人間牧場

〇孫たちと早朝マラソンを始める

 小学校一年生の孫希心が、今日から冬休みになりました。冬休みは正月を挟んで僅か2週間ほどしかないし、冬の寒い時期なので、ややもすると暖かい部屋で過ごすことが多くなるので、昨年に引き続き今年も冬休みの間、保育園年中の孫奏心と3人で、早朝マラソンを始めることにしました。わが家の孫2人は感心なことに朝起きがよく、毎朝6時には起床しています。昨晩風呂に一緒に入った折、「明日の朝からマラソンをしよう」と指切り約束をしていたので、外が薄明るくなり始めた午前6時30分に、毛糸の手袋をして出発しました。今朝は雲ひとつない風もない上天気で、多少放射冷却現象で温度が低かったものの、順調に走りました。

 コースは自宅~保育園~老人憩いの家~川向こう~たけます医院~双海中学校~自宅程度の短い距離ですが、昨年は何度も転んでは大泣きしていた奏心も、今年は見違えるような走りを見せ、あっという間に自宅まで帰って来ました。先に帰った希心は既に縄跳びの練習をしていました。私はまだ走り足らないし、1日一万歩を目指していて歩き足らないので、朝食を済ませたらまた続けようと思っています。
 今年の冬休みにわが家では、マラソン大会を開く計画です。参加者は孫2人と息子、それに私を含めた4人です。目的地は翠小学校です。孫奏心と70歳の私には少々きついコースですが、何とか亀のような走りでも完走したいと思っています。

 私はこの日のためにこの1ヶ月、毎朝ジョギングを始めていました。妻からは「年寄りの冷や水」などと笑われていますが、毎日走っていると疲れもなく、むしろ熟睡できたり食欲が増して日々の暮らしに張りのようなものができています。これも孫と同居して暮らしているお陰だと感謝しています。
 時折私が考えた「遠心と求心」の話を思い出します。若い頃は気力も体力も充実して目と体と動きが遠心になるものです。ところが歳をとると目も体も動きも求心になりがちになります。私は年齢的には求心の世界ですが、未だに遠心的な領域を保って活動を続けています。どちらも意味のあることでしょうが、この潮目とも思える時期を、どう乗り越えて求心の世界へ移行するか、自分の生き方が試されているようです。

  「冬休み 今日から孫と 早朝の マラソン始め 少し汗かく」

  「去年まで 転んでばかりの 末孫も 今年は元気 いっぱい走る」

  「孫たちにゃ まだまだ負けぬ 気概あり 年寄り冷や水 妻に笑われ」

  「遠心の 世界いよいよ お別れか 求心世界 そろそろ始め」

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人間牧場

○クリスマス・イブ
昨日は講演に出かけた九州でクリスマス・イブを迎えました。クリスマスイプのイブはイプニングのイブで、ある宗教では一日の数え方を夜から始めるので、このように呼ぶのだそうです。訪ねた北九州のどの街でも、クリスマスツリーやイルミネーションが飾られ、折から降り出した雪ならぬ雨に濡れて、幻想的な風景を醸しておました。残念ながら相合傘で通りすがる若者カップルのような相手も見つからず、一人群衆の中に、コンビニで買い求めたビニール傘を差して身を委ね、のんびりゆっくり歩きながら楽しみました。

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人間牧場

○九州の列車は素敵です
瞬時に移動できる飛行機の旅に比べ、列車の旅はのんびりゆっくりしていてなかなか楽しいものです。今日も横に座った見ず知らずの人から声をかけられ、いろいろな話に花を咲かせました。その人は退職したら四国八十八ヶ所を遍路するのが夢だそうで、名刺交換までしてしまいました。
列車旅の楽しみは駅弁です。その土地の美味しい食べ物がギュッと詰まった駅弁は、地域づくりにいささかなりとも関わっている私には大いに興味があって、食べる前にデジカメで写真に撮ったりして、ブログやfacebookにアップして楽しんでいます。
九州のjr列車はどれも素敵です。真っ赤や真っ黒な列車も淡い色の湯布院号もなかなかのものです。車窓に目をやると色々なものが見えてきますが、前回は黄金の小麦畑に突然大きな気球が見えびっくりしました。

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人間牧場

〇お餅を食べると太るって本当?かな

 12月13日(土)、人間牧場でお餅つきをしてからずっと、わが家の朝食はパンに変わって餅を焼いて食べていましたが、そのお餅もすっかり底をつき、今朝から再びパンに変わりました。私はどちらかというとパンよりご飯に味噌汁派なのですが、妻がコーヒーにパン派なので、飼い慣らされているって感じで、最近はすっかり馴れて何の違和感もありません。それでもパンに添えて、リンゴとキャベツを食べる通称「リンキャベ」は私に譲歩して妻も毎朝、リンゴとキャベツは欠かさず食卓に用意して、一緒に食べています。

