〇私の足はこんなかっに長たのか?
私は純日本人を自認するほど足が短かく、若いころは石原裕次郎のような足が長くて格好いい人に憧れていました。しかし憧れたところで身長だけはどうすることもできず、年齢を重ねて今日に至っています。元々私は漁師でしたが、そのころに限って言えば揺れ動く船の上では、足が短いと安定感があって重労働には最適でした。年齢を重ねたこれからは、足が長いと重心が高いので足元がふらつき転げる危険性もあるので、まあ足が短いのも悪くないと納得しています。
昨日シーサイド公園へ夕日を見に出かけました。夕日に向かって写真を撮り続けていると、自分の存在には気づかないものですが、ふと後ろを振り返ると砂浜の上に、自分の影が映っていて、その姿にハッとしました。影は太陽の光が実像を照らしてできる虚像ですが、まあなんと足が長く映っていました。これなら石原裕次郎には勝てると思った次第です。太陽の光は私たち人間の肉眼に様々な恩恵をもたらしてくれます。早朝5時ころまで真っ暗だったのに夜が明けると、見える世界が次第に広がります。
先日わが町の長いJR上灘鉄橋の上に、それは見事な七色の虹が架かりました。あいにくカメラを持っていなかったので撮りそこねましたが、虹だって太陽の光が水滴に反射して見える虚像だし、写真だっていくら写実的に映っていてもそれは虚像なのだと思うと、人間は目を通して死ぬまで実像を虚像として見続けているのです。そんなバカげたことを考える暇があったら、もっと仕事をしなければなりません。はい、そうします。今日は畑にニンニクの植え付けをします。
「若いころ 足の短い 自分見て コンプレックス 感じてました」
「裕次郎 格好いいと 思ったが 今となっては これもまたよし」
「影を見て 足の長さは 虚像だと 今頃気が付く 愚かな男」
「短いと 重心低く 安定感 歳をとったら これが何より」