水餅の水気をペーパータオルで拭き取り、パンを焼くトースターで焼て食べますが、時折農作業に出かける人間牧場には、めったに使わない囲炉裏や薪ストーブがあって、火種の上に金網を置き、持参した餅やカキ餅を焼いて食べ、一人至福を楽しんでいます。

 丸餅も切り餅も半乾きなので、火種の火力が伝わると表面がまるで風船のように膨らんで、見飽きぬどこかユーモラスな光景に思わず笑みがこぼれます。餠は醤油を軽くつけた後、黄な粉をまぶして食べるとまた格別な味です。もうお餅も残り少なくなりました。わが家ではいただいたもち米があるので、近々またお餅をつこうと、妻と話し合っています。

「火や煙 どこか昭和の 懐かしさ 暮らしが変わり すっかりご無沙汰」
「火の上に 金網乗せて 餅を焼く プーと膨らみ その姿可笑し」
「ついた餅 寒の水漬け 保存する パンか餠かと 妻に聞かれて」
「黄な粉餠 これまた違う 味がする 今日はどの味 楽しもうかと」

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人間牧場

〇綺麗な春の兆しの夕日
 このところ氷点下に下がる寒~い日が続いています。「おそらくこれが最後の寒波だろう!!」、「いやそう願いたい」と思うような寒さでしたが、強い北寄りの風も収まり昨日はよい天気に恵まれました。

小網から見た夕日

シーサイド公園から見た夕日

 夕暮れまで畑に出て草取りをしていましたが、夕方西の空が赤くなったので、夕日を見に出かけました。高野川海岸、小網の旧道、シーサイド公園と見る場所を変えて見ましたが、いやはやどこからの夕日も綺麗でした。

 立春が過ぎ1ヶ月後には春分の頃を迎えます。「この夕日を見ると幸せになれる」などとありもしない嘘を言い続け、「双海の夕日は日本一」などと自慢し続けてきましたが、「嘘」も「自慢」もし続けると、「本物」になりました。

「春夕日 奇麗綺麗と 褒めてやる 嘘も自慢も 続けりゃ一番」
「夕日見に 行きたいけれど いつがいい よく問われるが
いつでも綺麗」
「この夕日 夕やけ見つつ プロポーズ すれば絶対 成就するはず」
「ああ今日も かくてありなん 夕日見る 幸せ人生 長生きしそう」

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人間牧場

〇古い切手
 現職の頃ほどではありませんが、私の元へは相変わらず色々な郵便物が届きます。最近は郵便物の土日配達が無くなったため、急ぎの封書や資料などは安くて速い宅配便で来ることも多くなりました。

 郵便物はUパック以外には切手が貼られていて、消印が押されもう使えないものの、それらの古切手はハサミで周囲を切って机の上の古切手入れ容器に収めています。この古切手もいわばSDGsで、再利用はできないものの、何がしかのお金になるそうで、息子は集まった古切手を寄付をしているようです。

 私も若い頃切手収集をしていたので、書棚の一角にはその痕跡で沢山の未使用切手が無造作に整理もせず置かれています。未使用の物は今でも使うことも売ることもできますが、それほど困っていないので、資料館の館蔵品として残したいと思っています。特にお年玉付き年賀状で当たった切手シートはプレミアがついているそうです。

「封書など 届いた封筒 丁寧に 消印押した 切り取り保存」
「この切手 珍しいもの 売れるそう 集めて誰かが ボランティア資金」
「若い頃 切手収集 していたが 今はすっかり 忘れた存在」
「暇を見て 集めた切手 どのくらい あるのか一度 調べてみたい」

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人間牧場

〇次々と修繕修理があるものです
 今年はまるで厄年のように、次々と突発的に修繕や修理案件が出て、その対応に追われています。1月5日に果樹園の剪定作業をしていて左手に持っていた新品の剪定ばさみを、誤って利き腕右手の平に突き刺さし、はめていた手袋が真っ赤になって近所の診療所に飛び込み、3針も縫う中怪我をしてしまいましたが、名医?の処置と私の自然治癒力?で完治することができました。


(修理を終えた屋根上の水道管)

 今度は2月初旬の氷点下を下回る寒波で人間牧場のロケーション風呂の水道管が凍結して破裂し、漏水騒ぎがありました。地元の水道屋さんに修理を頼んだものの、各地でそのような水道管の凍結破裂が相次ぎ、順番待ちとのことで、とりあえず水道管の元栓を締めるように言われ、順番を待ったまますっかり忘れていましたが、昨日人間牧場へ出かけてみると、修理を完了しているようでした。

 さて3度目は人間牧場のウッドデッキ修理です。この修理は昨年大工さんに頼んでいた工事なので予定に入っていたことですがちょっとした大修理で、保管していた硬い板材を倉庫から事前に出して大工さんに見てもらい、昨日の工事となりました。今日にでも工事が終わるようなので、とりあえずホッと一息といったところです。わが身もわが施設設備も老朽化?が進みあれやこれやです。次は何が起こるか分かりませんが、2度あることは3度あった後なので、もうないように祈るばかりです。

