〇あれから22年が経ちました
「あれから22年も経ったのか」と、時の流れの早さに驚きながら、昨日の朝は5時46分を感慨深げに迎えました。阪神淡路大震災が起こったのは、忘れようとしても忘れられない2007年1月17日のことでした。その時私は間もなくオープンする予定の、シーサイド公園イベントホール内の円筒形水槽の中に入って水槽の掃除をしていると、飼っていた大きな西洋ナマズが、グラッとした地震の揺れに驚いたのか、いきなり飛び跳ねて水槽の外に飛び出したのです。
勿論私も驚き水槽の外に出て、急いで暴れる西洋ナマズを捕まえて、元の水槽へ戻しましたが、水槽掃除を終えて自宅に戻り、風呂に入って汚れを落として居間で着替えながら、黒煙を上げて燃える神戸永田区の大火の様子をテレビの画面で見て呆然としていました。この世のものとも思えぬ惨状は時間を追う毎に激しくなり、多くの犠牲者が出ましたが、毎年1月17日が巡る度に、ナマズ=地震=阪神淡路大震災のことを思い出すのです。
深い悲しみの傷は何年経っても忘れられないものの、人々の努力で阪神淡路は見事な復興を遂げましたが、あの時生まれた子どもたちが22歳になったのですからこれも驚きです。と同時に私もあれから22歳の年齢を重ねて老域に達しつつあるのです。阪神淡路大震災をきっかけに世の中は防災・減災へと大きく舵を切りました。南海トラフ大地震への備えも着々と進んでいるようですが、はてさて突然やって来る自然災害に、私はどう備えようとしているのでしょう。心もとない話です。
「早いねえ あれからそんなに 経ったのか 22年を 指折り数え」
「水槽の 西洋ナマズ 飛び出して 因果関係 気付いたけれど」
「若かった 当時私は 五十歳 今では初老 どうすることも」
「また来るぞ 言われてみても その時が 来ないと対応 できない不安」