人間牧場

〇金銭・金融教育研究校訪問

 昨日は愛媛県金融広報委員会からの依頼で、金銭・金融教育校に指定されている松山市立南中学校へ出かけました。この中学校へは6月20日に計画樹立のため、また7月28日には講演のためそれぞれ出かけていて、今回が三度目の訪問なので、勝手知ったるって感じで校長室でまずお茶をいただき打ち合わせをしました。県教委の谷口指導主事さん、教育事務所の川上指導主事さんに加え、金融広報委員会の天野事務局長さんと担当の大森さんも同行し、まず2年2組の焦点授業を50分間見せてもらいました。

公開焦点授業
公開焦点授業

 中川先生の巧みな指導で「身近な消費生活と環境」について「かしこい消費者になろう」というテーマで授業が行なわれました。販売の方法、支払い方法などについて、時にはグループ討議も交えた学習はかなり洗練されていて、言うことなしなしといった感じで、生徒も沢山の意見を述べていたようでした。その後別室で研究協議を行ないましたが、及ばずながら私も感想を含め意見を述べさせてもらいました。金銭・金融教育研究校に指定されると2年間、様々な取り組みが金融広報委員会の援助を受けて行なわれますが、私は担当金融広報アドバイザーとしてお手伝いするのです。

 この日の焦点授業を見て子どもたちを取り巻く社会が大きく変化していることに驚いています。例えば、自分で自由に使えるお金がある生徒は59%、通信販売を利用したことがある生徒は44%、携帯電話やスマートフォンなどのSNSにおけるサービスを利用している生徒は59%、そして全員が支払いは親であり金銭の動きがない状態での契約を行なっているのです。生活が便利で複雑になる一方、消費者トラブルに巻き込まれる危険性が非常に高く、危険性をはらんでいるようです。

 これからの消費生活では、一人で意思決定を行なわなければならない場面が増えてくるものと思われ、生活の仕方や消費のあり方において、「かしこい消費者」として生徒たちを育ててやらなければなりません。金銭・金融教育は「自分を律する仕組みをつくる」とても大事な教育の一つなのです。現代は私たちの中学生の頃と違って、ほんの小さなつまずきが人生を台無しにすることだってあるのですから、学校も家庭も地域も、勿論生徒自身も、もう一度しっかりと脇を締めて暮らしたいものです。

  「中学の 焦点授業 見学す いやはや立派 生徒活き活き」

  「今の子は 職場体験 してるから 様々場面 リアルに富んで」

  「アドバイザー ゆえに私も 利口ぶり あれやこれやと 求めに応じ」

  「現代の 社会の変化 目を見張る 私知らない 子ども知ってる」 

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