 お餅を食べたこの2週間のことを振り返り、妻は「お餅を食べるとご飯より太るのでは?」と不審を抱いているようです。女性にとって最も強い願望は痩せることなので、太らないために食事を制限したり色々努力をしているようですが、中々その成果は出にくく、風呂を出る度に脱衣場のヘルスメーターで体重を量ってため息をついていますが、少し増えたようだと気にしているようです。ご存知のとおりご飯はうるち米、お餅はもち米を使います。ゆえに原料としてのエネルギー量はそんなに替わるはずはありません。ところがご飯は炊く過程でたっぷり水を吸いますが、お餅は蒸気で蒸すのでご飯ほど水分はありません。お茶碗いっぱいのご飯と丸餅一個はほぼ同じカロリーなので、砂糖やきな粉など何もつけずに食べれば、そんなに遜色はないし、お餅一個で終らせれば目くじらを立てることはありません。

 しかし餅を食べる場合、一個で終ることは殆どなく、珍しかったり美味しかったりすると、ついつい2個も3個も食べてしまうのです。いよいよお正月が近づいて来ました。間もなくお正月用のお餅をついて、神棚に供える準備をしますが、お正月は雑煮やぜんざいなど、日本の伝統的な食文化といわれるお餅を使った食べ物が目白押しです。私もお餅大好き人間なので今から正月を待ち遠しく思っています。しかしくれぐれも食べ過ぎには注意をしようと思っているし、食べれば必ずカロリーに見合った運動をして、この冬を元気に乗り切ろうと思っています。

  「二週間 前にお餅を ゲットして パンに変わって 毎朝食べた」

  「餅食うと 太るって聞くが 本当かい? 妻は気にして いながら食べる」

  「食べ過ぎと 運動不足に 気をつけて お餅どんどん 食べて元気に」

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〇朔旦冬至

 今日は一年中で一番昼が短く夜が長い、二十四節季の一つ冬至です。旧暦でいう冬至は11月1日のことですが、普通の年は新暦と旧暦は必ずしも一致しないのに、今年は新暦と旧暦が19年ぶりに珍しく一致して、「朔旦冬至」というのだそうです。朔はついたち、1日、始まりのことで、特にお目出度い日とされています。もっとも新暦を基準に暮らす私たち現代人にとって、旧暦は殆ど消えているので、どおってことはありませんが、私のように田舎で暮らしていると、生活や年中行事の端々に旧暦が見え隠れして、むしろ旧暦を基準にした方がいいようなことが沢山あるのです。

残り少なくなった書斎の日めくりカレンダー
残り少なくなった書斎の日めくりカレンダー

 例えば漁師さんは、魚を獲るのに潮の満ち引きがとても重要で、旧暦を知らないと漁業そのものが成り立たないのです。お百姓さんだって種を播いたりするのにも旧暦は使われているようで、かくいう私も1反ほどの家庭菜園で野菜を作り始めてから、祖母から教わっていたことわざの数々が、旧暦と深く関係していることが分り、重んじるようになりました。19年ぶりの朔旦冬至とは、19年後にしか朔旦冬至は来ない訳ですが、その年私は元気でいれば88歳米寿を迎える計算になりますが、果たして生きて元気にその日を向かえることが出来るかどうか、心もとない話です。

 冬至の日が一番日の出が遅く日の入りが早いと思いきや、日の出は冬至後半月、日の入りは冬至前半月程遅かったり早かったりするようです。冬至は冬に至るですから、これから春分まで本格的な寒い冬の季節です。秋の夜長ならぬ冬の夜長は寒いゆえ夜更かしすることも出来ず、暖かいコタツに入ってテレビを見るのが何よりで、早々と布団に潜り込んで、安眠を貪るのも一考です。70歳を迎えたからでしょうか、今年は寒さを事のほか強く感じます。それでも土の人ならぬ風の人を目指して、今日も元気に寒風吹く戸外に出て、ノルマにしている1日1万歩ウォーキングを楽しんでいます。今晩はユズ湯に冬至カボチャかも・・・。

 