「このところ 施設設備や わが身にも 故障や怪我が 続出その都度」
「幸いに 治る病気と 治すケ所 医師や業者の 力を借りて」
「2度あるが 3度になって ポジティブな 私もさすが ネガティブになる」
「こんな時 急ぐ心が 落とし穴 気をつけるようにと 妻に注意され」

 

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人間牧場

〇「寒~い」一日
 今日は少し遠い愛媛県の東予方面からお客さんが来るというので、私設公民館「煙会所」の囲炉裏に火を起こし、部屋を暖かくして待ちました。予約時間は午前10時でした。ところが途中車がエンストしたらしく、到着したのはお昼前の11時50分でした。

 その間何処へも行けず何もできず、私は囲炉裏の火に炭を追加し続けました。やって来たのは40過ぎの比較的若いご夫婦です。中学2年の子どもが学校へ行けない、いわゆる登校拒否らしく、どうしたらいいか相談した人が私の日頃お世話になっている人で、その人から「相談に乗ってあげて欲しい」と言われ、首をかしげながらも断ることも出来ず、自分の無能を顧みず、行きがかり上引き受けてしまったのです。

 私は4人の子どもを育ててきました。私は仲間とともに20年間無人島に挑む少年のつどいなどをやって登校拒否や非行に走った子どもたと活動を共にしてききました。私は今も地域教育実践交流ネットワークえひめの代表として、青少年に関わる様々な活動をしています。そんなこんなですが、話を聞きながら、「少し話暖かくなったら学校へ行けない子どもさんを連れて、人間牧場へ来ませんか」と話しました。

 自分たちの悩みを聞いてもらって少し安堵したのか、「春休みになったら是非」と言って、3時間ほどのお話を終えて帰られました。私の元へやって来る人の中にはこうした人も何人かいるのです。話を聞いてあげて勇気づけることくらいしかできませんが、悩み多い世の中です。

「相談に 乗って欲しいと 頼まれて 嫌とも言えず 非力な私」
「おお寒い 今年一番 冷え込んで 囲炉裏火を入れ 待ち人来たらず」
「人は皆 あれやこれやと 悩んでる 回り回って 私に相談」
「凡人の 私に助言 求められ 今度は子ども 連れておいでと」

 

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人間牧場

〇野菜の宅配のようです
 寒かった今年の冬も峠を越し、三寒四温の巡りがやって来ました。待ちに待った「春遠からじ」です。この時期になると畑の冬野菜は寒い衣を脱ぎ始め、自分の寿命の終わりを察知してトウを立て、花を咲かせて実を結ぶ準備をし始めます。

 冬野菜の王様である大根も白菜もそろそろ終わりが近づいてきました。この時期になると名残の野菜を収穫し、適当に見繕って発泡スチロールに入れ、松山市内に住む子どもたちや親しい人に、まるで野菜の宅配のように軽四トラックに積んで配って回るのです。

 最近は物価高騰もあって、ましてや冬なので、わが家ではどおってことない野菜でも、みんな喜んで貰ってくれるのです。昨日は獲れた原木シイタケを添えて7~8軒へ配りましたが、玄関先で久しぶりの会話をしたり、中には家の中にまで案内され、本格的なお茶までたててもらい、私の他愛ない話にまで付き合ってもらいました。

「冬野菜 早くも冬の 衣脱ぎ トウ立て花・実 準備している」
「冬野菜 適当数々 見繕い 発泡入れて まるで宅配」
「このところ 物価高騰 助かると まあまあ上がって お茶でもどうぞ」
「久方に みんなの元気 見て安心 春はそこまで やって来ている」

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人間牧場

〇足摺岬こぼれ話
 「一昨日足摺岬のジョン万次郎に逢いに行ってきた」とわがfacebookやブログに記事をアップしたところ、「カツオのたたきを食べたか?」とか、「椿の花は綺麗だったか?」とか、facebook仲間から色々な書き込みがありました。

 目的がジョン万次郎だったし、自宅を午前10時過ぎに出発した日帰りの旅だったので、椿の花は見たものの、結局カツオのたたきなどを食べることもなく先を急ぎました。同行した妻から「あなたと旅行しても、綺麗なところに立ち寄ったり、お土産を買ったり美味しいものを食べることもなく、いつも面白くもない」と、今回も不評をかってしまいました。

 それでも、高知県人に「隣はアメリカ」と言われても遠くて見えませんが、いつも島に囲まれた瀬戸内海を見て暮らしている妻にとっては、大海原の太平洋はやはり魅力のようでした。また足摺岬の゛灯台に通じる椿の花の小路も今が満開で、花を見上げてながら楽しみました。

