人間牧場

〇「あっ、二宮金次郎先生だ」
 昨日の夕方松山に住む5歳の孫娘が、お父さんに連れられてほたる祭りにやって来ました。ホタルを見るのは初めてとあって目をパチクリしながら、学校校舎や屋台出店などあれこれ見学しました。

「あっ、二宮金蔵先生だ」

 翠小学校の校庭に立っている二宮金次郎の像を見て、「あっ二宮金次郎先生だ」といきなり言うのでびっくりしました。息子の話によると孫娘が通っている幼稚園には二宮金次郎の銅像があるとのこと、そして常々二宮金次郎の話が出るそうです。

 小学校ならいざ知らず、幼稚園に二宮金次郎の銅像があるなんて余り聞いたことがないので驚きました。二宮金次郎は①至誠、②勤勉、③分度、④推譲の4つのことを生きる上で大切だと説いています。幼少の頃からこの教えを人間教育の基本に生かしていることは素晴らしいと思いました。

 かく言う私も小学校2年生の時学校校庭に立ちっていた二宮金次郎が読んでいる本に何と書いているか見たくて台座に登り、校長先生に見つかりお仕置きの正座を校長室で受けた苦い経験を持っています。それにしても「宮金次郎の銅像を見て、「あっ、二宮金次郎先生だ」とは大いに驚きました。

 

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人間牧場

〇ツバメは大安に巣立つって本当?
 わが家へは、毎年のように春の訪れとともに南の国からツバメがやって来て、親鳥は家の入口の車庫内蛍光灯の上にせっせと口にくわえて土を運び巣繕いをして卵を産みます。少し高い所なので卵を何個産んだか分かりませんが、そのうち雛が孵って、親鳥が餌を運んで帰る度に大きな口を一斉に開けて餌をねだる姿から、今年生まれた雛はどうやら5匹でした。

ツバメが目出度く大安に巣立ちました

 車庫内に営巣されて困るのは私の自家用車のボンネットの上に糞を沢山落とすことです。シャッターを締めれば子育ては出来ないので、ボンネットの上にブルーシートを被せて糞が直接落ちるのを防いでいますが、辺り構わずするので、糞に多少憤慨をしています。先日も急用を思い出し自家用車で出かけようとして、糞に気づき大慌てしました。

 これまでの経験だと6月に入りそろそろ巣立ちするだろうと日めくりカレンダーを見ました。「ツバメは大安に巣立つ?」と聞いていましたが、昨日6月2日は大安でした。見事に予想が的中し、一斉に巣立ったようですが、少しの間はまだ野外での暮らしに慣れていないため、今夜は2羽だけ巣に戻っていました。ツバメは字も読めないのに何故暦の大安を知っているのでしょう?。世の中には不思議なことが沢山あるようです。

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人間牧場

〇愛媛県公民館連合会専門委員会
 私はあれこれ頼まれ、さしたる断る理由と勇気もなく色々な役職についています。18年前平成の大合併と定年60歳を機に一切の現職と公職を退任し、晴れて念願の自由人、いわゆる毎日休みのサンデー毎日となりました。

 あれからあっという間に18年が過ぎました。ところがいつの間にか一つ増え二つ増えと役職が付き、今では両手指では数えきれず自分でも覚えきれないほどの数に増えているのです。本来なら年齢を理由に一切の公職から身を引かねばならないところですが、最近は高齢化を反映して後任にバトンを渡しこともままならず、ついつい調子に乗ってやっています。

 愛媛県公民館連合会の専門委員長もその一つですが、3年前県公連会長より「今後10年間で取り組む公民館の在り方」について諮問を受け、「公民館版SDGs」なる妙案を考え答申しました。この答申案は話題となり理事会の決定を受けて普及することになりました。

 その進め方などについて議論する専門委員会が一昨日生涯学習センターで開かれ、他の5名の委員とともに出席し、あれこれ議論しました。この1年間は公民館版SDGsでかなり広範囲な活動をしてきましたが、今年度も続いてその普及啓発に骨を折ることになりそうです。

 

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人間牧場

〇道祖神とアマリリス
 人間牧場の入り口付近に樹齢150年を超える大きなヤマモモの木が立っています。聞くところによるとこれまでに3度も雷が落ちたそうで、根株のあちこちにはその痕跡と思われる黒く焼け焦げた跡が残っています。

一昨年その老木の半分が突然倒れ驚きましたが、その枯れ木を使って人間牧場の守り神として天狗の面を造るべく粗削りをして保存していますが、忙しいため未だその作業が終わっていませんが、そろそろやらねばと決意を新たにしています。

