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○早い目覚め

 昨日は二ヶ月に一回の健康診断の日でした。半年に一回行っているエコー検査の日でもあるので、朝食抜きで県立中央病院へ9時過ぎに入りました。エコー検査の予約が10時なので、余裕を持って出かけたつもりですが、事前に血液検査をするよう自動受付機が指示を出していたため、血液検査の会場へ向かいました。昨日はどういう訳か血液検査のコーナーが混んでいて、私がいただいた番号は186番でした。こんなこともあろうかと、病院へ行くときは本を一冊持っていったお陰で、待ち時間も気にすることもなく待合ベンチで待っていました。しかし30分以上待っても検査は終わらず、結局時間ギリギリの10時に血圧検査は終わりました。


 さてエコー検査の受付には双海町出身の女性が毎度の事ながら温かく迎えてくれました。10時の予約でしたが、昨日は入院患者さんがベッドのまま検査室へやってくるため、私の順番は後となってしまいました。やがて検査室へ呼び込まれましたが、検査技師の女性が「若松さんお元気ですか」と声をかけてくれました。病院のベッドで「元気ですか」も可笑しいのでしょうが、そこは定期検査なので、雑談をしながらの検査となりました。聞けば県立中央病院の周産期センターに勤めている娘と同期の方らしく、わが家へも遊びに来たようでした。縁の不思議を感じながら、「異常はないようです。以上」でした。

 血液検査やエコー検査の結果を受けて10時30分から医師の診察予定でしたが、診察が始まったのは11時10分から、結局すべて異常なしで次回の検診予定を6月18日8時30分からに決め、会計で5千円近くの医療費を払い病院を11時30分に出ました。

 エコー検査は検査する腹部に検査カメラが動きやすいようにドロドロしたものを塗られます。検査が終わって熱いタオルで綺麗に拭き取ってくれるのですが、何処か気持ち悪い違和感があるので、帰りに思い切って温泉に立ち寄りさっぱりしました。その後苗物を売る店に立ち寄りコンニャクイモの種を30個買いました。人間牧場の畑に植えるつもりです。

 自宅に帰ったのは3時過ぎ、そういえば朝も昼も抜いてたと腹が減ったことを自覚し、夕食も近いことからポンカンと清見を2個食べ我慢しました。

 夕方親類の漁師さんから魚の提供があり、鳥に行き仕事で留守の妻に代わって荒ごしらえに挑戦しました。昨日は日ごろのリズムと違った一日を過ごしたため多少お疲れモードで、風呂に入って10時には床に就きました。ところが早く寝たため早く目が覚めて午前3時に目が覚めてしまいました。これも歳のせいだと納得して書斎に入りストーブを点けてブログを書いたり本を読んだり、メールを見たりして早い目覚めの朝を迎えました。

 今朝は昨日の夕方海岸で収穫したワカメをかまどでお湯を沸かし、天日干しする作業が待っています。また10時には清水さんのあらし山訪問があるので、それまでに作業を終えなければなりません。今日も朝から忙しい一日が続くようですが、とりあえず早朝3時からブログ2本のノルマも終えて万全の充実した一日を迎えられそうです。

  「二ヶ月に 一回病院 検診す 今度も検査 異常なしです」

  「あれこれと 普段と違う 一日を 過ごしたためか 早く床就く」

  「早寝した ために早起き 俺も歳 三時過ぎには 目覚めて寝れず」

  「さあ今日も 忙しいぞと 言い聞かす これが私の バイオリズムだ」

 

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○異常気象の中でも野生の花は咲く

 このところの気温の乱高下は明らかに異常気象というもので、全国のあちこちでは4月も半ばというのに雪が降ったり、北海道では瞬間風速30メートルの突風が吹いたりして、自然のいたずらが少々過ぎるようです。これは何も日本だけの問題ではなく、北欧ではアイルランドの火山が爆発して、その噴煙が北欧各地を襲い飛行機の運航に影響、各地で飛行場が閉鎖される騒ぎになっているようです。そのためイギリスやドイツに向かって飛ぶはずの日本からの飛行機直行便も飛ぶことができず、欠航が相次ぎ国際化した人々の暮らしを直撃しているのです。