  「今年は 朔旦冬至と いうそうな 19年ぶり 19年後とは?」

  「今晩は ユズ風呂沸かし カボチャ食う 古事に習って 旧暦噛みしめ」

  「日没が 今日からだんだん 遅くなる 冬の寒さは まだまだ続くが」

  「名の如く 今日も寒さが 一段と 高速道路 雪通行止め」

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人間牧場

〇わが家の明暗

 昨日の夕方、1ヶ月前に結婚した次男夫婦が夕食にわが家へやって来ました。慌しくも過ごしたこの1ヶ月の暮らしもやっと落ち着いたようで、妻の作った手料理を食べながら色々な話をしました。結婚式の写真はまだ出来上がっていませんが、親類の人が撮影して短く編集したプロモーションビデオのような短編は既に届いていて見せてもらっています。この日は前撮りで撮影した和服姿の写真を一枚持参していました。息子たちは挙式の日、あまりお色直しをせず洋装一辺倒だったので、少し疑問に思いましたが、前撮りで記録に残していたようでした。息子と若嫁の凛々しい姿の写真を見て、妻も満足そうでした。

前撮りした若夫婦の写真
前撮りした若夫婦の写真

 今年はわが家にとっても、次男の結婚は一番の明るいニュースでした。しかし暗いほどではありませんが、やはり気になるの親父の老化です。寒いこの時期ゆえ外にも出られず、一日中エアコンの効いた温かい隠居の部屋で過ごしていますが、一週間に2回デイサービスに行く水曜日と土曜日の曜日感覚がなくなり、また昼と夜を勘違いしたりし始めました。私にとっても妻にとっても唯一の親父なので、親孝行と在宅介護を基本にしていますが、食事や洗濯、身の回りの世話など、妻の役割は日増しに多くなってきました。私も極力妻の負担を軽くしようと、朝のごみ出しや夜の見回り、それに親父の部屋のトイレ掃除を受け持ってやっていますが、中々のものです。

 昨日は親父がデイサービスに出かけた留守に、妻が隠居の掃除、私がトイレの掃除をしました。綺麗好きだった親父ですが、寄る年波でトイレの掃除もおぼつかなくなり、少し汚れが目立ち始めたようなので私の出番となりました。これも修業、これも親孝行だと思ってやっています。午後4時にデイサービスの車で帰った親父に、「トイレを掃除しておいたよ」と、少し自慢をして遠くなった耳元で話してやると、「ありがとう」とお礼を言ってくれました。これから3ヶ月間は寒い冬が続きます。風邪を引かないよう気をつけていますが、老域に達した親父の面倒をこれからも、何のわだかまりもなく見てやりたいと思っています。

  「前撮りの 和服の写真 見せに来た 次男夫婦と 食卓囲む」

  「明と暗 家の中には 色々な 出来事あると しみじみ思う」

  「二十年 後には私も ああなると 親父見ながら しみじみ思う」

  「在宅の 介護口では 容易いが 妻の負担は 相当なもの」

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人間牧場

〇受け取り拒否不可のクリスマスプレゼント

 昨日私の元へ一通の封書が届きました。10cm真四角程度の暖衝材入り封書は時々送られてくるようなCD送付用です。送り主は宇和島市に住む親友脇谷梨花さんからでした。封印に貼ったサンタクロースシールからして、もしやクリスマスカードでは?と思ったのは当然です。開けてみると中からクリスマスカードと一枚のCDが出てきました。
 「お久しぶりです。お元気に決まっていますよね。友人がまた楽しいCDを作りました。今回はなんと、私の作詞もどきの名曲も!!。ぜひお聴きください。そして必ず感想をお送り下さい。では素敵なクリスマスを、そしてよいお年をお迎え下さい。2014、12,17、R」とメッセージが書かれていました。

脇谷梨花さんから送られてきたクリスマスカードとCD
脇谷梨花さんから送られてきたクリスマスカードとCD

 脇谷さんは猫大好きな中年女性で、3年前に私が講師を務めた愛媛新聞カルチャースクール「街中の人間牧場」講座の、受講生として参加してから知り合いました。この講座に宇和島からわざわざ毎月受講のために一年間通ってくれたのですから、余程の人だと思いました。案の定出会いを重ねる度にその素性の凄さに驚きました。今年の秋松山のメルパルクで開かれ私が講演した、「花信」という俳句結社の同人を務めるほどの俳人なのです。またコミュニティFMのDJも担当していて、その活躍は八面六臂といった感じです。今はカルチャースクールも一段落して、出会う機会も少なくなりましたが、時折こうして狸が石を投げるならぬ猫が石を投げるように、私のカルチャー心をくすぐってくれるのです。

