○かがみ(鏡)とわがみ(わが身)
一字違いですが、わかもの(若者)とばかもの(馬鹿者)、やくば(役場)とやきば(焼き場)という言葉は、よく戯言として対比され使われます。先日出張先の西条へ電話が入り、「今どちらにいますか」と問われたので、「西条です」と答えると、「えっ、誰が亡くなったの?」と言われビックリしてしまいました。どうやら相手の人は西条を斎場と勘違いしたようでした。 漢字を読めば分かっても、ひらがなで書いたり聞いたりしただけでは、時々誤解を招くことだってあり、日本語は難しいとしみじみ思います。 「鏡」と「わが身」は、味のある一字違いです。鏡に写った自分の姿や行動は、即自分に跳ね返るのです。親父と自分の関係も同じで、26年後には自分もやがては同じようになるし、今親父を邪険にすると26年後にもし生きていたとしても息子たちに同じようにされるのだと苦笑するのです。