〇春が来ました
今年の冬は例年になく寒く感じました。冬を寒く夏を熱く感じるのは、歳のせいかも知れないと思っていますが、今年の冬は、西予市宇和町で氷点下12度まで気温が下がったり、暖かいと言われる南予でも大雪が降って、高速道路の伊予インターから宇和島インターまでが、何度も通行止めに遭うなど、雪に弱い地域の悲哀をなめました。それでもこのところ少しずつ春めいて、朝は1~2度ながら日中は10度近くまで気温が上がり、三寒四温のサイクルが始まったようです。
春と言えば双海町下灘下浜の水仙、大久保閏住の菜の花と、今ではすっかり伊予路の風物になった花々が、海岸国道378号、通称夕やけこやけライン沿いに咲いて道行く人の目を楽しませています。水仙は既に盛りを過ぎ名残花になっていますが、菜の花は日増しに黄色い花が目につき、3月4日には菜の花祭りも開かれるようです。菜の花ウォークや観光列車伊予灘ものがたりも運行され、JR下灘駅の人気にも拍車がかかり、大勢の観光客が押し寄せてくることでしょう。
人間牧場にも遅い春が近づこうとしています。先週の土曜日におもしろ大作戦でジャガイモ植えをしましたが、その折千本桜の森づくり事業で植えた標準木となっている3本の桜の木を、子どもたちと一緒に観察しました。2本の枝垂桜はまだまだですが、早咲きの河津桜は既に濃いピンク色の花芽が膨らんでいて、週末には開花の予想です。花は早咲きには早咲きの、遅咲きには遅咲きの楽しみがありますが、見ごろとなりつつある梅の花に続いてスモモの花とともに、伊予灘ブルーの青い海と空が花の美しさを引き出し、人間牧場は一年で一番美しい季節を迎えようとしています。
「水仙の 名残の花も 道沿いに 肌寒いけど 清楚な香り」
「春が来た 閏住菜の花 咲き始め どこかウキウキ 懐寒し」
「早咲きの 河津桜が 膨らんで 今週末には 開花宣言」
「寒かった 今年の冬に さようなら いらっしゃいませ 春を迎える」