人間牧場

〇メダカの嫁入り

 昨日友人宅へ、頼まれていた盆踊りのビデオテープを届けに出かけました。かつては役場に勤めていたこともあって、町内のあちこちへ出かけていましたが、退職後はそれもなくなったため、集落の隅々までは行く用事もなく、あいにく道を間違えるほどでした。アポも取らず昼過ぎに出かけたので、留守かも知れないと思いましたが、幸いにもご夫婦在宅で依頼のテープを渡し、庭先で立ち話をしました。聞けばこの集落も高齢化が進んでいるようで、どの家もお年寄りばかりだと嘆いていました。この集落では少子化どころか子どもは一人もいないそうで、はてさて急速に進む田舎の疲弊を実感しました。

友人からいただいたメダカ
友人からいただいたメダカ

 帰り際友人の家で飼っているメダカを見学させてもらいましたが、火鉢や発泡スチロールを庭の隅に置いて沢山のメダカを飼っていました。差し上げるという好意を甘んじて受け、小さな発泡スチロールの箱に入れてもらい持ち帰りました。わが家の玄関先には大小2つの水瓶が置いてあって、妻がメダカと鮒金を飼っていますが、水替え程度の世話なので、可もなく不可もなしといった感じです。間もなく仕事から帰った妻はメダカを見て大層喜び、早速水瓶に移し込んで餌を与えました。小さな10数匹のメダカは住む場所を替えられたストレスもなく、水瓶の中を元気に泳ぎながら餌を啄ばんでいました。

 私はかつて若い頃、東越という集落で、メダカを飼うために古民家を買い求めてやって来た、川口寿雄さんと入魂となり、メダカの学校づくりや、宇宙メダカに深く関わった時期があるので、メダカについてはかなり詳しいのですが、自分でメダカを買うことはしませんでした。妻はメダカを飼いたいと川口さんから数匹いただいて飼い始めましたが、そのうち熱も冷め多分家で生き延びているメダカはその残党のような感じがするのです。メダカは可愛くて比較的誰でも簡単に飼うことができます。隣のおじさんも卵を産ませて増やしていますが、生き物ゆえに餌をやったり水を替えたりしなければなりません。犬や猫のような世話もないので、せめてこれくらいのことならできるかも知れないと思いました。

  「友人に メダカ貰って 持ち帰る 妻は水瓶 入れて喜ぶ」

  「息子・孫 近くの川で 捕ったエビ 水槽入れて 飼って楽しむ」

  「私など 猫・犬飼わず メダカさえ 飼わず植物 一辺倒で」

  「魚遍 目と高書いて メダカ読む こんな造語を 昔作った」 

 

[ この記事をシェアする ]