人間牧場

〇中秋の名月
 昨晩は中秋の名月でした。所用で夕方松山へ行っての帰り、遠く石槌山辺りからそれは大きな満月の月が顔を覗かせる瞬間が車のバックミラーに写るのが見え、楽しみにしながら帰りました。

 わが家からは裏山が迫っているので多少遅れましたが、8時30分頃月が出て、孫奏心が「おじいちゃん、おばあちゃん、中秋の名月がでいるから見たらどう」と誘ってくれました。デジタルカメラで写真を撮りましたがそれなりに撮れました。

 外に出ると綺麗なお月さまが見えました。昨日は若嫁がお月見団子だと美味しい団子を買って来てくれていたので、早速団子を食べながら美味しいお茶を飲みました。孫奏心に「おじいちゃん、お月様は出始めた時は大きく見えるのに上に上がると小さく見えるのはどうして?」質問をされました。

 まるで「ちこちゃん」のように「ぼ~っとしてるんじゃないよ!!」と怒られそうですが、私は光の屈折だ」と言うと、「ブーブー」でした。答えは「目の錯覚」だそうです。「な~んだ、それも知らないの」と言われそうでした。

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〇ダブルヘッターで愛媛県立松山工業高校の体育祭に来賓出席しました
 私は伊予市立由波小学校、伊予市立双海中学校、そして愛媛県立松山工業高校と小中高3つの学校の学校評議員を長年にわたってやっています。ゆえに入学式、卒業式、運動会や体育祭の度に案内があり出席をしています。この3年間は新型コロナの影響で出席が叶いませんでしたが、1類から5類になったのを機にそれらの諸行事が復活し、案内を受けるのです。

この日は愛媛県公民館研究大会が砥部町文化会館であり、午前中は鼎重なった重なったたため、工業高校の体育祭に出席することがが叶いませんでしたが、午後は何とかと思い、昼食後車を走らせ工業高校へ到着しました。運よく天候の都合で午後の部の開始が30分遅れたため間に合い、校長先生とともに来賓席の一番前の席に座らせてもらい、全校生徒1000人を超えるヤングパワー溢れる演技を各科ごとに知恵を凝らして製作した大掛造り物を見せてもらいました。

 折しも隣の学校聖カタリナ高校の生徒が真新しい校舎の室内や屋上から鈴なりになって松高グランドで繰り広げられる数々の縁起を見学していました。他校から見ると松高の体育祭はどのように見えたのか興味ある光景でした。表彰式や閉会式まで見たのは松工のPTA会長を長年務めていたころ以来でした。運動会の種目にも時の流れが色濃く反映されて感慨深く見学することが出来ました。

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〇チョウチョは益虫か害虫かどっち
「チョウチョは益虫か害虫か?」と問われたら、あちらにヒラリこちらにヒラリ飛び交う様は文字通り平和の使者のようなイメージからして、殆どの人が益虫と答えるに違いありません。

 ところが野菜を作る人から見ればイメージとは程遠い害虫となるのです。特にモンシロチョウはヒラリヒラリ飛び交いながら、菜の葉っぱに辺り構わず卵を産み付け、その卵が幼虫になると葉っぱを食べ尽くす青虫になるのです。

 青虫は保護色の緑色をしているため、目視で見つけて取り除きますが、葉っぱや茎の緑色と区別がつかずとても厄介で、ほおっておくとキャベツや白菜の葉っぱはまるでレースのカーテンのように穴だらけになってしまうのです。

 売っているキャベツや白菜の殆どは穴が開くと売り物にならないため、防虫ネットを張って対応しますが、大量に植えた畑はそれも追いつかず、農薬散布をするのです。ゆえにキャベツや白菜の奇麗なのは多かれ少なかれ農薬がかかっていると思わなければなりません。

それでも消費者は穴の開いたキャベツや白菜より、切れな姿をした野菜を買い求めるのですからおかしな話です。私は幸い狭い畑なので目視で青虫を毎日とっていますが、通越し作業ゆえ中々で、チョウチョを見つけたら多少心は痛みますが、心を鬼にして虫取り網で捕獲して処分しています。

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〇松山市大街道アーケード街を歩いていると
 昨日の夜夕食会を終え泊っている大街道口の東急ホテルへ帰るため、アーケード街を歩いていると、一人の女性に出会いました。もう何年も出会っていないので、最初は通りすがりましたが、お互いふと立ち止まって見返り目と目が合いました。

