〇一夜の宿を貸さなかった私
今日の夕方、わが家へ見ず知らずの男の人が「一晩泊めてくれ」とやって来ました。聞けば隣近所へ「泊めて欲しい」と聞いて回ったそうですが、どこも色よい返事を貰わなかったそうで、何軒かの人が「若松の進ちゃん方だったら泊めてくれるかも知れない」と懇切にも場所まで教えてもらったそうです。
弘法大師が一夜の宿を探すも、誰からも断られ橋の下で寝たという「十夜ヶ橋」の逸話によく似た話だし、泊めてあげたいとは思いましたが、昨晩同居の高一になる孫希心が交通事故に遭い、救急車で病院へ運ばれるなど、取り込んでいることから、丁重にお断りしました。その方は歩き遍路ではなくそれなりの車に乗って旅をしているらしく、路銀も持っているようなので、伊予まで走れば格安ホテルもあるからと場所を紹介してあげました。
多分旅人を泊めてあげなかった「罰」が私に当たるかも知れませんが、最近の世の中は物騒で、「人を見たら泥棒と思え」ということわざもあって、強盗や殺人事件が起こる年末師走ゆえの苦汁の決断でした。皆さんの批判覚悟で、見ず知らずの人を泊めなかった小さな出来事を書きました。