 そのヤマモモの根元付近には地元の人が焼き物の道祖神の祠をお祭りしていますが、どこから飛んで来たのか4~5年前からアマリリスが芽吹き、先日大輪の花を咲かせました。みんなが道祖神とアマリリスの組み合わせに首をかしげて「何故?」と言っていました。

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人間牧場

〇前館長さんと現館長さん
 私の町の森田前公民館長さんは元小学校の校長先生でしたが、退職後昨年度までの6年間公民館長となられ、このほど退任されました。普通であれば退任すればそれで終わりですが、「お礼奉公のつもりで手伝いに行くのでカンジキ(耕運機)を持って来てください」と言われました。注文通りわが家の小さい耕運機を軽四トラックに積んで子ども体験塾開講のため人間牧場へ出かけましたが、先発隊スタッフの一員として、慣れているので要領よくジャガイモ掘りとサツマイモ植えの段取りをしてもらい大助かりでした。

畝を立ててサツマイモ植えの準備をしてくれた森田前館長

 今年度から公民館長に就任した奥村さんはお寺の住職さんながら元中学校の先生です。私が中学生の頃館長さんのお父さんに社会科を教えてもらったので、親子2代の付き合となるのです。今回の子ども体験塾は初めてのことでもあるので、子どもたちと一緒にコミセンから人間牧場まで歩いてもらいましたが、人間牧場へ事前にカメラを持ってやって来て、人間牧場から見える島影を写真に写して帰られ、スケッチをして当日、人間牧場の少し上の見晴らしのよい高台まで子どもたちを移動させ、島影を見ながら作ったパンフでレクチャーしてくれました。

島影について説明する奥村現館長

 再任用と言いながら公民館長の仕事は多岐にわたっていますが、歴代の公民館長さんがこうして活動をつないでくれることも大事だと思いました。私は公民館主事として13年間勤め、公民館長の命をけて仕事をしました。その後教育長兼中央公民館長として命を与える立場で仕事をしました。いい上司といい部下に恵まれていい仕事が出来たと今も思っています。私も今は子ども教室実行委員長というボランティアながら職員との橋渡しをしていますが、これらの人へしっかりサポートしたいと思っています。

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人間牧場

〇蚊取り線香は夏場の強い味方です
 四国地方は昨日梅雨入りしました。週間天気予報を見るとこれから1週間雨傘マークがついているようです。毎年この時期になるとどこから飛んでくるのか、縞模様の薮蚊が音もなく忍び寄ってきて、人体を刺すのです。あの小さな体で人間の皮膚に針を差し込んで血を吸うのですから「凄い」としか言いようがありません。

 蚊に刺されるとかゆみを伴い、時には赤く腫れるので注意をしなければなりませんが、それでも野外活動や農作業をしない訳には行かず、蚊取り線香に火を点けブリキで作られた缶に入れ、腰にぶら提げて活動します。蚊取り線香は夏場には欠かせない必需品なのです。

 最近は虫よけスプレーなども市販されていますが、やはり蚊取り線香の煙の威力は絶大で、部屋の4隅に火を点けて置けばそんなに刺されることはないようです。渦巻き状の蚊取り線香はよく人間の人生に例えられます。若い頃は1年が長く感じられますが、私のように歳をとると1年がとても短く感じられるのです。

 科学的には若い頃の1年も歳を重ねた1年も同じなのに、何故か月日の経つのが早く感じられるのです。蚊取り線香も最初は外周が長いため一周燃えるのに長い時間を要しますが、内側になるにしたがって短い時間で一周します。かく言う私も年齢を重ねて78歳です。そんなことを思う歳になってきました。

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人間牧場

〇破竹竹の子の釜茹で
 昨日外出先から帰ってみると、玄関先に破竹のタケノコが布袋に入れられて届いていました。聞けば近所の人が貰った物をお裾分けしてくれたようです。妻に頼まれて早速畑の隅に軽微なトタンの手作りかまどと羽釜を出し、茹でる作業を始めました。

 破竹の筍の皮を剥ぎ、羽釜の中へ次々と投入しました。昨日は風もない穏やかな天気だったので、薪置き場から薪を運んで焚火をしましたが、造作もなく約2時間余り火を焚き続け、そのまま蓋をして蒸しているので、今朝にでも取り出し、流水で清水で晒そうと思っています。

 順調に柔らかく湯がいていれば、今晩は竹の子ご飯と竹の子の煮つけが食卓に上るはずで楽しみです。孫が「竹を食べるなんてまるでパンダみたいだ」と笑い話をしてくれました。今年も孟宗竹のタケノコを知人友人からいただき、沢山食べましたが、破竹の竹の子にあやかり、「破竹の勢い」になりたいと思っていますが、老骨には少し無理なようです。今回も「エネルギー費タダ」でした。

