〇妙見山と慶徳寺
双海史談会の総会を兼ねたエクスカーションで、松尾集落にある妙見山を訪ねました。妙見山へは小学校の時の遠足で、また公民館主事をしていたころ、松尾地区の花見に招かれ何度か訪ねたことがありますが、多分もう20年間も訪れたことがなく、おぼろげながらの記憶ですが、妙見山の小高い丘は公園になっていて、中央に妙見神社があり、その周囲には水戸黄門さんが持ち歩いているような根元がコブコブした妙見竹が生い茂っていました。遠足に訪れた時にその竹が欲しくて、地元の人がお土産に掘ってくれたこともかすかなよき思い出です。
車3台に分乗した一行は、細くて曲がりくねった富貴からの道を通って妙見山に到着すると、早速広場へ竹田さんが用意してくれたブルーシートを広げ、ぴちぴち市に頼んで作ってもらった弁当を広げて昼食を取りました。雲一つない絶好の行楽日和で、紅葉の新緑も鮮やかな緑陰で舌鼓を打ちました。この周辺は桜の名所ですが既に散っていて、野生の鮮やかなミツバツツジが満開に咲いていました。この一帯は中世の城郭滝山城の郭の一部となっていて、空堀の跡が今もきちんと残っていて、竹田さんや磯田さんの説明を興味深く聞きました。
総会の後慶徳寺まで下山し、山口住職さんの指導で座禅体験をしました。座禅体験も住職さんの法話も興味深く、また寺宝の古い袈裟も見せていただきました。高齢のため史談会の例会には来られませんが、近所に住む西岡さんもお饅頭を持って元気な姿で見えられました。慶徳寺の前庭からは穏やかな春の伊予灘の景色が見え何とも言えない清々しさで、大満足の一日でした。
「過疎地ゆえ 空き家が目立つ 集落に 足を踏み入れ 出会う人なく」
「広場にて 弁当広げ 雑談し まるで遠足 昔懐かし」
「妙見山 小学校の 遠足で 訪ねた昔 思い出される」
「慶徳寺 住職さんの ご指導で 座禅体験 無の境地なる」