〇役割を終えたウォーキングシューズ
毎日一万歩を歩くことを目標にして始めてから、早くも10年があっという間に過ぎました。平凡なことしか出来ない平凡な男のやることですから、大した意味もなく「出来なかったら出来なかったでいい」くらいな、軽い気持ちで始めたものの、毎日一万歩の目標は、今にして思えば中々難易度の高い目標であることに気がつくのです。毎日のことゆえ雨の日も風の日も、体調が優れない時もありますが、雨の日には傘を差して長靴で、体調の優れない時は無理をせずやっていますが、その効果でしょうか、体調はすこぶる良く、快食・快眠・快便といったところです。
私の一万歩を陰で支えてくれているのは、妻が買ってくれたウォーキングシューズです。この10年間で4足駄目にして新しいのと交換しましたが、今朝5足目のシューズに穴が開き、靴底から道の水分が入り始め、履いている靴下が濡れていることに気がつきました。表面はまだ綺麗なのに、靴底には私の体重を支えながら地面の凹凸を踏みしめ、何の文句も言わずただ黙々と役割を果たしてくれていたのです。私の足は左足の親指が内に曲がる外反母趾です。祖母も外反母趾で難儀をしていたので、多分遺伝ではないかと思うのですが、詳しい原因は分りません。
もう一つ私は田舎者特有の歩き方をしているようで、靴底の後ろの部分が両足とも均一にちびず、外側が極端に磨り減っているのです。靴が新しい時は親指に力を入れて正しい歩き方をしようと試みますが、直ぐに正しい歩き方を忘れてしまうのです。私は靴に余りお金をかけない貧乏性な性格なので、靴屋さんに出かけても安売りとまでは行かなくても、サイズ25.5cmの靴を履いてみて、合えばそれを買う程度なのです。ウォーキングシューズが傷んできたことを今朝妻に話すと、よそ行きのシューズを下ろして履くよう言われました。明日は新しいシューズを買ってくれるそうです。子どものころ運動会の前の日に新しい運動靴を、母親に買ってもらった嬉しくも懐かしい思い出が蘇りました。
「この十年 目指す歩数は 一万歩 靴底悲鳴 早くも5足」
「わが健康 靴のお蔭と 感謝する 水漏れあっさり お払い箱に」
「わが足は 遺伝でしょうか 親指が 外反母趾で 少し曲がって」
「ウォーキング 最近何故か 雨多く 長靴代用 それでも歩く」