人間牧場

〇出普請作業のお礼

 昨日は好天に誘われ、人間牧場の草刈りに出かけました。人間牧場に通じる下浜からの山道にさしかかると、地元の人たちが何人か道の出普請作業をしていました。間もなく梅雨入りするこの時期と収穫作業の始まる初秋の年二回するようです。

 作業中の道は年中利用させてもらっているので、作業に出ない私は何か後ろ髪惹かれる思いがしました。夕方帰宅途中で同じ光景に出会ったので、同乗していた妻が「いつもこの人たちのお陰でこの道が通れるので、何かお礼をしなければ・・・」言うのです。

途中にあるくじらという妹の店で、持ち合わせていなかったのでお金を借り、下浜の三井酒店まで引き返し、ビールを1ケース買い求め、慰労会をしている池久保集会所まで持参して、区長さんにお礼を言いました。区長さんは驚いた様子でしたが、私のお礼を快く受け取って喜んでくれました。

くじらで待っていた妻と合流して帰宅し、再びお金を返しに行きましたが、何気なく通っている過疎地の山道も、数少ない人たちがこうして出普請で守ってくれているのです。田舎のこうした古いと思える付き合いが嫌だと、他所から来た人は言いますが、これぞ地域の誇りうるコミュニティなのです。皆さんありがとうございました。

「出普請の 作業出くわし 後ろ髪 引かれる思い 何とかせねば」

「酒店で ビール一箱 買い求め 慰労会場 お礼の持参」

「何気なく 通る田舎の 道だけど 多くの人が 地道に守って」

「出普請は 地域の誇る コミュニティ 黙々作業 頭が下がる」

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人間牧場

〇木・林・森

 漢字の成り立ちは中々面白いもので、一つで木と読む漢字も二つ組み合わせると林になり、三つ組み合わせると森になります。カブト虫飼育がきっかけで、ささやかながら里山運動に興味を持ち始めた私氏と長男は、落葉樹であるクヌギの木を植えて小さな林や森を作ろうと思い立ちました。

庭の隅に出来ゆつあるクヌギの木の小さな林・森

まだほんの触りですが3年前、近所に住む元シーサイド公園の所長だった大野重信さんに、自分がドングリから育てたという2年生のクヌギの苗木を10本ほど貰いました。早速人間牧場のカブト虫の幼虫を育てている落ち葉ストッカーの横に植えました。2~3本枯れたり草刈り機の餌食になったりしたものの、残りはスクスクと育ちもう私の背丈ほどになりました。

気を良くした私は、再度大野さんにお願いして10本のドングリの苗をいただき、大きな植木鉢に山から取って来た腐葉土を入れて、1鉢に2本ずつ植えて標本樹を作り始めました。これは息子の発案で、毎年夏松山空港でカブト虫を無償配布する際、里山のイメージを膨らませるため、小さいながら林や森を連想してもらおうというもので、初夏の今は葉を落としていた苗木に目にも鮮やかな若葉が茂り始め、木が成長する様子がよく分かります。

 カブト虫の糞を肥料にする実験もしていますが、小さいながら1鉢2本のクヌギの木は、林や森を連想させようとする目論見通り育っていて、松山空港でのデモンストレーションが今から楽しみです。ドングリをプランターに蒔いて芽を出させ、クヌギの苗木を作る作業も順調に進んでいます。

「クヌギ苗 植木鉢植え 林・森 連想させる 目論み実験」

「今の時期 目にも鮮やか 若葉出て カブト虫糞 効いてるようだ」

「この夏は これらの重い 植木鉢 空港運び デモンストレーション」

「庭の隅 小さな林 森のよう 毎朝水遣り 楽しみながら」

 

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人間牧場

〇前園さんに出会いました

先日所用で立ち寄った道の駅シーサイドふたみで、元サッカー選手の前園真聖さんに出会いました。ふたみシーサイド公園は私が役場現職中に思いを込めて整備した施設なので、時々顔を出して多少なりとも関わっていますが、道の駅なので色々な有名人に出会います。先日もお母さんが双海町出身のプロゴルファー松山英樹さんに出会いました。

