〇農協のマーク
私が若い頃のそんなに遠くない昭和の昔は、わが町の役場、郵便局、農協には沢山の職員が働いていて、その人たちが青年団活動を賑やかに活発にリードしていました。私もその一人で役場職員ながら愛媛県青年団連合会の会長までしたのですから驚きです。ところが農協の広域合併に端を発した合理化で、農協、郵便局、役場から地元職員が殆どいなくなり、青年団もいつの間にか消滅してしまいました。
それでも私の知人には農協に勤めていた人や、今でも農協の役員をしている人が沢山いますが、その人たちにとって農協という組織の変化はどう映っているのでしょう。先日ある古い農家倉庫の壁板に、赤く錆びたホーロー鉄板の農協看板を見つけました。ご存じ麦と協という文字をデザイン化した昔懐かしい農協のマークでした。最近はリバイバルブームでこのロゴマークが見直されているようです。
一方最近の農協のマークはご存知JAというアルファベットの横文字をデザイン化した緑色のロゴです。私は門外なので言う資格はありませんが、昔の農協のマークの協という文字を分解すると十と力が3つあるはずですが、デザイン簡素化したため真ん中の力という文字は、クルリ落ちのようにも見えるのです。このロゴマークを造った頃の農協は、「ザ農協」と言われ世界に誇る盤石の組織でしたが、いみじくもマークを作った人は今の農協の衰退を予言していたのではないかと、邪推してしまうのです。
JAのマークはどっしりとして山や緑の自然を表しています。ふとパソコンの回転機能を使ってマークを回してみると、両方とも今まで気づかなかった人間のようにも見え始めました。発想を巡らして自然と人間の調和を考えたら、農協草創の時誓った「ひとりは万人のために 万人はひとりのために」に結び付くような気がすると思いました。こんなことを考える私は暇ですね。サンデー毎日(毎日休み)、教養(今日用がある)、教育(今日行く所がある)ですから・・・・。
「麦と協 農協シンボル 揺らいでる 日本の食を 守って欲しい」
「協の字は 力が3つ あるけれど マークは一つ 滑り落ちてる」
「このマーク 作った人は 予言者だ 右肩下がり 今の農協」
「日本の 食料安心 安全を 守って欲しい 切なる願い」