人間牧場

〇コンクリートはどうして石のように固くなるのか?
 今日庭の隅の窪みを治すため、業者に頼めないほどの小さなことなので、私一人でセメントや砂、砂利などの原材料を集め、大雑把な目分量で混ぜ合わせ、真ん中に窪みを作って水を入れ、スコップで練り合わせました。

 これも勘ですが適当な柔らかさになったので、スコップで掬って窪みに運び、コテで丁寧に撫でて終わりました。後は乾くまで雨風に濡れたり、犬や猫、人間に足跡をつけられぬよう、竹を2本空間をつけて置き、その上に空の肥料袋3枚を広げて終了しました。

 ふといつものことながら、こんな柔らかいコンクリートが何故石のように固くなるのだろうと、不思議に思いました。貝のような形をしたオーストラリアのオペラハウスや、わが町の明神山と高さが一緒の東京スカイツリー(634m)の芯柱もコンクリートで出来ていることは知っていますが、今やコンクリートは世界中どこでも建築材として使われているのです。

 私たちはコンクリートの水分が無くなれば固くなる程度しか知りませんが、建築設計の仕事をしている息子から聞いた話では、水を加えるとセメントは水和化学反応を起こしエトリンガイドという物質が発生し硬くなり、28日間で石のような硬さになるのだそうです。

 息子に昔聞いた話なのでCSHなどの専門用語の意味もすっかり忘れてしまいましたが、コンクリートの建築物を見たり、コンクリート作業をする度にこのことを思い出しています。コンクリートは人間が発明した最高の建築資材のようです。

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