 人々の暮らしに特に気温は大きく影響します。気温が前日より10度も上がったり下がったりすると、着る物に困ります。春が来たと思ってコート類をクリーニングして仕舞い春の衣服に衣替えしたり、ストーブの油を抜いて倉庫に収納したりしたものを、慌てて出し直したりしなければならないのです。

 わが家でもこのところ殆ど使わなかった書斎のストーブを、この四・五日早朝には点火して使っています。私の毎年の予定表にはストーブの点け終わりを書いていますが、この10年では最も遅い点火となっているようです。

 気温が不安定なため野菜が軒並み高騰しているようです。特にキャベツは普通この時期柔らかい春キャベツが一玉百円前後で安く出回る時期なのに、300円程度も珍しくないようです。後手に回る政府は全農に対し野菜の供給を増やしたり企画外品も出荷するよう農林水産大臣が要請していました。

 野菜が高くて農家も小売店も儲けるだろうと野菜の高騰を見て思うのでしょうが、気象の変化が原因で出荷量が減っただけの話なので、農家も小売店も悲鳴を上げているのです。

 昨日の夕方の天気予報では、南国四国なのに「霜注意報」が発令されました。春が来たと思い込んで芽を出したり花をつけた植物は、春の気温でないと育たないのです。せっかく結実した梅の実が寒さに凍えてシワシワになったり、せっかく咲いた梨の花も10度以下では活動しないミツバチが飛ばず高配しないようだし、キウイフルーツの芽も寒さで枯れてしまったと農家は嘆いています。梅の産地の和歌山では10億円の被害だと報じられていました。

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(雨に誘われ顔を出したカタツムリ)

 それでも季節は春に向かって動いていて、わが家の庭や畑の隅に植えられているサツキは早くも色とりどりの花が咲き始めているのです。昨日久しぶりに運動のつもりで裏山を散策しました。このところ雨の日が多く日照不足気味ですが、冬眠から目覚めたカタツムリを見つけました。まt一面に淡い紫色のシャガやアザミの花が春を主張するように咲いていました。野の花ゆえに見る人もなく間もなく散ってゆくのでしょうが、愛らしく咲く草花にはこれまた趣があって、ポケットに忍ばせたデジカメを思わず向けてしまいました。何だかんだといいつつ季節は動いているのです。

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(シャガの花)
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(道端に咲く野アザミ)

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(草むらに顔を出したイタドリ)

  「噴煙で 憤慨案じ 空港が 閉鎖するとは 聞いたことなし」

  「このところ 気温はまるで エレベーター 野菜高騰 キャベツも悲鳴」

  「春が来た 人や植物 思ってた 霜が直撃 大きな被害」

  「足元を 見れば季節は 巡ってる 野辺花咲いて 散歩は楽し」

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○平城遷都1300年祭り

 世界遺産めぐり旅の最後は平城遷都1300年の会場となっている国営歴史公園を見ることです。見渡す限りの広大な敷地に様々な祭りの準備が進められていました。わが国が世界に誇る歴史文化遺産「平城宮跡」(特別史跡・国営歴史公園)を舞台に、半世紀にわたる発掘と研究、保存と復元の成果を踏まえ、平城京の建設と国づくりにかけた人々の情熱と知恵に触れ合う特別な展示・催事を展開しようとするもので、本格的なフィールドミュージアムを目指しているようです。

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 平城遷都1300年祭のマスコットキャラクターであるセント君などの話題は新聞やテレビで見聞きするものの、その内容については知る由もなく、ただ漠然と会場周辺を散策しただけなのですが、私で二会場では千人余りの人が集まってプレイベントをやっていました。このイベントは今月4月24日から11月7日まで開かれる予定のようで、願わくば再度訪れ一日がかりでその内容をつぶさに見て歩きたいと思いました。


