〇大相撲秋場所テレビ観戦
度重なる黒人差別で亡くなった方々の、名前を書いたマスクをつけて抗議し優勝した、ゴルファー大坂なおみさんなどスポーツ選手の活躍は、テレビ観戦ながらコロナウイルスでどことなく沈んだ私たち日本人の心に、大きな希望や勇気を与えてくれました。同じスポーツでも国技と言われる大相撲は格別で、残念ながら新型コロナの影響で無観客や観客制限となり、大阪、名古屋、九州での地方場所も、多くの力士が動いてコロナのリスクが高いことから、年六場所全てが両国国技館開催となりました。
そんな中先週までの2週間、恒例の秋場所が国技館で開催されました。歓声を上がることができない館内は、ごひいき力士の名前を染め抜いたタオルと拍手しか応援ができず、大きな声援や時には興奮余って座布団が飛ぶかつての場内とは違って、テレビの前での観戦もどことなく拍子抜けがしますが、コロナワクチンが開発されコロナが終息すれば、また元の賑やかさが戻ってくることでしょう。そんな思いを込めて相撲ファンである私は極力相撲を見ています。
最近は炎鵬など技のデパートといわれる小兵力士が多く、その小さい体で大きな巨体の力士に勝ったりすると、半官びいきもあってテレビの前ながら大きな拍手を送っています。秋場所は何といっても熊本出身である東関脇正代の大活躍でした。貴景勝や朝の山に先に大関になられ悔しい思いになったうっぷんを晴らすように快進撃を続け、ついに13勝2敗の好成績で優勝し念願の賜杯を手にすることができました。熊本は地震や今年も大雨災害に見舞われ甚大な被害を受けただけに、地元の人に大きな勇気を与えたに違いありません。
次場所と思っていた大関取りも、先場所や今場所の13勝2敗の好成績での優勝で、大関になることが確実のような雲行きです。優勝を決め支度部屋へ向かう正代が、涙をこらえながら付き人と抱き合って喜ぶ姿は感動ものでした。盛りを過ぎ休場の多い2人の横綱のことも気になりますが、この上は一層精進し、最高位の横綱を目指し頑張って欲しいと思います。一年納めの九州場所が国技館に場所を移しても、正代の活躍を期待しています。
「大相撲 新型コロナの 影響で 6場所全て 東京開催」
「座布団が 飛んだ会場 コロナにて 拍手だけしか 応援できず」
「大雨の 被害に遭った 熊本の 出身力士 初優勝する」
「優勝に 加えて大関 なるという 二重の喜び 次場所楽しみ」