前園さんは最近自転車で四国88ケ所を巡礼するNHKの旅番組にも出演していて、この日も取材陣を伴って撮影をしていましたが、これからJR下灘駅を目指すとのことでした。記念にと道の駅職員さんに手持ちのタブレットで記念撮影をしてもらいました。人はそれぞれ思いを持って生きています。鹿児島県薩摩川内出身の前園さんはとても気さくな人でした。

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人間牧場

〇私の大切な宝物

 余り物を大事にしない私ですが、おぼろげな記憶ながら小学校4年生の時に買って貰った「肥後守」という小刀は、58年経った今も失くすことなく手元にあるのですから驚きです。私たちが子どもの頃はテレビもない時代だったので、遊びといえば野に山に海に川にと、毎日の様に暇さえあれば戸外に出て、小刀を使って木や竹を削って様々な遊び道具を手作りして遊んでいました。

 

60年も使っている私のお宝小刀肥後守と切り出しナイフ

 勿論鉛筆を削るのも紙を切るのも小刀でした。子どもゆえ砥石で研いでも切れ味が良くなることはなく、1年に何回かは親父に頼んで研いでもらいました。勢い余って何度も小刀で手指を切りましたが、大事には至らず、道端のヨモギを手で揉んで傷口に押し当てて止血したりしていました。手の甲や守備のあちこちには当時の傷跡が今も生々しく残っています。

中学生になった時、初めてサヤのついた少々お高い立派な切り出しナイフを買って貰いましたが、何とこの切り出しナイフと2本の肥後守も少々痩せてはいますが、私の大切な宝物として、時々砥石で研ぎながら今も現役で使っています。

先日、小学校4年の孫奏心が通う小学校から、竹トンボの製作指導を頼まれて出かけましたが、現代の子どもたちは「危ないから」という理由で、小刀やナイフを使う機会が非常に少ないため、まあ危なかしくって、見ていてハラハラしました。小学生の親の世代も、「肥後守」の存在を知らないし、次の世代に伝承することができませんが、3世代同居のわが家の孫たちには、少なくても育爺たる私の責任で、使い方を教えてやりたいと思っています。

「肥後守 熊本城主じゃ ありません 知ってる私 相当古い」

「小刀は 危ないからと 持たせない だから使わず 伝承できず」

「60年 近くも手持ち 使ってる 今や私の 宝物です」

「わが孫に いやまず息子に 伝えたい これは日本の 立派な文化」 

 

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人間牧場

〇初めて伊予市役所を訪ねました

 伊予市役所の新庁舎ができて何年になるのでしょうか?。私は伊予市民でありながら伊予市役所の本庁舎の横は何回も通りますが行く用事もなく、また来いという誘いもなかったため、不思議なことにこれまで一度も訪れたことがないのです。昨日は市役所から、間もなく完成する文化ホールに関する実行委員会の案内がありました。

 案内状には文化協会の理事となっていて、双海史談会の会長をしているため当て職で歴史部門副部長という肩書が、相談もなく了解もなくついているようでした。幸い午後2時からだったので出かけて行きました。たまたまかつて双海町役場で同僚だった閏木さんと市役所までバッタリ出会い、市役所内1階で知人の赤石さんや赤尾さんと受付付近で立話をして、3階大ホールへ入りました。

 末席付近に座り約1時間余り審議に加わりましたが、私の出番はなさそうなので、顔見知りの出席者と言葉を交わした後、3階未来戦略室の隅田さんを訪ねました。隅田さんは3月末まで双海地域事務所の公民館で子ども体験塾などを担当していましたが、人事異動で転勤となりました。仕事が変わっても人となりは変わらず、懐かしい出会いとなりました。この歳ゆえ、また市役所への用事は地域事務所で済ませれるので、これから先も多分市役所本庁へ行く機会はそんなに多くはないもの思われますが、昨日はいい経験となりました。