 今回は僅か一泊二日の世界遺産を巡る奈良県の旅でしたが、実に多くの日本のまほろばともいえる文化に触れることができました。私たちは日々の暮らしに追われて、教育・文化的ゆとりのないまま時を過ごしていますが、訪ねれば日本の基底に潜む文化をいくらでも体感できるのです。そのことは日本人としての誇りを持つことにつながるのですから、これからも折にふれ気に留めて訪ねたいと思った次第です。

 今回の旅のつれづれに、仲間たちと雑談しながら、人生とは何かということについても話し合いました。自分の将来や終わりの予測がつきかけた今、なすべきことは何かについても話し、自分の進化や社会への貢献を誓って分かれました。

 来年は飛騨高山の合掌造りを雪の積もる年明け早々に見に行くことが決まりました。お金を貯めて是非参加したいと思っています。


  「二日間 奈良の都を 訪ねたり 心に染みる いい旅でした」

  「来年は 雪の降る頃 飛騨訪ね 異文化触れる 旅を計画」

  「訪ねれば 訪ねるほどに 深くなる 心の井戸は 底さえ見えず」

  「気の遠く なるよな時空 体感す 桜今年も 変わらず咲き散り」

 

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○春日大社から興福寺へ

 奈良県に入り世界遺産を巡る旅に参加したものの、どの寺や神社が世界遺産なのか自分では下調べもしないまま、計画を担当してくれた仲間の言うがままなすがままに二日間を過ごしました。法隆寺、東大寺を見て回り、隣接する長い境内を歩いて春日大社本殿まで向かいました。

 これまでのお寺と違い神社は緑の中に突然朱塗りの鳥居や建物が目にも鮮やかに飛び込んできました。参道の両側には春日大社のシンボルである鹿を掘り込んだ寄進の鳥居が延々と続き、信仰の深さを垣間見ることができました。

 参加した会員の中には少し体力や歩くことに限界を感じる人もいて、一歩前を行く若手と比較的元気な私、それなりについて歩く連中が列を乱して歩きました。口は達者な連中なのに足腰は衰えを感じつつあるようでした。

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 その頃からポロポロしていた雨もボロでねじて上がり、春日大社にお参りして下る頃には薄い木漏れ日が差すほどに回復して、濡れている傘を日傘にして歩いたため、すれ違う外国人たちは、豆も振らないのに雨傘を差して歩く私たちを奇異な目で見ているようでした。

 参道を下ると興福寺です。興福寺は創建1300年という奈良きっての名古刹で境内の中金堂は享保2年の大火で焼失していて、現在は平成30年の完成を目指して改修工事の真っ最中でしたが、五重塔やその他の寺殿は雅な姿で私たちを迎えてくれました。

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 興福寺には国宝館があって有名な阿修羅像があるのですが、開館50周年の記念企画展が行われていて見学巣rことができました。残念ながら文化財を守るため場内の撮影は禁じられているので、その全容は目と心にだけ下とどめられませんでしたが、入場チケットの切れ端にのみその神秘な美しさは表現できませんでした。それにしても素晴らしい展示内容でした。八部衆と十六弟子像の現存十四体がずらり展示です。私たちが日ごろ何気なくパンフレットや教科書で見ていた国宝の仏像がこれでもかといわんばかりに展示をしているのです。日本の仏教文化の質の高さに圧倒されてしまいました。

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(興福寺国宝館)

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(国宝間の入り口)
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(チケットの阿修羅像)

  「念願の 阿修羅に出会い 手を合わす 闇夜に浮かぶ 神々しさに」

  「歩くこと 遅れ遅れし 友もいて 少し感じる 老いの坂道」

  「雨上がり 何故か開けた 傘を見て 外人奇異な 目で見て過ぎる」

  「気の遠く なる年月を 重ねつつ 五重塔は すっくと立ちぬ」 

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○世界遺産東大寺

 世界遺産を巡る旅2日目は、宿泊先から程近い東大寺から始めました。東大寺といえば日本一の大仏さんで有名ですが、大仏さんがとてつもなくでかいことだけは覚えている修学旅行以来なので、わくわくする気持ちで向かいました。山門近くには鹿が沢山集まって韓国客に愛嬌を振りましていました。今の時期の鹿は冬毛が夏毛に生え変わる時期なので、道端にやたらに落ちている運この悪臭とともに、余りシンボリックな感じはしませんでした。早朝にもかかわらず多くの観光客がいましたが、その殆どは勧告や中国の人で、意味不明な言葉でわいわい騒ぎなが私たちと一緒に大仏殿へ向かいました。


