◯わが家のメダカ鯉のぼり
今年もわが家の庭先にツツジの花が咲く爽やかな季節となりました。わが家には3人の息子がいますが、その息子たちもいつの間にか大きくなって、それぞれ独立の道を進んでいるため、幼かった頃に揚げていた出世幟や鯉幟は倉庫の奥深くしまわれています。同居している長男息子が子どもたちのためにと100円ショップで1匹100円の鯉幟を、3年前15匹も買って来ました。若嫁の実家から贈られた出世幟とともに、そろそろ飾ってやろうと昨日思い立ち、若嫁にしまっていた押入れ倉庫から出して貰い、脚立を立てて屋根と電柱に登り、取り付けを始めました。
昨日は風邪気味で体調を崩していたので、落ちないよう注意を払い慎重に進めましたが、30分程でほぼ予定通り吊り提げることができました。早速見上げたり裏庭から見下げたりしながら、タブレットで写真に収めました。庭も周りの山々も緑一色の借景をバックに、今朝は鯉幟も気持ちよく大空を泳いでるようです。
近所の人が4〜5人散歩の途中鯉幟を見つけて家に立ち寄ってくれました。縁側に涼み台を出して「まあお座りなさいや」と促し、一休みしながらしばらくの間世間話に花を咲かせました。聞けば皆さんの家に孫は同居していないそうで、「あんたの家が羨ましい」と言われました。確かに孫と同居できることは幸せだと思いました。空を泳ぐ鯉幟が「この家には孫が居るよ」と意思表示しているようでもあるのです。まるでメダカのような取るに足らない安上がりの鯉幟でも、わが家にとってはまるで黄色いハンカチのようでもあるようです。
「今年も ツツジ咲く頃 なりにけり 孫のためにと 鯉幟揚げ」
「体調が 優れぬゆえに 慎重に 脚立を立てて 屋根に登りぬ」
「孫同居 ただそれだけで 幸せと 口々揃え 羨ましがられ」
「15匹 まるでメダカの鯉幟 1匹100円 黄色いハンカチ」