〇うさぎの餅つき
子どものころ読んだ童話やお月様の餅つきの話に出てくる杵は、弥生時代に使っていたような、真ん中がくびれた杵でした。しかし全国的には棒状の杵を使っている所もありますが、殆どは柄のついた杵のようです。うさぎの餅つきのような杵は何処かにないものかと探していましたが、結局見つけることがで来ませんでした。10日後に人間牧場で自分たちの作った芋を使って、芋餅をつこうという計画が持ち上がり、それなら鼓のような杵と、棒状の杵を作ろうということになり、安請け合いで自分が作ることになりました。
早速昨日からその作業に取り掛かり、腕首より少し大き目の丸太を2本用意して、まず棒状の杵を作りました。思ったより難しく、思ったより容易く棒状杵を一時間ほどで作りました。さて今日は鼓状の杵を作る作業です。倉庫にしまっていた野菜栽培垣根用の桧の丸太を適当に切って採寸目印をつけ、手斧で真ん中のくびれを作りました。余り小さくすると軽いし、大きくすると子どもの力では使いこなせないため、身長や臼の高さ等を目安に、削りながら何度も試行錯誤を繰り返し、どうにか午前中に粗方出来上がりました。
お昼休みに仕事から帰った妻に見せると、「お父さんも案外器用だねえ」と誉めてくれましたが、「案外」をつけて亭主誉めるは一の馬鹿なので、本気にもせず少しだけ有頂天になって、これから手直しをしようと思っています。収穫祭の餅つきは今月25日なので、それまでにしっかり仕上げたいと思っています。桧は削ると香りもよく、それでいて重みも感じるので、いい餅つきができるものと期待しています。私がそうであったように子ども体験塾に参加している子どもたちはこれまでに、棒状や鼓型の杵は初めてなので驚くことでしょう。
「うさぎさん 弥生人たち 皆これで お餅ついてた 今度は子らに」
「倉庫から 桧の丸太 取り出して 餅つき杵を 綺麗に作る」
「カンナ屑 いっぱい出来て 杵できる 桧の香り ほのかに匂う」