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(早くも芽吹いた目にも鮮やかなもみじの新緑)
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(もみじの若草色に対比して咲く桜)

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(抜け毛の時期を迎えた鹿)
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(本堂までの山門は早朝ながらかなり賑やかでした)

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(公園内でくつろぐ鹿たち)

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(世界遺産を示す東大寺の石碑)

 仁王門も大仏殿に対比してでかいのですが、仁王門の両側にある仁王さんの像もこれまた見たこともないような大きさの像でした。普通は大仏殿に向かうため仁王門の仁王さんなど目もくれない人が殆どのようですが、私は力強い仁王さんの木造に強く心を引き寄せられました。

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(仁王門)

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(右と左の仁王さん)
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 大仏本殿はこれまた太く度肝を抜かれるような大きさでした。中に入るとガリバー旅行記で読んだように人間が
とても小さく見えました。この日は正装をしたどこかの団体がお坊さんの説明を聞きながら大仏様の前を占拠していたので、私たちは傍をすり抜けるように見上げながら左横、後、右横を順路に沿って進みました。途中柱の穴くぐりの場所を見つけましたが、韓国や中国から来たであろう外国人たちが占拠してここも素通りとなりました。

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(大仏さんの右側面)
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(大仏さんの正面)

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(大仏さんの左側面)
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(柱の穴くぐり)
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(本殿から仁王門を望む本殿前の境内)
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(式年祭はこのような壮大な祭りが模様されるようです)

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(大仏殿は名残の桜で華やかに彩られていました)

 この日はあいにくポロポロと朝から雨が降るあいにくの天気となりましたが、その後雨も止んで薄日のさす好天に恵まれました、開花宣言から20日間も経っているので、余り期待はしていなかったのですが、早咲きの桜は散り染めていたものの遅咲きの桜は今が満開で、桜咲く世界遺産はこれまた趣がありました。

 

  「大仏に 劣らぬような 馬鹿でかい 仁王阿吽で 出迎えくれる」

  「ナンバーワン さすが大仏 本殿も でかくてまるで 人が小さく」

  「遅咲きの 桜花咲く 大仏殿 風情の余韻 楽しみながら」

  「鹿抜け毛 衣替えする 過渡期にて 糞の匂いと 合わせうんざり」

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○旅先奈良の居酒屋にて平凡な力強さを語る

 21世紀えひめニューフロンティアグループという小さな仲間集団を、仲間12人と結成したのは今から29年前の昭和56年(1981年)のことでした。以来ふるさとを皿から見る運動や無人島に挑む少年のつどい、丸木舟製作瀬戸内海航海、10年間に40回開催のフロンティア塾活動など、様々な活動を、今やれる青春、一年一事業、社会への揺さぶりという3つのテーマを掲げて活動してきました。進化の歩みは遅くなったものの、そのことが認められて愛媛新聞賞やコカコーラ環境教育賞を受賞したり「今やれる青春」という20周年記念誌を発刊したり、これまた多くの足跡を残してきました。

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 それぞれの会員が歳をとり、昔のような活発な活動ができなくなったため、それぞれがそれぞれの持ち場を固めようと誓い合い、私は人間牧場をつくって、フロンティアスピリッツの伝承に努めてきた結果が今の自分の活動につながっているのです。仲間の皆さんも例えば旧内海村に住む北原さんは里山を開墾してヤギを飼ったりしながら、サバイバル的な活動を起こそうとしています。

 みんなの暮らしにこうした生きる意味とでもいうべき心の動きができ、それが社会への揺さぶりになっていることを思うと、29年間の活動によって育まれてきた思いや進化は素晴らしいことだと思うのです。

