〇伊予市のタウンミーティングに参加(その2)
今回伊予市のタウンミーティングのテーマは市役所庁舎と文化施設の建築問題でした。まず場所をどこにするかという入口議論が話題になりました。市長さんの話も出席者から出された意見ももっともな話です。市役所は伊予園用地や埋め立て用地も考えられますが、交通導線から考えれば現市役所用地がベターのようです。問題は文化施設ですが現中央公民館用地だと投資や様々な問題が多過ぎるような気がするのです。
今伊予市が抱えている問題は、①市街地の活性化、②中山・双海の活性化、③8億円で買ったウエルピアの活性化、④文化で人を呼び込む活性化、⑤防災視点などが上げられますが、市役所庁舎と①市街地の活性化は今の計画でいいと思うのですが、中山・双海の活性化のためには、市役所をこれから進むであろう人口減少に対応し、計画人口を3万に程度に落とし、市役所機能を中央集中型から地域分散型にすれば②は自ずから解決できるような気がするのです。
文化施設では③と④を結びつける方法が再浮上してきます。それは「伊予市は松山の衛星都市ではない」という市長さんの意見に賛成するからです。じゃあ伊予市が恒星(光星)としてどういう道を歩むのかという問題です。既に周辺の松山市や松前町や砥部町は光星の道をそれぞれ歩んでいます。ゆえにそれらの街の存在を広域的に意識して独自性を出さねば、少なくても文化面での生き残りは難しいような気がするのです。そのためには中央公民館用地では多いに問題があるような気がします。3階建ての立体駐車場への投資は少し無駄なような気がしています。もしこの地に作るのなら、かつての芝居小屋じゅらく座のような町家に相応しい木造の文化ホールにすれば、内子座に抜きん出たアイディアで、間違いなく日本に発信できる文化的オンリーワンのアイディアだと思うのは素人な私の考えです。
多目的は無目的だと言われますが、現計画は多目的過ぎて無目的のような気もするのです。
いずれにしても今まで計画作りに関わった、多くの人の汗と智恵も無にする訳にはいきません。⑤の防災視点も今日的テーマで多少費用がかさんでも勧めなければならないと思います。これだけの大きなプロジェクト事業なので、市長さん始めみんなそれぞれ悩むのは当然です。でも合併して8年が過ぎ、そろそろ「伊予市らしさ」というキーワードを見つけなければ、伊予市に未来はないのです。
伊予市はいい街です。JRも伊予鉄もあり、平地あり、山あり海あり、県庁所在地にも近くて便利です。でもそれらの利を活かしきるアイディアと方法は、まだまだ未利用な部分が多いようです。「タウンミーティング」で始まった、新しい手法のまちづくりのために新市長さん頑張って下さい。大いに期待しています。勿論私たち市民もそれぞれの立場でまちづくりに持てる力を出したいと思っています。
「新市長 熱弁ふるい 私たち 市民に参画 意義を強調」
「合併を してから8年 経ったけど 未だ私にゃ らしさ分らぬ」
「問題の 整理をしつつ あり過ぎる 中から選ぶ これは大変」
「これからは 是々非々 言いつつ 参加参画」