〇Stay Hungry Stay Foolish
私は英語を書くことも勿論喋ることも苦手です。第10回総理府派遣青年の船の班長に応募した時、班長の資格は英会話1級程度の語学力でしたが、かつて咸臨丸が太平洋を渡ってアメリカへ行った時、乗船した勝海舟も福沢諭吉も英語が喋れませんでした。
ところが咸臨丸に乗船した四国土佐清水出身のジョン万次郎だけは英語が喋れたのです。「100年後の昭和の咸臨丸と銘打って太平洋を始めて渡る青年の船に、みんな英語が喋れて四国出身の私だけが喋れないのも何かの因縁です。英語が喋れないだけで私のアメリカへ行く夢を断たないで欲しい。帰国したらナンバーワンに活動します」と大見えを切り、見事選ばれ建国200年のアメリカへ行くことが出来ました。
こんなやり取りがあるほど愚かな私ですが、外国の著名人が話した言葉を、メモ帳に時々忘れないように書いていましたが、今日そのメモが見つかりました。「Stay hungry Stay Foolish」とたどたどしい英語で書いていました。ご存じアップル社創設のスティーブ・ジョブズ氏が言った有名な言葉です。直訳すると「ハングリーであれ、バカになれ」ですが、「日常の中の非日常」「常識にとらわれない」という意味もあるようです。
何でこんな英語を書いたかは何年か前のことなので分かりませんが、この言葉を聞いた時衝撃を受けたことは事実です。以来この言葉のような生き方がしたいと思って生きてきましたが、残念ながらバカの壁は未だに越えられていません。でもこれからもこの言葉を反芻しながら生きて行きたいと思っています。