人間牧場

〇私のお師匠さんは誰?

 私は著書「宮本武蔵」で有名な作家吉川英治が、人みなわが師」と言っているように、凡人ゆえ多くの人を師だと思い今日まで色々なことを教わってきましたが、「お師匠さん」と呼ぶ人もそれぞれの分野に何人かいて、例えば蜜蜂を飼う時には西予市野村町山奥の井上登さんを「お師匠さん」と決めて、手取り足取りの指導を受けています。また公民館活動では全公連常任理事だった今は故人となっている、静岡の朝比奈博さんを「お師匠さん」と決めて、様々な教えを請うてきました。お蔭様にて何とかここまで辿り着いた感じがしています。

亀本幸三さんが送ってくれた永六輔語録
亀本幸三さんが送ってくれた永六輔語録

 つい先日の7月11日、放送作家永六輔さんが亡くなったことをマスコミで知りました。7月7日に亡くなったそうですが、7月11日は昨年亡くなった親父の命日だったため、ことさらに深い親交のあった永六輔さんのことが思い出されて、余り意識はしていませんでしたが、今にして思えば習うことが多く、ひょっとしたら永六輔さんも私にとってはかけがえのない「お師匠さん」だったのではないかと、今頃思っています。というのも3日前親友の亀本幸三さんがネットで永六輔さんの語録を見つけ、ネットで配信してくれたのを見てその意志を強くしました。

 永六輔さんは「上を向いて歩こう」など様々な歌も作詞し、多くの書き文字を残していて、これまでは共感するところがあって、永六輔さんの語録はもうどこへいったか分りませんが私も沢山メモをして大いに活用し、今も自分の生き方に影響を及ぼし続けているのです。昨日年輪塾の清水塾頭が永六輔さんの師匠が民俗学者宮本常一であることを見つけ、メールで知らせてくれました。年輪塾で宮本常一を2年間学習したことを考えれば、宮本常一~永六輔~若松進一というラインも成り立つ訳で、永六輔さんを「お師匠さん」とするため、もう一度このラインをしっかりと学び直さなければならないと、天国に召された永六輔さんに「お師匠さん」になって欲しいと心に誓いました。

  「人は皆 師だと作家 言っている 私も同感 様々学ぶ」

  「『お師匠』と 呼ぶ人数人 吾にあり もう一度学び 直してしっかり」

  「永さんの 語録私も 書き写し 人生時々 引用生きた」  

 追伸、先日NHKから連絡が入り、私と永六輔さんが出演した「永六輔のにっぽん夕焼け紀行」がBSアーカイブスで7月18日16時から全国放送されるようです。

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