〇やっと一箱
私は家の裏と人間牧場で蜜蜂を飼育していますが、昨年から何が原因なのか分かりませんが、蜜蜂が寄り付かなくなり、一昨年まで大量に採れていたいた蜂蜜が超絶不調で、昨年は僅かに一箱、それも季節外れの冬場に1升しか収穫できませんでした。近所に住む友人も何人か家の周辺で蜜蜂を飼っていますが、同じような状態だと嘆いているので、私一人ではないようです。
今年も家の裏で蜜蜂の師匠からいただいたキンリョウヘンを少しずつ増やし、家の横のビニールハウスに入れて冬越しさせ、幾つかは花をつけたので、主だった所へ花を置いていますが、蜜蜂がちょろちょろはするものの入居には至らず、「ああ今年も駄目か」と諦めていました。ところが一昨日巣箱の一つに何やら黒い塊があることに気が付きました。蜂玉のようでした。
蜂玉はビワの木や柿の木などに分蜂したミツバチが群がる現象ですが、巣箱に入ればよさそうなものを、思わせぶりに入るでもなく少しの間蜂玉のままでした。せっかくの来訪なのでゴム手袋をはめ、防虫ネットを被って刺されないよう防備し、鉢球をそっと刺激しないよう壊して、巣の中へ誘導してやりました。蜂玉は余り大きくなかったので入居の確率は五分五分ですが、何匹かは飛び立ったり巣に戻ったりしているようでした。
もう巣箱の前に置いたキンリョウヘンの花も散り始め、今年も絶不調は続くものと思われ落胆の色は隠しきれませんが、こんなこともあると諦めていますが、この時期はみかんの花も満開で、蜜源はあるのになあと思いつつ、蜜蜂のわがままな行動に一喜一憂しているこの頃です。友人から「蜂蜜が去年は届かなかった」と、苦情とも思える不満がメールで届いています。
「今年も 蜜蜂入居 絶不調 何が原因? 分からぬままに」
「蜂蜜が 届きませんと 仲間から メールが届き 言い訳しつつ」
「蜂玉に そっと手を入れ 蜂たちを 巣箱いざなう 入居願って」
「キンリョウヘン 花もそろそろ 散り始め シーズン終わり 落胆の色」