 相手の女性は「若松の進ちゃんじゃない?」と言葉をかけ、私も〇〇ちゃん?」と間違わず名前を呼び合いました。昔なら時めいたのかも知れませんが、今はただの初老の同級生でした。あれこれ立ち話をしてその後の近況を知らせ合いましたが、ご主人をなくし今は子どもと一緒に近くの町で過ごしているようでした。

 少女の頃や女子青年の頃は美しかった女性も今は歳相応で、恐らくその女性から見れば私も歳相応に見えたであろうことを想像しながら、時の流れを感じました。連絡がしたいというので、手持ちの名刺入れから名刺を1枚取り出し渡しましたが、女性も紙切れにスマホの電話番号を書いて渡してくれました。

 帰宅後その女性のことを妻に話すと、「電話をしてあげたら喜ぶかも」と言ってくれました。そう言われるとますます困った私でした。

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〇背丈より高い所へ上がるな
 一昨年庭に植えている高さ3mのクロガネモチの木の剪定をするため、脚立を立ててよじ登り、剪定を始めたところ脚立が突然倒れ、下の地面に落下し息が出来ないほど思いっきり体を打撲しました。

 それから一週間は寝返りもできず、骨が折れたりひびが入っているかも知れないと、大事を取って近くの診療所でレントゲンを撮ってもらいましたが、打撲だけで異常はないとのことで安心しました。

 その折お医者さんから「幸い頭も脊髄も損傷がなく不幸中の幸いでした。若いと思ってももう歳だから背丈より高い所へは上がらないようにしてください」と、湿布薬を沢山貰い注意をされました。

 「分かった。これに懲りて」とはその時思ったものの、「喉元過ぎれば何とやら」で、間もなく祭りも来るのでそれまでには何としても庭木の剪定だけはと思いついて始めています。庭木も成長して大きくなり、かなり手間暇かかるようで先が思いやられます。

 私が脚立に上がった瞬間妻がやって来て、「危ないから止めて」といい、脚立が倒れないよう手で押さえてくれましたが、「ほっといたら誰がするのか」といいながら、妻のいない時を選んで性懲りもなくやっております。

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〇彼岸花の咲くころ
 一週間続いた秋の彼岸もあっという間に過ぎ明日は彼岸明けです。各地から彼岸花の頼りが続々届いていますが、わが家の裏庭にも本数は少ないものの今年も1~2輪咲いていて、他の花には見られない不思議な自然が作り出した姿にただただ感心しながら見とれています。

 今年は高知県出身の植物学者牧野富太郎をモデルにした連続テレビ小説「らんまん」を暇さえあれば毎日のように楽しみに見ていることもあって、花に関してはまちづくりで菜の花や水仙など長年花咲く町づくりをリードしてきただけに関心も高く、家のあちこちにその名残の花を植えて楽しんでいます。

 しかし花づくりは根気のいる仕事で、種を蒔いたり苗を植えたり挿し木をしたりの世話が大変で、今年のように高温な日が続くとしなかればならければならず、いつも世話が行き届かず枯らしてしまうことも度々です。その点彼岸花のように自然に育つ花は季節が来ると自然に咲き、恐らく来年も咲いてくれることでしょう。

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〇暦は嘘を言わない
 暑い暑いと言っていたのに、昨日の夜から温度が急激に下がり始めました。昨日と今日は秋特有の季節風である、通称「くだり」といわれる北東の風がかなり強く吹きました。今朝のウォーキングは半袖半ズボンで歩いているのは私だけのようで、中には薄手のジャンバーを羽織っている人もいました。

 昼間は30度を超え、朝晩は20度前後まで下がると、朝晩の気温差が10度もあり、これから少しの間は体調管理に気をつけなければなりません。タオルケットから毛布へ、半袖から長袖へ、妻も忙しく夏物の片づけをして深まろうとしている秋の気候に備えようとしています。

これまでは畑の野菜はピーマンとナスとオクラが沢山採れていて、おかずには困りませんでしたが、これからは端境期で畑には食べる野菜が残念ながらありません。妻は既に私の常食で通称「リンキャベ」と呼んでいるリンゴとキャベツを用意して食卓に並べてくれるようになりました。新米も友人が一俵届けてくれました。そろそろ里芋とサツマイモを掘ろうと思っています。

