〇ただ今満席
観光列車伊予灘ものがたりでもビールトロッコ列車でもない、人間牧場の蜂の巣箱の物語です。先日コンニャク芋畑の草引きに出かけた折、コンニャク畑のすぐ上の杉の木の根っこ付近に置いている、蜜蜂の巣箱が何やら騒がしいことに気がつきました。少し近づいて観察すると、巣箱の前面に蜜蜂が群れをなしてたむろしているようでした。
梅雨の中休みで太平洋高気圧の勢力が強くなって急に猛暑日がやって来て、巣箱の中の温度が上がったため、外に出て温度を下げているか、巣箱の中が満杯になりつつあるためなのかはよく分りませんが、とにかく凄い数の蜜蜂でした。その数に圧倒されて、巣箱の底板の掃除もせぬまま引き下がりましたが、近々この状態が続くようだと、一度完全防備して中を確認したいと思っています。
この巣箱は高知県馬路村のおっちゃんに頼んで作り置きしたものをいただいたもので、私の持っている巣箱の中ではこれまで一度も空き家になったこともなく、また置いた場所がいいのか毎年1升瓶3本程度を採集してきた優良巣箱なのです。今年もキンリョウヘンの手助けを得ることもなく、少し遅れはしましたが知らず知らずのうちの自然入居でした。
今年は気候のせいでしょうか分蜂が大幅に遅れて、家の裏の巣箱にはこれまでで最も遅い7月1日の分蜂が確認されています。ゆえに蜜集めが間に合わず夏を越し秋を迎えるだろうと余り期待もできないので、採蜜作業は大幅に遅らせて初秋の頃になるだろうと腹をくくっています。はてさて人間牧場の蜜蜂騒動を起こしている巣箱はどうすべきか、思案しどころといったところです。
「牧場の 杉の根元に 置いている 巣箱今年も 入居賑やか」
「暑いから? それとも満席? 蜂に聞く 応えてくれず どうしたものか」
「今年は 気象のせいで 大幅に 蜜蜂分蜂 遅れに遅れ」
「今年は 諦めかけて いたけれど それでも7つ いつの間にやら」