 早速机上のパソコンにCDをセットして音楽を聴きましたが、音楽に疎い私ながら楽しい曲に思わず体が揺さぶられました。曲は何曲か入っていましたが、脇谷さん作詞の自称名曲はリフレインして何度も聴きました。最近親友の清水塾頭推薦で購入したCDや、親友のソプラノ歌手二宮典子さんの歌うCDなど、私の身の回りも音楽づいていて、にわかに私の身の回りに音楽なるものが集まり始め、少々カルチャーショックを受けています。私は正直なところ音楽は余り得意ではありません。そんな私が発想して夕焼けプラットホームコンサートを始めたのですから、世の中どうなっているのでしょう。そんな私でもハーモニカを持ち歩いていますが、どちらかというと童謡や演歌が好きなタイプなのです。でも音楽は日々の暮らしを豊かにしてくれます。そういえば忙しさの余りに、音楽から遠のいていたと深く、そしてハッと気付かされた脇谷さんからの、素敵なクリスマス贈り物でした。

  「一通の クリスマスカード CDを 添えて届いて パソコンで聴く」

  「そういえば 最近私の 身の回り 音楽聴こえ 少し変化が」

  「そういえば 歌を忘れた カナリヤの 様な自分と 少し反省」

  「親友が 私思って 音楽を これぞカルチャー ショックとばかり」

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人間牧場

〇訳ありリンゴと訳ありみかん

 年末のこの時期になると郵便局から色々な品物が届きます。その中に訳ありりんごという一風変わったものが入っていました。訳ありリンゴの命名は収穫間近のリンゴが大風の被害を受けて落下したものを、農家を救済しようと始まった市民運動だと聞いていますが、今では大好評を当て込んで落ちないものまで訳ありリンゴという名前で売っているのですから、商魂逞しいという他ありません。当時大風に当たっても落ちなかったリンゴを「落ちないリンゴ」として受験生に販売したことも話題になったと、箱を開けながら思い出しました。

友だちに分けてもらった訳ありみかん
友だちに分けてもらった訳ありみかん

 訳ありリンゴが何故市民権を得ているのか、それは少々外傷があっても味が良いことです。訳ありリンゴは皮を向いて中を割ってみると、幾分小ぶりながらかなり蜜が入っていて、とても美味しいのです。値段も割安なので毎朝キャベツとともにリンゴを欠かさず食べるわが家としては、最も喜ぶべき贈り物なのです。
 何日か前、友人がfacebookで訳ありみかんを紹介してくれました。リンゴに訳ありがあるのなら、みかんにだって訳ありがあってもいいのではとの提案でした。農家の人の話では外見は少々悪くても、味はいいみかんは沢山あるのだそうです。

 私も一役買おうと早速その話に乗り、10kg箱を5つ注文しました。先日のまちづくり学校双海人で受け取りましたが、とても美味しく早速今日にでも友人のところへ送ろうと思っています。みかんは味もさることながら外見も重視されます。無傷だと高く売れるため、農家は農薬散布や摘果などの肥培管理を行い少しでも高く売れるよう汗を流しますが、折角作ったみかんが小玉だったり傷があれば、それらは有無を言わせず外品として処理され、オレンジジュースの原料となって値段は半減するのです。美味しいみかんを食べたいのは誰も同じですが、考えてみればみかんは皮を剝いて食べるのですから、多少の外傷等何の問題もないのです。「訳ありみかん」が市民権を得て農家が喜ぶような努力を、今後もしたいものです。

  「宅配で 訳ありリンゴ 届いたが 食べてビックリ 蜜入り美味い」

  「味はいい 訳ありみかん いかがかと facebookで 友達紹介」

  「味はいい 訳ありみかん 大好評 早速宅配 友人送る」

  「皮剝いて 食べるのだから 外観は 二の次なのに 何故か一番」

 

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人間牧場

〇大風のささやかな小さな被害

今朝の天気図
今朝の天気図

 「何年かに一度の季節風」という、前触れふれ込みがあった昨日今日の天気は、北海道のような猛吹雪や大雪のような荒れ方ではなかったものの、警報が出て学校が自宅待機になるなど、まあまあの大荒れでした。こんな日は家の中に閉じこもり、ストーブやコタツで暖を取りながら、風の収まるのを待つしかありませんが、昨日は親父が特老へデイサービスに出かける日だったり、危険物回収・プラゴミ回収日だったりしたものですから、朝から何となく慌しく、加えて若い頃お世話になった元上灘漁協組合長の北風静雄さんが前々日89歳で亡くなり、午後1時から伊予市の葬儀場で告別式があり参列したため、外風の寒さをまともに受ける寒い寒い一日となりました。