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 そのフロンティアグループが会員の高齢化によって嘗てのような活動ができなくなった軟着陸の活動として探し当てたのは世界遺産を巡る旅でした。「その歳になって何で今更」といわれそうですが、活動領域や範囲の狭くなりつつある自分たちの文化的レベルを高めていくには、歴史や異文化、それに人に会うことによるカルチャーショック以外にないと考えたからなのです。その旅はまだ今回で三度目ながら和歌山熊野古道、広島原爆ドーム、広島安芸の宮島、島根石見銀山、そして今回の奈良法隆寺などを巡って、途方もない日本人の営みが作り出した世界遺産に触れて、心洗われているところなのです。


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 旅の途中のバスの中は、29年間もの活動の想いだが詰まっているのですから楽しくないはずはありません。自分自身の過ぎ越し半生やこれからの人生を大いに語り合いました。仲間たちは若い頃希望や夢を語った割にはそれほど出世した訳でもなく、定年を迎えてあるいは迎えようとしていますが、心だけは強くなったと、みんなの話を聞きながら自然に備わった「平凡な力強さ」に驚くのです。そして多分これからも「平凡な力強さ」を武器に生きて行くことでしょう。

 居酒屋での飲みながらの話は、あれほど若い頃飲んでいた酒を飲めなくなった私を含めて何人かが、ウーロン茶党になり、酒は10人うち3人だけとなり、多少盛り上がりにかけましたが、それでもいいお話でした。


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  「三十年 活動共に した友と 居酒屋語る 青春の日々」

  「これからは 今が一番 若いから それなり生きろ 俺を見習え」

  「暇と金 できたらあれも やりたいと 思っていたが 暇金できず」

  「また今日も 色々発見 あった言う 友の言葉に 多少癒され」



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○お寺そしてまたお寺の寺巡り

 日本最古のお寺といわれる飛鳥寺に立ち寄りました。本尊は推古天皇が聖徳太子や蘇我馬子と誓いを立てて発願し鞍作鳥によって造られた日本最古の仏像といわれる飛鳥大仏です。当時は高さは3メートル、銅15トン、黄金30キログラムを用いて作られました。平安・鎌倉時代の大火災で全身羅災し、後補を受け現在に至っています。寺社仏閣に余り詳しくない私にはその価値は計りかねますが、他のお寺の本尊とは少し趣が違っているようでした。

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 時間を気にしながら一日目最後の訪問地である、国内で最初に世界遺産に登録された法隆寺に目指しました。お寺さんは参拝や拝観が5時までとなっているため、急ぎ足で法隆寺の中へ入りました。しかし既に入り口ではお参りにかなり時間がかかるため、オーダーストップのような形で入山不許可となってしまいました。仕方がないのでお願いし、私だけが入り口のゲートをくぐって五重塔と金堂の写真を2枚撮らせていただきました。

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 法隆寺を訪ねたのは中学三年生の時の修学旅行以来ですから実に50年ぶりなのです。あいまいな記憶をたどりましたが、残念ながら当時の記憶は完全に消え失せていました。松山出身の俳人正岡子規が「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」という句を残していて、俳句王国に住む私たちには馴染みの深い寺なのです。

 仕方がないのでお寺の境内を30分ばかり散策しましたが、境内も午後5時30分には締め出されてしまいました。

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 境内のあちこちには桜がまだ残っていて、桜の花の美しさと松の緑の清々しさに映える法隆寺の五重塔はやはり世界遺産に登録されるだけのことはあると、その重厚な佇まいに納得しました。

 さあここから今回の旅のお目当てであった奈良の世界遺産を巡る旅の始まりです。目を凝らし、心を開いて日本が世界に誇る古都奈良に世界遺産をじっくりと目と心に焼き付けたいと思いました。