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人間牧場

〇人間牧場こぼれ話(凄いパワーのジュニアリーダーたち)
 双海町の子ども教室も伝統がありますが、自慢の一つは子ども教室を卒業した中学生や高校生、それに大学生が「双海ジュニアリーダー会」を作って活動し、折に触れて子ども教室やおもしろ大作戦、それに通学合宿のサポートをしてくれていることです。

集まって働いてくれたジュニアリーダの皆さん

昨日も部活などの活動の合間を縫って10人以上のジュニアリーダーが駆けつけてくれ、かいがいしく働いてくれました。二宮会長は大学生です。高校生も何人か来てくれました。そして小学生の塾生を優しく導いてくれました。

 ジュニアリーダー会では昨年度双海町内16キロの海岸国道沿い1キロ毎にベンチを造って設置する事業にも取り組んでいて、子どもでもできるまちづくりへの参画は県下でも注目を集めていて、頼もしい限りです。

 

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人間牧場

〇佐田岬半島こぼれ話
 佐田岬半島は私の祖母が瀬戸町小島出身、妻の母が瀬戸町大久出身ということもあり、いつも行ったり通る度にDNAのせいか胸騒ぎがするのです。昨日は大久の浅野先生を訪ねましたが、遠い記憶が蘇ってきました。三崎半島に上陸し甚大な被害を出した台風19号直撃のその日、私は大久の浜松さんと山本さんから依頼を受けて、大久の講演会場へ向かっていました。

 家を出る時「台風が近づいているが大丈夫か?」と浜松さんから電話が入りましたが、「台風が怖くて生きていられるか」と豪語して出かけたものの、国道197号を進むにつれ、あちこちで強風のため何台か車が横倒しになったり、街路樹が根こそぎ倒れていました。塩成大橋を過ぎてやばいと思った私は、潮成トンネル内でUターンして、知人の瀬戸町三机の奥山さん宅へ助けを求め避難しました。

 ローソクの灯りが隙間風で揺れる中、奥山さんと2人ローソクの明かりを頼りに朝までビールを飲み続けました。いまわしい過去の苦い思い出です。その後大久の地区民が地引網を作りたいと私に相談があり、私の仲立ちで上灘漁協網江組合長に頼んで、組合員総がかりで作ってもらい引き渡した経験もあるのです。

 大久小学校の隣に山本石材店があります。社長の山本さんは伊方町の町議をしている傍ら歌手アーティストとして活動しており、昨年の下灘駅プラットホームコンサートにもゲスト出演していて、先日CDを出したとわざわざわが家まで届けてくれました。たまたま店先でばったり出会い、立ち話ながら旧交を温めました。その折「亀の手」という海岸磯で採れる珍品を手土産に貰いました。

 塩成の木嶋水産へ芋づるを受け取りに立ち寄りましたが、町議をしている木嶋さん宅で、今年も奥さん手作りの美味しいシラス料理を腹いっぱいご馳走になりました。私の旧友緒方二三子さんも同席してくれ、帰りに緒方さん宅へお邪魔し産みたて卵や手作りのイチゴ大福までご馳走になりました。三崎半島の人たちはどうしてこんなに温かい心の人ばかりなのでしょうか?」、いい出会いのほのぼのとした一日でした。

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人間牧場

〇双海文化協会総会
 今週は21日の日曜日から昨日まで、連続して総会や研修会が続き、昼間の農作業などを加えると朝から晩までフル運転フル操業気味で、少々お疲れモードのようです。それでも「いつまでもお若いですね」などとお世辞を言われると嬉しくなって、年齢を重ね高齢になっていることも忘れてあれこれやっています。

 昨晩は双海町文化協会の総会に出かけました。双海史談会の会長をしているので、どうやら横滑り人事で理事になっているようです。先日伊予市文化協会の総会に出席して気付いたのですが、双海町より人口の少ないお隣中山町の文化協会は200人を超える会員なのに、双海町は半分の100人ほどのようで、少し寂しく思いました。

 総会は何の問題もなく1時間ほどで終わりましたが、新型コロナに翻弄されこの3年間は文化活動も制限され、予算も余り気味なので、早速今年は従来に戻して活動しようと申し合わせました。先日松前町文化協会の総会に招かれ、記念講演をしましたが、「文化とは一体何なのか?」もう一度考え直す必要がありそうです。私流に言えば「文化とは人間がよりよく生きるために考えを形にする営み」ではないかと、そう思う昨日でした。

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