「行く機会 ないまま市役所 突然に 会議出席 通知が届き」

「いい時に 辞めたと今も 思ってる 敷居が高く これから先も」

「顔見知り 訪ね受付 立ち話 みんなそれぞれ 歯車一つ」

「市役所は 立派になった 職員は? 口が裂けても 言ってはならぬ」

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人間牧場

〇毎日新聞に紹介されました

 若い頃から地域づくりと称する様々な活動に手を染めていたため、私の場合はこれでもかとというほど、テレビやラジオ、新聞、雑誌に度々登場し世間を賑わせてきましたが、その様子は現職をリタイアして14年経った今も衰えず、今年も新聞やテレビに何度も紹介され、その都度、「見たよ」「読んだよ」「聞いたよ」と、メールやハガキでショートなこそばゆい反応が届いています。

ふと、「この歳になって何でだろう?」とよくよく考えてみると、私の震源はどうやら退職して間もなく始めたfaxebookでの発信、ホームページでのリンク発信、人間牧場での活動、21世紀えひめニューフロンティアグループの活動、全国に広がっている知人・友人・親友などの口コミなどがあるようで、今年の誕生日を迎えれば75歳の後期高齢者となるのに、まだ余震は続きそな雲行きです。

 先日毎日新聞松山支局の記者さんから、私を紹介した掲載新聞が送られてきました。令和元年5月30日の朝刊20面愛媛版に載った記事は、四国人というシリーズの四国4県向けの連載でした。5月初めに取材を受けていましたが、忙しさにかまけてすっかり忘れていました。過去の私が関わった話だけにお恥ずかしい限りです。

 わが家は地元紙の愛媛新聞しかとっていないため、中央紙といわれる日経新聞や朝日新聞、読売新聞、毎日新聞は県外へ出張したり、ホテルに泊まったりしない限り読めないのです。幸いインターネットで配信されている珍しい記事などは読むことができますが、これも限界ありです。それでも世の中は広いもので、「新聞を読みました」という人から電話やメールをいただきました。

「毎日が サンデー私 毎日の 新聞登場 これもご縁で」

「四国向け 配信記事は 凄いです 早速牧場 見学オファー」

「見た目より 若いとお世辞 言う人も 嬉しいけれど 歳は相応」

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人間牧場

〇妻がムカデに刺されました

 今年の夏は田舎ならではの災難続きで、先月の私のマダニに続き、今度は妻が庭先でムカデに刺されてしまいました。年中戸外で作業するアウトドア―派の私ならいざ知らず、妻が刺されたのですからそれはもう大変で、刺された足はかなりの痛みを伴ったようで、大きく腫れあがり見た目にも少し可哀そうでした。

 田舎ゆえムカデに刺されて時の対処法を、勤めている歯科医院を訪れる患者さんから、やれ「刺したムカデをすり潰して刺された患部に塗ればいい」など色々聞いてはいるものの、いざ自分の足となるとそれもできず、結局は一日遅れながら近くの病院に出かけ、飲み薬と塗り薬をいただいて帰りました。

 私はムカデや蜂にしょっちゅう刺されるものの、腫れ上がっても痛みはそれほど感じませんが、妻は見るからに痛々しい感じがして、傍で見ていてどうにもできないもどかしさを感じています。それでも妻は気丈で、仕事も家事も手を抜くことなくこなしているのですから、感謝するほかありません。

「百足」と書いてムカデと読みますが、運動会で多数の人が足を縛り合って「ムカデ競争」などをするパロディな姿には、思わず笑いを誘いますが、間もなく梅雨に入りジメジメした天気が続くと、ムカデがよく出没するようになるので、何年か前手袋の中に潜んでいたムカデに噛まれ、アナフラキシーショックで意識がもうろうとして、救急車で日赤松山病院へ運ばれた経験を持つ私ともども、くれぐれも注意をしたいものです。

「庭先で 妻がムカデに 刺されたり 晴れた右足 痛々しそう」

「気丈にも 仕事も家事も 手を抜かぬ 妻の姿は 感動ものだ」

「ダニや蜂 ムカデなどなど 田舎では しょっちゅう刺され その都度難儀」

「百本の 足を持ってる? ムカデです 運動会の 余興笑うが・・・」

 

 

