〇ミョウガの甘酢漬け
秋分の日頃は、暑くもなし寒くもなしの、一年中で最も過し易い季節です。紅葉の秋はまだ一ヶ月向こうですが、野山や食卓には秋の訪れを告げるように、様々な食べ物が揃い始めました。野菜の植え付けをする都合があって、前日サツマイモを掘りました。毎年芋坪に保存して、最後は食べ切れず腐らせるので、今年はお盆過ぎから早掘りして珍しい間に食べていますが、焼き芋も芋の天ぷらも最高です。
先日台風の見回りで杉林に入った時、秋ミョウガを見つけ持ち帰りました。水洗いして妻に渡すと、いつものように甘酢漬けを作ってくれました。梅酒用の広口瓶に水を切ったミョウガを入れ、沸騰した合わせ酢を流し込むと、ポリフェノールが溶け出して、ミョウガがそれは綺麗なピンク色に染まるのです。2~3日寝かせて取り出して食べていますが、熱々の新米ご飯によく合って食欲をそそられます。
野生のミョウガにこのように手を加え、甘酢漬けにして楽しめるのは田舎暮らしの醍醐味です。昔から「ミョウガを食べると物忘れがよくなる」と言われていますが、私の物忘れの良さは、どうやらミョウガのせいかも知れないと妻に話すと、「わたしもそうよ」と相槌を打って、思わず夫婦で大笑いをしました。昨日は里芋を掘り、バケツに入れて専用の木製道具で芋ごりをやり、綺麗に皮を剝きました。とても美味しい芋炊きでした。
「野に山に 秋の訪れ あれやこれ 田舎暮らしは その気になれば」
「台風の 見回り途中 杉林 ミョウガをゲット 甘酢漬けする」
「甘酢漬け ポリフェノールが 染み出して ピンクに染まり 食欲そそる」
「いただいた 新米ご飯 ミョウガ沿え 芋炊き肴 食欲の秋」