〇もぎたて効果?
日曜日のお昼11時45分から南海放送の「もぎたてテレビ」という人気番組で、わが家の海の資料館「海舟館」が紹介されたようです。「ようです」と表現したのは、私が所用で県外へ出ていて見れなかったからです。早速知人や友人から「見たよ」「久しぶりに若松さんの元気な顔が見え声が聞けました」と電話やメールが相次ぎましたが、見ていないのでどんな番組に仕上がっていたのさえ分らず、妻もビデオに撮ることすら忘れていて、「あぁあ~」ってな感じでした。
ところがテレビの影響は恐ろしいもので、昨日は一日中在宅でしたが、問い合わせ先の電話番号も合わせて放送されたようで、朝から晩まで家の電話が鳴りっぱなしでした。「暇な人がいるものよ」と思いつつも、丁寧に対応しましたが、早くも昨日は「突然ですが、シーサイド公園に来ています。テレビで見ました。お訪ねして見学させてくれませんか。場所が分らないので・・・」というお客さんが3組やって来て、その都度県道まで迎えに出たりお茶を出したりと、まあ忙しい一日でした。
これを「もぎたて効果」と言うのだそうですが、多分この効果は流行り病のようなものなので、次の日曜日に新しい話題が紹介されると、潮を引くように忘れ去られてしまうのです。一週間対応すればいいくらいな軽い乗りで、今日も3組の来訪が予定されていて、しっかりと心を込めて対応したいと思っています。はてさてテレビで紹介された海の資料館「海舟館」とは一体何を展示しているのか、一口で言うと親父が存命中に手造りした和船の模型と、海から引き揚げられた紫電改という戦闘機の機銃や、魚雷のエンジン、ナウマン象の化石、クジラの背骨などを、倉庫を改造した2つの部屋に雑学的に展示しています。
最近この部屋に、久万高原町の渡辺浩二さんからいただいた坂村眞民さんの書「海」と、丸木舟と黒曜石の展示ケースが加わり、グレードアップしました。いずれも他の場所へ長年貸し出していたものの里帰りですが、暇ができたらもう少し展示工夫したり大掃除もしたいと思っています。「海舟館の地下室には、陶器や塗りの食器などの古い生活用品も沢山収蔵していますが、これらもいつか近いうちに陽の目を見させてやりたいものです。人から見ればガラクタでしょうが、私にとっては亡き親父の貴重な収集遺品なので、次の代にもしっかりと受け継いで行きたいと思っています。
「もぎたての テレビで紹介 見ましたと 電話やメール もぎたて効果」
「飛び込みで 見学来訪 相次いで 嫌とも言えず それなり対応」
「見損ねた テレビ番組 妻さえも 録画を忘れ どうしたものか」
「地下室に 陶器や塗りの 食器など 眠っています いつか陽の目を」