〇家庭菜園の野菜垣づくり
今年はこのところの低温気味な天候で、作付けした家庭菜園の野菜類の生育や発芽が少し遅れています。これまでは家庭菜園の世話は、もっぱら親父にまかせっきりだったため、生育や発芽等まったく気付かなかったのですが、親父の高齢による体力減退で仕方なく、私に代替わりせざるを得なくなったため、暇を見つけて家庭菜園に出てみると、今まで気づかなかった様々な出来事に気がつくのです。
体力が減退したからといって、全ての手を引いた訳でもない親父は、庭の草を引いたり、道端の草を削ったり、時にはあれやこれやと指図をしてくれますが、かつての様な親子での言い争いをする馬力はなく、ただ私の作業を見守るといった感じの役割です。
昨日は延び始めたキウリとトマト、ナスの垣を作る作業をしました。幸い昨日はゴールデンウィークの休みで、在宅だった長男息子に杭打ちを頼みました。今までは親父に頼まれて私が杭を打つ立場でした。これからは私が息子に頼んで杭を打つ世代交代なのです。
親父は去年の夏作が終わった秋の頃、私が引き抜いた杭や竹類を倉庫の庇下に作った置き場に、綺麗に揃えて保管してくれていました。それらを引っ張り出し、予め鉄の穴あけ用杭を打ち込んで、木の杭が打ち易いように穴を開け、カキヤで打ち込んで行くのです。畑は作付けのために耕していたこともあって、杭は息子の力を込めた適当な圧力で順調に打ち込まれました。4本6列の合計24本の杭打ちは、体力に自信のある息子にとってそれ程の難儀ではなく、息も上がらず作業を終えました。
その後私は少し長めの竹棒を腰高辺りの高さに、杭にビニール縄で縛りつけ、苗物に立てた支柱を縛り付けて行きました。もうこの歳になると日焼け等、気にすることもないのでしょうが、帽子好きな私は妻が新調してくれた、少し小型の夏バージョン麦藁帽子を被り、日焼けに備えました。このように日焼け防止のための帽子を被っていても、「お父さん顔が日焼けして、少し黒くなったようね」と妻に言われます。それもそのはず近頃は家庭菜園や人間牧場での農作業が忙しくて、外での作業が多くすっかり日焼けをしているのです。
昨日の夕方までにキウリ、トマトの予定されていた垣を作る作業はひとまず終りました。ナスはまだ実を付ける時期ではないので暇を見つけてのんびりやればいいようです。
今日辺り、畝を立てたままになっている所に、枝豆やツルありインゲンやスィートコーンの種を、買って来て蒔こうと思っていますが、畑では早播きしたツルなしインゲンが早くも芽を出したようです。ジャガイモもニンジンもゴボウも今のところ順調、後は植えても一向に芽の出ないサトイモだけが顔を覗かせていません。地植えにしたブルーベリーもこのところの好天で、少し水分が欲しいようなので、下草を削ってから、たっぷり水を与えました。
1haの広い菜園に草を生やさず、作物を育てる世話は容易なことではありませんが、この20年親父がせっせとやってきてくれたことなので、私もむしろ作物を育てる喜びを感じながら農作業をしたいし、作った作物を食べて大いに健康を維持しようと思っています。
「菜園の 世話親父から 受け継いで 見よう見真似で コツコツ始め」
「夏野菜 伸び始めたる 様子見て 昨日は垣を つくる作業す」
「麦藁の 帽子を被り 畑出る それでも日焼け 黒くなったと」
「力ある 息子に頼み 杭を打つ まるでマシーン 馬力が違う」