〇皆既月食
昨日の夜は3年ぶりに皆既月食が見えるとあって、周辺ではその話に話題が集まっていました。わが家でも二人の孫がそれぞれ小学校と保育園で聞いてきたのか、「今晩はお月さまが地球の陰に隠れる」といって騒いでいました。夕食を終え風呂に入って、月食が始まる午後7時半を待ちました。昨日は4日前日本列島を襲った台風18号も去って、外気温が少し冷たく感じられるような夜でしたが、孫たちには「風邪を引かないように」ジャンバーを着せ、玄関先の庭に出て一緒に観月をしました。
孫たちは私に、「どうしてお月さまが赤くなるの?」とかを質問していましたが、まだ小さいゆえに小難しい話は理解すべきもなく、私の説明にも「ふーん」と軽くいなされてしまいました。それでも東の空にポッカリと浮かんだ、いつもとは違う赤味を帯びたお月様に感心したようでした。昨日は少し雲がありましたが、まあ何とか皆既月食の様子を見ることができました。それにしても宇宙に関しては知らないことばかりで、まさに神秘の世界です。あの月へ人間が宇宙船アポロに乗って、行って帰ったのですから、兎の餅つきくらいしか知らない私には信じられないのです。
3年前に次の月食が3年後だと聞きました。3年くらいは生きていると思い込み、3年後の昨日元気に皆既月食を見ました。次の皆既月食は4年後だそうです。果たして元気で皆既月食を見ることができるでしょうか?。加齢とともにその日への不安を感じるようになっています。お月様をはじめ太陽や他の星たちが光年という光の速さで地球からの距離を言っているのに、人間は4年、10年、長くてもたかだか100年を論じているのです。宇宙の物差しと人間の物差しは単位が違い過ぎます。ゆえに1日24時間を有意義に過ごさねばと、皆既月食の月を孫たちと一緒に見ながら思いました。
「散歩する 途中みんなで 立ち話 月食見たと 身振り手振りで」
「あの月に 人間行った 信じれぬ 月は兎が 餅つきですよ」
「満月の 月が赤味を 帯びている 孫がどうして? 質問するが・・・」
「4年後は 元気で皆既 月食を 見れるかどうか 心もとない」