人間牧場

〇道端に咲く草花の名前

 毎朝夕、暇さえあれば一日一万歩を目標にウォーキングしている私ですが、毎日歩く見慣れた道端でも、そこそこ季節の花が咲き、その気になれば結構楽しむことができるのです。私は田舎育ちなのでそれらの木の実や花の名前は属名というか、主に母親に教えてもらったとおり覚えているのです。例えば私が子どものころ家では乳を手に入れるためヤギを飼っていました。ヤギの餌を確保したりやるのは子どもである私の役目で、ヤギが食べていい草と好む草の見分け方を、母親から教わりました。

この花の名前が分りました
この花の名前が分りました

 丸いイチジクに似た実をつける葉っぱを最近まで「乳モモ」と覚えていましたが、インターネットで調べてみると正式和名は「イヌビワ」だったりして今は亡き母の顔を思い出して一人苦笑していますが、最近道端でオレンジ色の綺麗な花が咲いているのを見つけました。母親から聞いていた名前は、まるでムカデの足のように花をつけていることから「ムカデ花」と覚えていましたが、知人の水本孝志さんにこの花の写真をメールで送り、調べてもらったところ、早速返信メールが届き、南アフリカ原産アヤメ科モントブレチアという聞きなれない名前であることが分りました。和名はヒメオウギスイセンだと聞いて納得しました。

 この歳になって野に咲く花の名前を詮索する必要はもうないのかも知れませんが、何ともはや世の中は便利なったもので、ましてや名前まで調べてくれる、まるで生きた図鑑のような人がいるのですから驚きです。最近裏庭に別の黄色い百合のような花が咲いています。草刈機で草を刈った刈り残りの葉っぱから、茎を伸ばし咲いている花はキスゲに良く似ていますが、母親から教わった「キスゲ」もどうやら当てにならないようなので、近々水本孝志さんにネットで教えてもらおうと思っています。ホタルブクロも咲き終わり、その葉っぱに泡のようなものがあちこちに見えるのは、ホタルの卵と教えてもらい、子ども心に信じていたことも間違いでした。せめて孫たちには正しい知識を教えてやり、道端の草花や小動物に関心を持って欲しいと願っています。

  「この花の 名前も母に 教わった 属名ばかり 当てにはならぬ」

  「写真撮り 知人にネット 送りつけ 花の名前を 教えてもらう」

  「草茎に 泡の塊 ホタルだと 聞かされ真に受け 今の今まで」

  「無知により 生ずる不幸 知ることに よりて回避が できる信じて」

  「その昔 私馬鹿よね お馬鹿さん そんな歌まで あったじゃないか」

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