〇はて?、私の職業は?
先日、ある申込書に「職業」の欄がありました。最近は人権に配慮して、「男性・女性」の欄さえもないものがあったりしますが、氏名、生年月日まで書き終え、「職業欄」になると「はて?、私の職業は?」と一瞬考えてペンが止まってしまいました。
若いころは、地元の役場に勤めていたため、「地方公務員」とか書いていましたが、退職して17年も経つと「元地方公務員」などとも書けず、結局「無職」と書かざるを得ませんでした。退職後は昨年まで大学の非常勤講師をしていたので、拝借して使ったりしていましたが、今は誰はばかることもなく「無職」なのです。
昨日人間牧場へ草刈り作業に出かけました。ウッドデッキの木陰で休憩中、観音開きの窓ガラスに自分の姿が映りました。頭は麦わら帽子、着ている服は作業着、靴は地下足袋、腰には蚊取り線香の缶をぶら下げていて、文字通り「お百姓さん」スタイルでした。
職業で「農業」を名乗るには、一日6時間の農作業を、年間60日やらねばなりません。また作った農産物を販売して何がしかの所得を得ることも必要です。残念ながらいずれにも該当しないため職業欄に、「農業」と書くこともできない「無職」な、何の取り柄もない貧乏人です。ちなみによく使う肩書は「人間牧場主・年輪塾塾長」ですが、これは職業欄には書けません。
「筆止まる 申込書の 職業欄 はてさて私 職業は何?」
「結局は 私の職業 無職です 少し寂しい 仕方のないこと」
「窓ガラス 写った自分の 姿見て 百姓ルック それも名乗れず」
「堂々と 無職名乗ろう これからは パソコン変換 無色もあった」