〇天草の晒し作業がやっと終る
今年の梅雨は空梅雨気味で、適当なお湿りはあるものの、好天が続くため農作業がはかどります。この時期はジャガイモやタマネギの収穫取り入れや草引き草刈りと、毎日これでもかというほどの農作業が待ち受けているのです。それでも私のように外に出る機会が多いと、下手をしていたら時機を逸することもしばしばです。
今年は人間牧場の梅が大豊作で、その取り入れに思わぬ時間がかかり、手間段取りが狂ってしまいました。折角梅の木の棘に刺さりながら苦労して収穫した梅も、多過ぎて処分に困りつつの収穫です。
今年は去年にはない天草の晒し作業が加わったため余計手間を取られたようです。天草は収穫するのに1日2時間を2日間程度でしたが、それをサナに広げて天日干しする作業や、毎朝天草を発泡スチロールのリンゴ箱に水を張って揉み洗いした後、再びサナに干す作業を10日間ほど行わなければなりません。その使用する水の量もかなりになって、水道使用料金を跳ね上がるので、幸い家の敷地内ある井戸水を使って晒しました。最初は茶褐色や黄色だった天草も晒しをやる度に脱色し、また強烈な磯の異臭を放っていた匂いも消えて、白髪のようになって、やっと晒し作業が終わりに近づいたようです。
その間梅雨の時期なので雨に濡れたりしましたが、腐らせることもなくどうにか保存できるまでに仕上がりました。昨日は最後の仕上げとして完璧に乾燥し、ナイロンの袋に4サナずつ入れて封をしました。これで一件落着です。天草はこうして置くと、何年でも保存が効くのです。定かではありませんが天草は今年のものより、何年も寝かせて置いた物の方がトコロ天やゼリーにした時、透き通ったものができると聞きました。わが家でも倉庫の隅に寝かせて、古いものから順次使いたいと思っています。
昨日シーサイド公園で店番をしている地元の女性から、天草にまつわる意外な話を耳にしました。妻が天草を使う手順は、天草の分量に見合った水を鍋に張り、ガスコンロで煮立て、吹き零れないよう煮立てた頃合を見計らって、食酢を入れて天草を溶かし、木綿袋で漉してた液にジュースや砂糖で味付けをしてフルーツを並べたパレットに流し込み、固まったところで冷蔵庫に入れるのですが、残りかすはゴミ箱に捨てていました。その女性は酢を使わず少し長めに火に掛けてドロドロにしたものを、金網ざるを二重にして漉し、残った天草に水を入れ再び煮て使うため、捨てるものは殆どないと聞きました。一回漉しただけで捨てていたわが家では、いやはや驚きです。妻に話して再現しようと思っています。
「天草の 晒し作業を やっと終え 乾燥海草 ナイロン終う」
「朝晩の 晒し作業で 白くなり 妻がOK 一件落着」
「酢を使う 妻のやり方 以外にも こんな方法 あると聞きつけ」
「妻作る 天草ゼリーは 大好きで 昨日も今日も デザート食べる」