〇教えを伝えにやって来た2人の若い男性
半年に1回ぐらいの間隔で、突然家の玄関のチャイムを鳴らす2人の若い男性がいます。在宅なら玄関先に出て立ち話をしますが、今日は畑に出て農作業をしていると息子が「お父さんお客さんだよ」と呼びに来てくれ、「誰だろう」ととりあえず作業を中断して玄関先まで来ると、1~2度玄関先で出会った見覚えのある顔でした。
身なりもちゃんとしてこの暑いのにネクタイやマスクもしていました。早速ハガキほどの大きさの紙を手渡されました。その紙切れには、「両手いっぱいに仕事を持つよりも片手は休息で満たす方がいい」と書かれていました。私の場合はこの言葉の真逆で両手で抱えきれないほどのあれこれをもって毎日忙しく暮らしていて、願わくばこの言葉のようにせめて「日々の半分は休息で満たす方がいい」ことは分かっていますが、背に腹は変えられず現在に至っています。
でもそれが果たしていいことなのかと自分自身に問うたなら、少しだけ首をかしげてしまうのです。ふと我に帰りせめて「片手は休息で満たす方がいい」という気持ちで過ごしてみようと思い始めました。縁もゆかりも殆どない2人の若者が初老を迎えた私に有難い言葉を津炊けるためにやって来てくれました。いい反省の一日でした。
「何であれ どんな人であれ 耳を貸す 私の基本は 学ぶ心だ」
「渡された はがきサイズの カードには 片手休息 大事と書いて」
「そう言えば 私は年中 両手にて 仕事をいっぱい これでいいのか?」
「いい言葉 聞いたからには 少しでも 考え行動 帰る努力を」