人間牧場

〇オンリーワンの夕日
 今年は異常なほど梅雨が早く開けました。ところが連日35度を超す猛暑日が続いたと思えば、今度は戻り梅雨のような雨の日がこのところ続いて、九州や東北では時ならぬ大雨が降り、かなりの被害が出ているようです。大雨や台風の被害はどちらかというと、これまでは四国・九州・南紀が中心でしたが、最近は温暖化の影響でしょうか、これまで被害にあまり縁のなかった東日本や東北にまで及ぶようになって、慣れていないゆえ災害対応や避難が後手に回っていることも気がかりです。

友人が送ってくれた松江宍道湖嫁が島に沈む夕日
わが家から見えた昨日の夕日
夕日を拾う男

幸い今年の四国、とりわけ愛媛、とりわけ中予では、渇水心配程度の雨で、災害は今のところ起きていないようで、少し安心をしています。雨が降ると夕日が自慢のわが町では夕日が見えず、夕日男を自認する私も悶々の日々を過ごしています。先日友人が「島根県松江の宍道湖で、奇麗な夕日を見た」と、写真を添えてメールをくれました。私も若いころ宍道湖に落ちる夕日がどれほど美しいのか見に行きました。残念ながらその日は雨で夕日を見ることが出来ず、天気率の良い愛媛の瀬戸内が夕日を見れる確率が高いことを実感したものです。

 地域資源には、その地域にしかない唯一のものもありますが、わが町の夕日のようにどこにでもあるものに、ことさらなる付加価値をつけ、オンリーワンを名乗ることもできるのです。長年夕日に思いを寄せて生きてきた私ですが、今にして思えば夕日は自然現象ゆえ何もしなくても、メンテナンスがいらないのですから、この上ない特上の地域資源なのです。これからも思いを紡ぎ、夕日の更なる物語を作ってゆこうと思っています。

「このところ 戻り梅雨にも 似た雨が 足繁く降り 悶々の日々」
「友人が 松江宍道湖 嫁が島 旅して撮った 夕日の写真」
「そういえば 若いころには あちこちの 夕日探して 一人旅した」
「勝ち負けじゃ ないですわが町 オンリーワン 夕日に惚れて
                         あれから幾年」

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