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人間牧場

〇梅の漬け込み

 3日前、雨の中で収穫した梅の実は約70㎏近くあって、この2日間は知人友人にお裾分けするなどその処分に手間取りましたが、昨日は日曜日で仕事が休みだった妻と二人で、残った梅を梅酒と梅干に漬け込む作業をしました。

 

漬け込みを終えた梅酒と梅干

 前日梅所を搾った後綺麗に水洗いして水気を取った広口瓶に、ヘルスメーターで水洗いして水気を切った梅を3kgずつ計り、砂糖2.5㎏と交互に入れて行きました。毎年やっている作業なので手際もよく、6本の広口瓶に入れて漬け込み終わりました。中蓋をした瓶の外に付着した砂糖分を流水で洗い流して1件落着です。梅酒には氷砂糖が最適ですが、わが家はそれほど凝ることもなく白砂糖を使います。

梅干し用の梅も15%の塩をまぶして漬け込みました。いずれも風通しの良い冷暗所に置いて熟成させますが、梅干しは2か月後に土用干しをして、紫蘇と一緒に本漬けする予定です。わが家の梅雨入り前の大事な恒例作業も夫婦で元気に、今年も終えて夏を迎えることができそうです。

「梅の処理 収穫漬け込み お裾分け この3日ほど 手間を取られて」

「広口瓶 今年も6本 梅酒漬け 梅干しともに 作業を終える」

「今年も 夫婦元気で 夏準備 土用になれば 土用干し予定」

「70㎏ 大量の梅 あれやこれ 処分を終えて やっと一息」

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人間牧場

〇6月は水無月

 子どもの頃から今日まで、6月が来る度に不思議に思っていることがあります。それは6月の別称が「水無月」という言葉です。6月といえば一年中で一番雨の多い梅雨の季節なのに何故「水無月」なのか、他の人は誰も不思議がらないこのことを、単純平凡な私は恥ずかしくて人にも聞けず、ずっと不思議に思っていました。

「水無月」は元々「水の月」だったのに、「の」が「無」になったのだという、私にとっては新説を最近知りました。そういえば10月を「神無月」というのも、神々がみんな出雲大社に集まって地方にいなくなってしまうという俗説があり、「神の月」の「の」が「無」になって「神無月」となったらしいのです。

 今年は春先から雨の少ない日が続き、お百姓さんは田んぼに水を引くのに苦労したようで、さながらに「水なし月」の様相でした。去年私たちの町も大水害に見舞われました。忌まわしい過去の思い出が蘇る度に、降れば降ったで、降らなければ降らないで困る、水への畏敬と感謝を忘れないようにしたいと思います。

 今朝は私たちが住んでいる灘町地区の一斉清掃の日です。私と代替わりしたと自認しているのか同居の長男息子は、夜が明けるのを待って外に出て、近所の人と一緒に鍬を持って下水などの大掃除をしているようです。私も早速外に出て、家の周りの点検や掃除をしたいと思っています。

「6月を どうしてみんな 水無月と 言うのだろうか 長年疑問」

「『の』を『無』と 当てて水無月 なるほどと 無知で凡人 私納得」

「今年は 春先少雨 渇水が 心配様相 人間身勝手」

「梅雨入りを 間近に控え あれやこれ 備えしっかり 防災備え」

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人間牧場

〇アジサイが咲き始めました

挿し木をして苗を作り、人間牧場のあちこちにコツコツと植えたアジサイが、ようやく花見を楽しむことができるようになりました。昨日人間牧場へ出かけてみると、ウッドデッキ下のアジサイの蕾が膨らんで、花が咲き始めました。

多分今年もこのように咲くものと思われます

アジサイは雨に似合う花なので、間もなく梅雨に入りますがせいぜい楽しもうと思っています。昨年挿し木した苗も順調に育っていて、もう少し植えこもうと思っていますが、アジサイを植えると草刈りの邪魔になる難点があり、昨年もせっかく育とうとしている南株かを、草刈り機で切ってしまいました。

アジサイは花期の長い花で、咲いてから約1ヶ月も楽しむことができますが、梅雨の開けた頃に、咲き終わった花柄を首元から剪定ハサミで切り取らなければ、あくる年いい花が咲きません。厄介ながらこれも一仕事です。

 

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