〇灰色の世界
このところ新型コロナウイルスの影響で日本全体、いや自分の身の回りもまるで灰色の世界になったようで気が滅入っています。コロナを移さない、コロナにうつらないよう出会う殆どの人は、言葉を発したり笑顔が見えないように顔の半分をマスクで覆い、顔見知りの人でさえ声を聴いてもどこの誰だか分からず、人目を避けるように前かがみで歩いているようです。
加えてこの一ヶ月は熊本を中心に未曽有の大被害を出した大雨が降り続き、菜園も太陽が雲や雨に隠れたままなので枯れ始め、まさに灰色の世界といったところです。救いはけなげに庭の片隅で咲く草花で、ヒオウギスイセンの鮮やかなオレンジ色、今年から挿し木苗が花を咲かせ始めた真っ赤な芙蓉の花が、灰色の中で元気をくれています。
夏が来ると咲く花の中で、草刈りの時刈らずに残しておいた花にホタルブクロとオニユリがあります。ホタルブクロの花は白色ですが、オニユリはオレンジ色で、この花を見ると毎年「ああ夏が来た」と思います。日暮ゼミの「カナカナカナ~」と鈍い金属音のように聞こえる音も灰色の世界を演出していますが、あと3~4日して梅雨が明ければ、賑やかなセミの声が聞こえてくることでしょう。眩しい夏の太陽、黙々と湧く白い入道雲、太陽に向かって咲く黄色いヒマワリの花が待ち遠しい今日この頃です。
「コロナ禍で 気分灰色 会う人も 全員マスク 無口で過ぎ去る」
「梅雨の雨 見える景色も 灰色で 気分が滅入る 昨日も今日も」
「赤芙蓉 オレンジオニユリ 見ていると 少し元気が 復活するよう」
「暑くとも ギラギラ太陽 入道雲 ヒマワリの花 夏よ早う来い」