人間牧場

〇面白い話と難しい話

 昨日は日本銀行松山支店の3階会議室で午後2時から、金融広報アドバイザーの研修会があり出かけて行きました。前半1時間は松山はいくガイドローゼン千津さんという方の「もし正岡子規がスマホを持っていたら!? ~松山はいくコースにみる松山の歴史&文学ふしぎ~」という講演を聞きました。名前からして「国際結婚?」と思いきや案の定、アメリカ人ナサニエル・ローゼンさんというチェロストの奥さんでした。千津さんはご存知俳人として大活躍の、夏井いつきさんの妹さんだそうで、夏いいつきさんと顔見知りなこともあって、親しく話を聞いたり名刺交換をさせてもらいましたが、中々の博学で聞きごたえのあるお話でした。正岡子規に若松進一を置き換えると、私はこれほど進んだ文明の世の中に生きているのに、まだスマホの恩恵に浴しておらず、時代遅れだと思いました。

 後半一時間は事務連絡と白塚重典日本銀行松山支店長さんの「最近の金融政策の運営について」というお話でした。金融広報アドバイザーをしている私としては基本的に分からなければならない話だし、興味のある話でしたが、量的・質的金融緩和、デフレ脱却、消費者物価上昇率、マネタリーベースの目標、波及メカニズム、フィリップス曲線、アベノミクス、政府・日銀の共同声明、高齢化・人口減少への対応が急務、長期金利、為替レート、株価、経常収支、景気・物価の見通し、中心的なシナリオ、民間エコノミスト予想との乖離、当面の景気面ポイント、世界経済の見通し、当面の物価面のポイント、まとめというパワーポイントで表示された、全て理解できるほど優秀でないだけに、理解し難い専門用語も沢山あって、コンセンサスならぬ混線さすの様な感じもしましたが、門前の小僧習わぬ経を読むので、難しがらず何度も聞けば少しは理解できるようになるだろうと、メモを取りながら熱心に聞かせてもらいました。

 面白い話と難しい話のコラボレーションは、私に異文化ギャップを味合わせてもらい、久しぶりのカルチャーショックでした。この年齢になると好きなことはどんどん興味を示すものの、嫌いなものは得てして門前払いをしてしまいがちですが、新聞の政治や経済も読まなければと心を新たにしました。
 今日から2日間は、私が塾長を務める年輪塾高齢の学習会が高知県土佐清水市と、四万十市を会場に行なわれる予定で、間もなく待ち合わせ場所の伊予農協前へ、妻に送って行ってもらう予定です。足摺岬に建つジョン・万次郎の銅像にも久しぶりに出会う予定だし、講師の青野博さんの講話や塾生との再会も楽しみです。こうして少しずつ老いの坂道をブレーキを踏みながら下れる幸せを、噛みしめながら生きています。

  「軟と硬 織り交ぜながら 生きている ショック療法 ボケる暇なし」

  「マネタリー アベノミクスと 言われても 中身も知らず 頓珍漢です」

  「ジョン万の 銅像会うを 楽しみに 今日は土佐行き 仲間とともに」

  「四時間も 走って四国 まだ不便 それゆえ文化 残っています」

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