大風で破れた物干し屋根
大風で破れた物干し屋根

 昨日の季節風は外に置いたいた軽い物を吹き飛ばすほどの強さで、片付けてはいたものの、あれやこれやが吹き飛んで、片付けるのに大変でした。被害といえばわが家の外の洗濯物干し場のビニール屋根の一部が割れて吹き飛び、甚大でない被害が出ました。前回の台風で剥がれて息子が修理した部分とは違う所なので、風が収まれば息子は今週末にでもホームセンターで波型ビニール板を買い求め、自分で直そうと言っていますが、今週末には雨が降る予定だし、天井を見上げると割れた所から青空が見えるだけに、見苦しいので早く直してもらうよう頼みました。

 わが家も新築して40年が経過すると、家のあちこちに傷みが目立ち始めてきました。古民家といわれるほど古くはなく、息子とたちと同居を始めた4年前に大リフォームをしたため、家は立派な木材を使いしっかりしていて何の問題もないのですが、手直しを怠ると家の屋台骨まで傷むので、折につけ手直しや修理をしています。これまでは親父が器用で少々の手直しは、親父がしていましたが、親父が高齢となったため、その役割は私の肩にかかってきました。幸い息子が建築関係の仕事をしているので、折に触れ、ああだこうだといいながら一緒になって家を守っています。
 家の修理は何かと金がかかるものです。家は私たち夫婦の持ち物なので、手直しの度に年金暮らしの薄い財布の中から手出しをしなければなりません。もうそろそろそういった出費も、この家を無条件で継ぐであろう息子に委ねなければなりませんが、子育て真っ最中の息子たち夫婦が、本当に一人歩きできるのは、もう少し先のようです。

  「時ならぬ 大風吹いて 何もかも 吹き飛び片付け あれやこれやと」

  「大風で 洗濯物を 干す屋根が 一部剥がれて 青空見える」

  「40年 経ったわが家も あちこちに ほころび目立ち 手直し必要」

  「親から子 代を重ねて 受け継ぎし わが家いよいよ 息子の代に」

 

 

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人間牧場

〇沈んだ気持ちの1日

 3週間前義妹が急逝し、悲しみも消えぬ最近、今度は義兄の体調が思わしくなく、義兄の隣に住む次男義兄からの連絡によると、義妹の葬儀以後体調が優れず、食事も喉を通らなくなったようで、7年前喉頭ガンを患って手術した国立がんセンターへ緊急入院したようです。4日前の日曜日妻と二人で病院へ見舞いに出かけた時は、少し元気を回復しているように見えました。前回の手術で声帯を取ってしまった義兄は、話すことが不自由なため、筆談で対応していますが、中々コミュニケーションが取りづらく、会話も通じない部分があるのです。

 一昨日、次男義兄の奥さんから電話やメールが入り、昨日(火曜日)の午後3時から主治医の説明があるので、次男義兄とともに話を聞きに一緒に行って欲しいとのことでした。長男義兄も次男義兄も八幡浜に住んでいるので、次男義兄は途中私の家まで義姉を乗せてやって来て、わが家からは私の運転する車に乗って、東温市重信町病院へ向かいました。
 午後3時に別室に通され、病気入院中の義兄、弟義兄、義姉と私、それに担当看護師の5人が主治医の話を、パソコンに映し出されたMRI画像を見ながら図解されつつ聞きました。主治医の先生の話は私たち素人にも分かりやすい話でしたが、食道に新たなガンが見つかり、その治療のため幾つかの選択肢を示されました。振り返れば私の親父が若い頃ガンを患い手術した頃は、本人に知らせることもなかっただけに、隔世の感じがしましたが、本人の驚きは察して余りあるものがあったようです。

 その後治療担当の先生の説明も受け、本人や家族でどういう治療法を選択するか早々に決めるよう言われ、病院を後にしました。三人の心は打ち沈み、しばらくの間後ろの席に座っている義姉にどう声をかけていいか戸惑いましたが、3人で一番いい治療の方法を考えながら、吹きすさぶ大風の中を自宅へ帰り、義兄と義姉はわが家から、車に乗りかえて八幡浜方面へ帰って行きました。
 ガン患者にガンを告知し、ホスピス治療を受けさせることは頭で知っていても、いざ自分の身の回りのことになるととても辛いことです。若嫁のお父さんも肺を患い同じような治療を受けていますが、身近な出来事で昨日は沈みぱなしの1日でした。

  「ガンセンター 病気説明 するからと 言われ出かけて ガンの宣告」

  「本人は どんな気持ちで 聞いたのか 義兄の顔を 慮りて」

  「病院で 偶然出会った 顔見知り パジャマうろうろ もしやこの人」

  「現代の 日本二人に 一人だと ガンの確立 言われて不安」

 

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