〇年賀状印刷裏話
私のパソコンには筆王というソフトを利用して年賀状用の住所録を入力していますが、厄介なのは400人の名前と宛名の中に、今年亡くなった人の名前が載っているため、消去しなければその人の元へ届いてしまうのです。
今年も印刷してから確認していると2人の人の名前をプリントアウトしていました。一人はシーサイド公園にあったじゃこ天のお店で長年活躍した松本洋子さんです。消したくないという思いの表れだと勝手に思いながら、ブログ記事で「松本洋子さん」で検索すると沢山の記事にヒットし、年賀状製作の手を休めて懐かしく往時の思い出を偲びました。
もう一人は宇和島水産高校漁業科の大先輩玉井恭介さんです。玉井さんは広告代理店の部長をしていたころ、私の出世作?となった、「昇る夕日でまちづくり」と「今やれる青春」という2冊の自著本の監修を手掛けてくれた恩人です。特に宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」の事故ではお互い心を痛め、「希望海」という鎮魂歌を作詞したり、慰霊碑の建立に力を注ぎました。晩年は松山五行歌などに私と一緒に参加して、わが宴会所や人間牧場で句会などを催しました。
偶然間違ってプリントアウトした2枚の年賀状は、投函せず、私の思い出として手元のハガキ入れに入れ、「届かなかったハガキ」として大切に保管したいと思います。お二人とも今頃天国のどこを旅しているのでしょうか?。
「誤って 2人の名前 消し忘れ プリントアウト 出すに出されず」
「お二人の 名前で検索 あれこれと 出るわ出るわで 懐かしくなる」
「まあこれも 二人私に 呼びかけた 出来事でした 冥福祈る」
「このハガキ 手元記念に 遺し置く 生きてる限り 大切にする」