〇子どもふるさと体験塾(その2)
台風11号の影響で、楽しみにしていた底引き網体験は残念ながら没になりましたが、昨日の雨天対応プログラムは、それに負けないくらい盛り沢山で、参加した子どもたちも大喜びでした。底引き網に替えて共栄網の煮干し加工場を見学して、衛生管理の観点から、日ごろは滅多に見ることのできない加工場内を全て案内してもらいました。大きな冷風乾燥室では実際に強力な送風に当たり、釜揚げしたチリメンを急速冷凍するマイナス23度の冷蔵庫にも入れてもらい、運よくチリメン運搬船が陸揚げ堤防まで帰り、ホースで加工場まで運ばれる姿も見ることができました。
二部は上灘漁村センター2階の調理室で、漁協役員さんと職員さんが総出で、調理実習をしてくれました。子どもたちも鱧の骨切り、鯛の刺身、タコのブツ切り、ノークリ(サメ)の三枚おろしなどを体験させてもらい、それらを使ったタコ飯、お刺身、お吸い物、ノークリと鱧のから揚げを堪能するほど腹いっぱい食べました。新鮮な魚はとても美味しく、魚嫌いな子どももいましたが、美味しいと言いながら舌鼓を打っていました。これまでのこうしたプログラムの調理実習は女性の方が殆どでしたが、今回は男主体の船頭さんたちが主役で、腕は一流でした。
三部は漁村センター3階の大広間をお借りして、私がリーダーとなり腹ごなしにレクリェーションをやりました。このところの天候不順や台風接近で、夏休みに入っているとはいいながら、外で思いっきり遊ぶこともできず、モヤモヤした気持ちの子どもたちもこの日は、久しぶりに笑顔で大いにレクリェーションを楽しみました。最近は子どものレクリェーション指導ができるリーダーも少なく、ましてや歌唱指導などもしないため、プログラムの進行だけに重きが置かれ、参加した子どもたちの心を揺さぶることが疎かになっているような気がしてなりません。子どもたちのにこやかな笑顔の笑い声が大広間に広がっていました。
四部は灘町海岸とシーサイド公園砂浜のボランティア清掃です。台風11号の接近でこの2~3日海は大時化でした。ゆえに風や波にあおられて沢山のゴミが漂着して、美観を損ねていました。折りしも明くる日の今日は双海の夏祭りの日です。そこで少し時間的余裕があったので、急遽みんなで海岸の清掃をすることにしました。ビニールの袋を持ってみんなで燃えるゴミと、燃えないゴミに分別しながら拾いましたが、多勢の力は大したもので、沢山のゴミを集めることができ、夏祭りの主催者から大いに感謝されました。ボランティア活動をするのは気持ちがいいものです。子どもたちも久しぶりに晴れた青空に浮かぶ真っ白な入道雲に見守られ大汗をかきました。
「加工場 工場長の 案内で 日ごろ見れない とこまで案内」
「お魚の 料理挑戦 船頭さん 腕によりかけ 子どもに指導」
「大広間 レクリェーションで 笑い声 日ごろモヤモヤ 吹き飛ばすよう」
「台風が 運んだゴミを ボランティア すっかり綺麗 今日夏祭り」