人間牧場

〇庭木が枯れた

 わが家の庭には沢山の庭木が植えられています。その殆どは親父が長年丹精を込めて世話をしてくれたものばかりですが、中には親父の年齢と同じように老木もあって、枯死寸前のものもありますが、親父の意思を継いで大事にしたいと思うものの、趣味はあっても親父ほどの技術もなく、これから先が思いやられます。

枯れたモミジの庭木
枯れたモミジの庭木

 家の西側に植えているモミジとツゲの木の様子が最近おかしくなり始め、どうやら枯れたようなのです。何が原因かは不明ですが、他の庭木への影響がないようにしようと、昨日2本の木の伐採を思い立ちました。ツゲの木は手ノコでも切れますが、モミジは根元がかなり大きいため、思い切ってチェンソーで切ることにしました。

 倉庫からチェンソーを取り出してエンジンをかけ、枝から順番に切り落として、幹も薪に利用する長さに小切りしました。ものの10分ほどの作業で全ての切断作業を終え、切った木は薪用に庭の隅の薪置き場に収納しました。暇を見つけてマサカリで割っておこうと思っています。庭の定位置にしっかりと根を張って庭を形作っていたモミジやツゲがなくなると、庭全体がどこか淋しい感じがするものです。裏の畑に植えているモミジやクロガネモチの根切りをして準備をし、来年の春にはその場所に植えたいと思っています。

 家の庭木も、親父の老化とともに新たな変化を余儀なくされ始めました。跡継ぎたる私が親父の技術を早く身につけて手入れをするのが何よりですが、それも遅きに失してしまいました。失って始めて知る親の大きな力を、どう復活するのか、息子も既に42歳で、そろそろ私も息子に微力ながらその力を受け継ぐ時期に来てしまいました。色々考えさせられる今日この頃です。

  「庭木枯れ チェンソーにて 切り倒す 親父の顔を 想いながらも」

  「何故枯れた? 庭木に聞いても 知らんふり 可哀想だが 薪割り使う」

  「親時代 終って私 終りそう 息子に伝授 心もとなく」

  「枯れた木の 後に植える木 品定め 今年の秋に 準備始める」 

 

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