〇無線ランで繋がっている優れもののプリンター
私たちの身の回りには、私のような生まれつき低能な人間には理解し難いことが、余りにも多過ぎます。子どもの時代であれば、「なぜ?」「どうして?」と聞くこともできるのでしょうが、さすがにこの歳になると、「それも知らないの?」なんて、冷たい視線や言葉が返って馬鹿にされるようで、知ったかぶりのうやむやで、やり過ごしてしまうのです。
私が若い頃不思議に思ったのは、愛媛県立宇和島水産高校の実習船愛媛丸に乗って、南太平洋の珊瑚海まで遠洋航海に行った時、海の上で正月を迎えた時でした。日本ではコタツに入り雑煮を食べてるであろうに、実習船の船上では暑く、パンツひとつで過ごしていました。無線長さんに頼んで遠く離れた日本の親元へ、「ハッピーニューイヤー・はるか南太平洋の洋上から新年のお喜びを申し上げます」と電報を打電したのです。その頃の無線はまだ「トン・ツーツー・トントン」の時代でした。赤道直下から基地局を経由した電報は確かにわが親元へ届いていました。「なぜ、どのようにして電報が届いたのか」は、おおよそのことは分かっていても未だに闇の中なのです。
電話やマイクがコードレスになったり、文字や画像がFAXで送れるようになった時も、ワイヤレスマイクが普及した時も、同じような想いだったと記憶が蘇るのです。そして今私の書斎で使っているパソコンもコードは電源だけで、電話の傍に置いているルーターから電波が飛ばされ無線ランを使って、疑うことなく何の造作もなくこうしてパソコンの操作ができ、日々を過ごしているのです。
先日久しぶりに1か月分まとめてブログ記事をプリントアウトしていると、パソコンとコードで接続されているプリンターの調子が悪くなり、インクの残量を示す警告表示がやたらと画面に出て、プリント不能になってしまいました。最初の内は何度もスイッチを押したりしてプリントしていましたが、そのうちプリントした色がおかしくなってしまったのです。私のプリンターはエプソンの風船6色インクを使っていますが、先日友人の谷岡和美さんから、「自分のプリンターが故障して新しいのに替えたので、芙蓉になったインクを差し上げます」と送られて来たインクを、ラッキーとばかりに受け取ったばかりでした。
息子にプリンターの調子が悪いことを話すと、色々クリーニングをやっていましたが、一向に回復の兆しがないので、迷うことなくプリンターを2万円ほどで購入してきました。新しく届いたプリンターを息子は馴れた手つきで箱から取り出し、ソフトを入れて使えるようにしてくれましたが、今回のEPSON/EP-775AWという機種は、最新型コードレスでパソコンとケーブル接続しなくても利用できる、優れもののようでした。まだ殆ど使っていませんが試験的にプリントアウトしてみましたが、中々の優れもので、デジカメのSDやMSもパソコン経由しなくても直接プリントできるのです。「なぜ?、どうして」と言われても、マニュアルどおりに使っているだけなので説明はできませんが、いやはや便利になったものです。
純正のプリンターインクを6色揃えて買えば5千円程度ですが、そのインクが付いて2万円ということは、プリンターの本体価格は1万5千円なのですから、プリンターはもう備品ではなく消耗品といったところです。私のプリンターは若嫁も息子も、時々やって来る娘も自由に使って、子どもたちの細々をプリントしているようですが、消耗品といえど今度は少し長持ちさせないと、たとえ2万円でも年金暮らしの私には財布の中身が軽くなって、ドルショックです。
「コードなく なぜに繋がる プリンター 説明できず うやむや終る」
「プリンター 昔は備品 今消耗 時代変わって 安く購入」
「プリンター 安いがインク 高過ぎる これが味噌かも 企業戦略」
「故障すりゃ 直す手間より 買い換える これが現代 首をかしげつ」