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〇教えを伝えにやって来た2人の若い男性
 半年に1回ぐらいの間隔で、突然家の玄関のチャイムを鳴らす2人の若い男性がいます。在宅なら玄関先に出て立ち話をしますが、今日は畑に出て農作業をしていると息子が「お父さんお客さんだよ」と呼びに来てくれ、「誰だろう」ととりあえず作業を中断して玄関先まで来ると、1~2度玄関先で出会った見覚えのある顔でした。

 身なりもちゃんとしてこの暑いのにネクタイやマスクもしていました。早速ハガキほどの大きさの紙を手渡されました。その紙切れには、「両手いっぱいに仕事を持つよりも片手は休息で満たす方がいい」と書かれていました。私の場合はこの言葉の真逆で両手で抱えきれないほどのあれこれをもって毎日忙しく暮らしていて、願わくばこの言葉のようにせめて「日々の半分は休息で満たす方がいい」ことは分かっていますが、背に腹は変えられず現在に至っています。

 でもそれが果たしていいことなのかと自分自身に問うたなら、少しだけ首をかしげてしまうのです。ふと我に帰りせめて「片手は休息で満たす方がいい」という気持ちで過ごしてみようと思い始めました。縁もゆかりも殆どない2人の若者が初老を迎えた私に有難い言葉を津炊けるためにやって来てくれました。いい反省の一日でした。

「何であれ どんな人であれ 耳を貸す 私の基本は 学ぶ心だ」
「渡された はがきサイズの カードには 片手休息 大事と書いて」
「そう言えば 私は年中 両手にて 仕事をいっぱい これでいいのか?」
「いい言葉 聞いたからには 少しでも 考え行動 帰る努力を」

 

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〇誰と話しているのだろう?
 今朝ウォーキングをしていると、顔見知りの人がそれぞれ違った犬を連れて歩いていました。最近はマナーが良くなって利き腕には犬をつなぐ紐の他、もう一つの手ではうんこを拾い集めるためのナイロンの袋と歩いているひともふえてきましたが、犬のおしっこは始末しようもなく、垂れ流しと言ったところのようです。

 最近少し高齢になったため、免許証を返納したという女性は一人暮らしゆえ捨てられていた柴犬を拾い自分で育てているようで、聞けばもう買い始めて15年近くになるようで、犬の世界の年齢からすると老域に達しているようで、数年前までは犬にご主人様が引っ張られて歩いていましたが、最近ではウォーキングには足手まといくらいのスピードでしか歩いていないようです。

 この女性は一人暮らしのため家で唯一の話し相手はこの犬ゆえ、「歩きながら誰と話しているのだろう?」と思う程犬に話しかけています。私には人間の言葉にしか聞こえませんが、犬はご主人様の言葉が分るのか、それなりの対応をしているようでした。犬になったことがないので分かりませんが、お互いそれなりのコミュニケーション能力のようでした。

 最近は少子高齢化、核家族化が進み、寂しさを紛らわすためか、自宅で犬や猫と言ったペットを、人間と同じ室内フロアーで飼っている人が増えまてきました。動物愛護の観点からするといいことですが、自然災害で避難所暮らしを余儀なくされたり、ペットが亡くなった時の落胆や葬儀、日常的な世話など悩みや問題も多いようです。

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〇今日は少し遠出の宇和島出張です
 午後1時過ぎから宇和島市立城南中学校で金融教育の会議があり、伊予市双海町から海岸国道378号から左折し、肱川に沿って大洲まで出て高速道路を自家用車で走って宇和島へ到着しました。走行距離は片道約80キロでした。この学校へはこの2年間で今回が4回目です。さあまもなく会議が始まります。

 地元の特産品であるみかんを巡る値段について公開授業があり、授業参観しましたが、最近の学校教育は一人1台のタブレット端末が与えられ、授業の様子やグループワークで出た意見が瞬時に教師のタブレットに届くようになっていて、新型コロナの後押しもあってデジタル機能の進化には驚ろくばかりでした。

 その後先生と私たち金融広報アドバイザーの懇談協議会が行われ、それぞれが意見を述べあいました。この2年間金融教育指定校になっているため、様々なアプローチやサポートを私流に行ってきましたが、城南中学校が宇和海中学校時代から40数年にわたって継続している沖ノ島の天然記念物ハマユウを守る派生した環境問題SDGs運動もいい取り組みです。

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