 また灯台近くには四国88ヶ所の霊場の一つ金剛福寺があり、また四万十市中村に通じる海岸国道沿いには砂浜がどこまでも続く大岐海岸があり、この冬場の寒い中でもサーフィンを楽しむ人たちが沢山集まって楽しんでいました。私たちは中村経由で四万十川に沿って西土佐を経由し、結局はカツオのたたきも喰いっぱくれ、結局午後7時過ぎに大洲市内まで戻り夕食にありつきました。妻の不満もそこまででした。お恥かしい限りですが、ジョン万次郎に新しい力を貰いました。

「足摺に 行ったとネットに 書き込むと 美味しかったか? 椿咲いてた?」
「そういえば 椿咲いてた 土佐料理 食べずに帰る はたと気がつく」
「同行の 妻にも不評 何をしに? 高知行ったか? それでいいのだ」
「また行こう 私の誘い 乗らぬ妻 そのうち忘れる 私の作戦」

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人間牧場

〇四国最南端足摺岬を訪ねる(その2)
 土佐の高知は坂本龍馬や 吉田茂など10指に余る歴史上の人物がいますが、私は思うところあって、少年の頃からジョン万次郎に心を寄せてきました。小学校5年生の時出会った1冊の本「ジョン万次郎漂流記」は忘れられない思い出ですが、その年私の誕生日に担任の武智先生が新聞にくるんだこの本をプレゼントしてくれました。

 以後この本は、現在人間牧場の傍にある大きなヤマモモの木の根元にある空洞に置き、畑仕事に行く度にハーモニカととも使ったり読んだりしていましたが、人間牧場を造った時思い出して掘り返すと、土に埋もれ背表紙だけになった本と錆びたハーモニカが出てきてビックリしました。

 そんなこんなで年輪塾でジョン万次郎を人物に取り上げてからは、今まで以上に足摺岬が想いの地になりました。久しぶりに訪ねた足摺岬で、ジョン万次郎像は変わらぬ姿で太平洋に向かって建っていました。老いを迎えたわが身ですが、もう一度リセットして生きて行こうと思いました。

「土佐高知 多くの人が この国の 行く末思い 活躍足跡」
「維新から 数え150年 昨年は 戦前戦後 それぞれ75年」
「漁師した 経験ありて ジョン万を 特に敬愛 今も変わらず」

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人間牧場

〇雨と天気とにらめっこしながら畑の草取り
 このところ春の足音を告げるように足繁く3~4日に1回雨が降るようになりました。春の雨はしっとりとハコベなどの草を濡らし、畑の土もねっとりして雨が降ると2~3日は畑に入ることができないのです。

 今は年度末であれこれ会議や講演が多く、2~3日晴れの日が続く日にそんな予定が入るともうお手上げで、農作業が遅れてしまい悶々の日々を過ごさなければなりません。そんな中2日前に思い切って畑に入り草削りをしたり、遅れていたピーマンの枯れ枝を引き抜く作業をしました。

 作業はそれなりにはかどったのですが、案の定あくる日の昨日は一日中雨が降り、今朝畑を見ると、せっかく削ったハコベ草が雨で息を吹き返したように見えました。今日と明日は晴れてても所用で仕事にならず、あ~あ~です。

「春近し 畑の草取り したいけど 草も畑も 雨濡れ入れず」
「削り草 雨水濡れて 生き返る たまの晴れには 予定があって」
「このところ 晴れ雨晴れ雨 交互にて 三寒四温 これからずっと」

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人間牧場

〇お月様とランデブー
  寒いといえど立春が過ぎると随分陽足が長くなって、夕暮れが遅くなりましたが、朝の夜明けはまだまだ遅く、朝6時に家を出る日課のウォーキングも懐中電灯が必要です。

 このところ天気の良い日は西の空に綺麗なお月さまが浮かんでいて、月を見ながら、まるでお月様とランデブーするように、どこまでもついてくる月とともに歩いています。 

 凡人の私には天動説や地動説など知る由もなく、僅か1時間ほどのウォーキングで、お月様の位置が少しずつ変化していることに気づく程度です。今世界、特にアメリカや中国ではあのお月様に再び出かける宇宙競争を始まっています。

 竹取物語やかぐや姫、ウサギの餅つきなど他愛ない昔聞いたおとぎ話も、もう過去のものになりました。あの月のもたらす引力のお陰で潮の満ち引き、潮の流れが生まれ、地球上の海の水が澱むことなく腐らないことを知っている人は少ないようです。

「夜明け前 西の空見りゃ お月様 私と一緒 ランデブーする」
「あの月に 人間様が 行くという ウサギ果たして いるのだろうか?」
「あの月の 引力お陰 海水も 澱むことなく 奇麗なままで」
「菜の花や 月も夕日も 西の空 時間違えど 毎日沈む」  

 

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