人間牧場

〇ヨモギの苗取り

 昨日の夕方、子ども体験塾の打ち合わせのため、双海支所に立ち寄りました。あいにく公民館の赤石主事さんは留守でしたが、居合わせた地域づくり協力隊の冨田さんと出会い、ヨモギ談義に花を咲かせました。満野浜の借りている畑にヨモギを植える作戦は、皆さんの日程が折合わず延び延びになっていますが、早く植え込まないと、冬がやって来るので気を揉んでいたところ、明日日曜日の早朝から集まって植えるとの事でした。私はあいにく急逝した義妹の初七日仏事があって参加できないため、苗だけでも確保しようと思いました。

おがしたヨモギの根っこ
おがしたヨモギの根っこ

 急いで家に立ち帰り、家の横の果樹園に出て生えている苗となるヨモギを、鍬で堀起こし始めました。畑は前日の雨で濡れていて、おがしてもヨモギの根についた土はへばりついて中々取れませんでした。加えて履いている作業用の長靴にも粘っこい土がへばりつき、思った以上に悪戦苦闘しました。土を落としたヨモギを順次一輪車に積みながら、手元が暗くなるまで作業を続け、畳2畳ほどの広さのヨモギを掘り起こして、苗となる根ゲットしました。

 そのうち南西のやまじ風が吹き雲行きが怪しくなったので、雨に合わさないよう一輪車毎倉庫に入れました。果樹園に生えているヨモギはいわば雑草です、その雑草を畑に植えて山菜にして一儲けしようというのですから、正気の沙汰ではありません。「捨てればゴミ生かせば資源」の例えどおり、「ほおって置けば雑草生かせば薬草」になるのですから、俄然張り切るのです。植えた苗はやがて春先に芽吹き、摘み取った新芽は食材として販売する予定ですが、「取らぬヨモギの新芽算用」になるかも知れません。

  「薄暗く なった畑で ただ一人 ヨモギの根っこ 鍬掘る作業」

  「一輪車 いっぱいの ヨモギ苗 倉庫に入れて 一晩寝かす」

  「雑草の 烙印押され 刈り取られ 厄介扱い される運命」

  「おがしつつ 取らぬヨモギで 一儲け しようと思う 素人算用」  

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