〇ハズ虫の大行進
昨日は台風の接近で南寄りの風が吹き、温かい一日でした。前日70歳の誕生日を迎えたのを機に、少し性根を入れて健康のための努力をしようと、心のネジを締め直し、1日1万歩を目標にしているウォーキングを、少し大股でやりました。私のウォーキングコースは山道坂道が多いので、大股で歩くと汗が出る程の運動量になり、携帯電話についた歩数計の履歴を見ると、昨日は11,745歩でした。一歩50cmで計算すると6km弱歩いた計算にになるのですから、まずまず納得のいく運動量です。
ウォーキングコースのあちこちにはススキの穂も出揃い、山栗やコナラのドングリも落ちて、秋本番を実感しましたが、足元の山道には無数のハズ虫が尺取虫のように、何匹も並んで大行進をしていました。ハズ虫が何の幼虫なのか知る由もありませんが、黒い縞模様の体と頭とお尻がオレンジ色のハズ虫は、機用に体をくねらせ、行く当てもない行進をしていました。周りを見ると既に食べ尽くされ、無残にも葉茎だけ残されたハズ草が秋風に淋しく揺れていました。
何年か前、ハズ虫が異常発生し、下灘駅の構内レールの上を、無数のハズ虫が大行進しているのを見ました。小さいとはいえど生き物の命ですから、容赦なく踏み潰して通る列車の車輪を、非道だとも思いましたが、このハズ虫がやがて蛾の成虫になれば、農作物に被害を与えることを考えると、これも世の定めだと静観するしかありませんでした。わが家や人間牧場にはハズが沢山生えていますが、ハズ虫が来る前に草刈をしているので、ハズ虫が発生することは余りありませんが、秋の深まりとともにこれらのはず虫は、命を連鎖して短い一生を終えることでしょう。
「ウォーキング コース道端 ハズ虫が 並んで行進 尺をとりつつ」
「ハズ虫は 大きくなったら 何になる 蛾だと思うが 未だ分らず」
「ハズの葉を 茎だけ残し 食べ尽くし 並んで行進 どこへ行くのか」