  「半世紀 ぶりに訪ねし 法隆寺 昔の記憶 思い出せずに」

  「桜咲く 五重塔の 夕間暮れ 訪ねし人も 足早去りて」

  「法隆寺 日本最初の 遺産にて 胸張り我も 世界に誇る」

  「雑念を 払いて 境内 散策す 清がしき心 何かを悟る」

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○高松塚壁画は素晴らしい

 奈良県明日香村周辺にはやたらと古墳があって、少し小高いこんもりとした丘は住めべて古墳です。私たち一行は石舞台古墳から程近い場所にある高松塚古墳周辺を歩いて散策しました。古墳を見学した後、あの有名な高松塚壁画が展示されている壁画館へ立ち寄りました。周辺には桜の花に混じって淡い藤色の山つつじが咲き、春色一色の長閑な風情を満喫しました。

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 壁画館は一見トイレかと見まがうほどの小さな建物で、本物の壁画は修復のため、国営飛鳥歴史公園館に保存されていて、見学できるのは実物と同じく模写されたレプリカなのですが、その素晴らしさはいつまで見ても飽きないほどでした。

 館内には四神の図の日像・月像、人物群像、石造模型、副葬品、天井部の星宿図などが暗闇に浮かび上がるように展示されていました。あいにく館内撮影禁止なので写真に撮ることはできませんでしたが、いただいたパンフを見れば、その図柄に見覚えがあると思われるので、スキャンしておきます。

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 四神は中国の思想に基づくもので、古来天子の象徴として用いられ、四方を鎮護し東西南北の方向を現しています。青龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)、玄武(北・亀と蛇)は星座の形から具象化されたものです。青龍・白虎の上部それぞれ日像・月像が描かれており、天井の星宿とともに被葬者の尊貴性を物語っています。

 人物群像は男子四人、女子四人各一組の群像が東西両壁に二組ずつ(計十六人)が描かれています。男子群像のいずれもが蓋、柳筥、床凡、鉾のようなものを持っているのに対し、女子群像は二人ずつが東壁では団扇、払子を、西壁では翳、如意を持っているのが特色のようです。どの像も優れた筆致で実に細かく描かれ、わが国美術、絵画史上優れた作品と高く評価されています。

 面白いのは盗掘穴の展示でした。古墳はその殆どが盗掘にあっていて、さすがに壁画だけは盗み出すことができなかったようです。

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  「いや凄い 中国伝来 文化見る 日本の基底 ここにありなん」

  「あの丘も この丘向こう 見える丘 全てが古墳 飛鳥の里は」

  「サイクルや ウォーク楽しむ 人の群れ われも一群 加わり歩く」

  「藤色の つつじの色も 雅にて 古代ロマンに 酔い知れました」

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○最初の目的地は奈良の石舞台

 先月3日広島県福山市へ講演に招かれて以来の本州渡りです。あの時は今治からしまなみ海道を渡りました。2月に岡山県美星へ出かけた時は瀬戸大橋を渡りました。今回は大鳴門橋と明石海峡大橋を渡っての本州入りです。上天気の幸運にも恵まれ、世界最大級の明石海峡大橋は大パノラマでした。

  普通写真は運転席からフロントガラス越しに撮るのですが、車の後ろに荷物用の空間があるのでそこに座って渡り行く大橋の姿をじっくりと堪能しながら写真に収めました。後続の車の運転手は私たちの行動をきっと奇異に見たに違いないのです。

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(美しい明石海峡大橋)
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(橋の向うには本州明石・須磨の町並みが見えました)

 運転をしていないので説明を受けながら走るものの、何処をどう走ったかは定かでありませんが、車窓に広がる景色を勘案すると山陽自動車道を走って阪神を通過しました。途中大阪万博の太陽の塔が窓越しに見えました。サービスエリアやパーキングエリアでトイレ休憩や昼食をとりながら、のんびり旅を決め込みました。休日割引効果なのかどこも車でいっぱいで、入り口出口は車の渋滞に合いましたが、思ったよりもスムーズに亀石まで到着しました。

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(サービスエリアで食事を摂りました。私はちゃんぽんを食べました。美味しかったです)

