人間牧場

〇キャベツの青虫取り

 家の直ぐ横に一反ほどの家庭菜園があります。ゆえに毎日日課のように朝夕菜園に出て草を引いたりしながら野菜の世話をしています。日本列島を襲った2度の台風の、強烈な吹き戻し風で野菜がなぎ倒され、甚大?な被害を受けました。遊びの農業なのでそこそこ諦めもつきますが、飯を食べなければならない農業の人たちの被害を思うと、自然の力の前になすすべもなく立ちすくまなければならない苦悩を垣間見るのです。

毎朝青虫と格闘しているキャベツ畑
毎朝青虫と格闘しているキャベツ畑

 わが菜園は安心安全を第一にしているため、毎年完熟牛糞を土中にすき込んで、有機農業を目指していますが、お陰様で随分土作りも進んで、少なくともこの5年間はまったく農薬に頼らない野菜づくりができるようになり、内心喜んでいますが、野菜が美味しいのか虫類も沢山集まり、その駆除に頭を痛めています。特にこの時期は白菜やキャベツの成長が著しい季節なので、キャベツの葉っぱにはチョウチョの幼虫青虫が発生し、ほおっておくとまるで網目のように食い荒らされてしまうのです。

 腰をかがめ丹念にキャベツやブロッコリーの葉っぱについた青虫を探して取るのですが、青虫は保護色のため葉っぱの色と変わらず、ついつい見落としてしまうのです。取った青虫は集めて踏み潰すのですが、これがまた葉っぱを鱈腹食べているため、青色の体液が気持ち悪いほど出て、可哀想にも思いますが、これも人間のエゴと諦めて殺しています。台風が去ってから気温がぐっと下がり、北海道北見市では初雪が降ったとニュースで紹介されていました。

 山の色もどことなし色づき始め、秋は駆け足でやって来ます。昨日は町内知人に頼んで極早生みかんを分けてもらい、15箱も日ごろ地方の特産品を送ってもらっている全国の仲間に向け、宅配便で郵便局から発送しました。今年のみかんは夏の雨と日照不足で味は今一ですが、それでも青切りみかんの味と香りは珍しいと思い、15人の届け先の人の顔を思い浮かべながら宛名を書きました。今日か明日には届くことでしょう。

  「毎朝の 日課のように 菜園で 腰をかがめて 青虫格闘」

  「青虫は 保護色だけに やりづらい 取った虫たち 踏み潰されて」

  「昨日今日 気温が下がり 北の国 早くも雪が 降ったとメール」

  「青切りの みかん宅配 便送る 今日か明日には 季節の頼り」

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