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(これが亀石、何処かユーモラスな格好をしています。何でも私の足元にある亀の口が土地の境界線らしいのです。私と大野さんもすっかりリラックスして、亀に負けないくらいユーモラスな格好をして写っていました)

 石舞台は亀石からそんなに遠くない場所にありました。一昨年奈良に講演に来た折、青年の船でご一緒した谷川さんの案内で訪ねた明日香村の教育委員会や壁画保存館、それに石舞台を訪ねたことを思い出しながら散策しました。石舞台付近には名残の桜が咲いていて、いい日の訪問を喜びました。

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(昔人はどんな工法でこの石舞台の石を積み上げたのでしょう)

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(みんなで記念写真を撮りました)
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(石舞台内部の石室)

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(桜の花と石舞台)
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(珍しい桜が咲いていました)

  「大橋を 渡りて本州 踏み入れる 目指す奈良路は まだまだ遠く」

  「亀石の 顔に似ている 写真見て 思わず顔が ほころび笑う」

  「いやすごい 昔の人は どのように してこの石を 積み上げたのか」

  「園内に 名残の桜 咲き誇り 時々風乗り 桜吹雪が」

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○阪神淡路大震災から15年

 大きな災害をもたらした、平成7年1月15日朝に起きた阪神淡路大震災から、早くも15年の歳月が過ぎ去りました。あれほどの大惨事をテレビながら目の当たりにしたのは初めてだったので、当時はかなりのショックと恐怖を覚えていたものの日々の雑事に追われ、記憶の中から消えようとしているのですから人の記憶もいい加減なところがあるようです。

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(鳴門の渦潮の上に架かる美しい大鳴門橋)

 21世紀えひめニューフロンティアグループでは、毎年一回会員の意見を聞いて国内の世界遺産を巡る旅を実施していますが、今年は奈良を中心に回ることにしました。10人乗りマイクロバスレンタカーを借りて、河野、田宮両氏が運転をしてくれました。

 普通は瀬戸大橋か徳島自動車道を走るのですが今回は、松山道~高松道~大鳴門橋~淡路島~明石海峡大橋~奈良のコースを走りました。せっかくだからと淡路島の北淡インターで下りて、北淡町にある震災記念館に立ち寄りました。私は3度目なのですが、初めての会員が殆どだったため、大震災で動いた野島断層の姿を見てみんなびっくりしていました。

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(阪神淡路大震災記念館)

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(記念館に入るとへし折れた高速道路と落下したトラックが無残姿で展示していて衝撃を受けました)

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(地面が割れ動いた野島断層の模様が当時のまま保存されていました)

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(当時の大震災にあった家屋台所内部もリアルに再現されていました)
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(当時の惨状を伝える新聞)

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(被災した家屋)

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(避難民で埋まった体育館)

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(仮設住宅村)

 記念館には地震体験設備もあって、マグニチュード7の地震を体験しましたが、縦横に揺れる地震は想像以上に凄いものでした。当時私は小額ながら義捐金だけしか復興のお役には立てませんでしたが、役場に勤める元消防士がボランティアとして現地入りして活動した話を思い出しました。

 日本は地震大国といわれ、これまでにも沢山の地震が起きています。また歴史上では地震による津波によって沢山の人が犠牲になりました。いつ来るか分からない地震や津波への備えをと、行政は防災教育に熱を入れていますが、相変わらずその歩みは国民の丁重な意識に翻弄されているようです。

 奇しくもこの阪神淡路大震災が引き金になって、ボランティア活動の必要性が認識されましたが、これさえも記憶の彼方へと追いやられそうな雲行きなのです。

 忘れまい戦争の悲劇、忘れまい阪神淡路大震災の被害と悲劇、忘れまいボランティア精神・・・・・。


  「久方に 震災惨事 目の当たり 記憶戻りて 心消沈」

  「断層が 動いた姿 驚嘆す 自然の力 侮るなかれ」

  「今はもう 完全復興 しているが 心の傷は 癒えぬままにて」

  「もし俺が 地震に会えば どうなった しみじみ思う 自身の非力」

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