人間牧場

〇蕗の収穫

 人間牧場に春がやって来ました。今年は少し早目に草を刈ろうとか、バックヤードである倉庫や作業小屋を綺麗に片付けようとか、色々策を巡らせているため、いつもの年より少し早目に草刈りやバックヤードの整理整頓の作業手順が進んでいることに、少しだけ安堵している今日この頃です。
 一昨日は蜜蜂の師匠である井上登さんのご指導で、蜜蜂の巣箱に蜜蝋を塗ったりキンリョウヘンを取り付ける作業をしましたが、昨年秋台風で下の道まで転げ落ちながら、不運にもめげず蜜蜂が冬越した、重箱型巣箱の下に2箱追加した巣箱が、大きなコンクリート製の重石を乗せているため仮分数になっていて、また転げる危険性があると指摘を受けていたので、火バサミを再利用した杭を打ち込み、ビニール紐で地面に固定しようと出かけました。

 昨日は前日からの寒さも少し和らいでいたため、単車を倉庫から出して単車に乗り、人間牧場まで走りました。吹きぬける風はまだ寒かったものの、気持ちのいいツーリングを楽しみました。蜜蝋とキンリョウヘンの効果はまだ出ていませんが、そのうちゴールデンウィークころには温かくなって、分蜂してくれるものと、前日蜜蜂に刺されて少し腫れ上がった右手の平を撫でながら思いました。
 巣箱固定の作業を終え、梅の実の付き具合を見るため梅園へ下りて行きました。植えて3年目の若木には沢山の梅の実が付いていて、今年も梅の収穫が期待できそうですが、古い樹はそろそろ寿命かなと思い、いつかの時期に植え替えを決断しなければならないようです。

収穫した蕗
収穫した蕗

 まだ一番草を刈っていない一番下の梅畑には、草に埋もれて蕗が沢山生えていました。草刈機で刈るのも勿体ないと思い、蕗を収穫することにしました。今時の蕗は柔らかくて煮炊きをしたり佃煮にすると美味しいので、早速剪定バサミで収穫を始めました。1時間ほどで少し大きめの束を7束収穫しました。単車の後に採った蕗を荷造りし、シーサイド公園のじゃこ天のお店へ2束、姉の家へ1束とお裾分けしながら帰り、残った2束は生活改善グループの県の会長さんである小西さんに、まちづくり学校双海人に参加した折、持参して差し上げました。
 さて残った2束は今日にでも手袋をして、灰汁が手につかないよう注意しながら、皮をはいで妻に佃煮にしてもらおうと思っています。やはり歳のせいでしょうか、蕗やツワブキ、ゼンマイ、ワラビ、筍、ウド、タラなどの灰汁強いものが口に合うようになってきました。灰汁強いものはガンになるから食べない方がいいと言われていますが、この時期の山菜は季節を感じる旬の食べ物として、ガンになる危険性など無視して存分に楽しみたいものです。

  「単車にて 寒さ堪えて ツーリング いやはや爽快 春を満喫」

  「蜂巣箱 風でひっくり 返らぬよう 杭打ち止めて これで万全」

  「歳だねねえ 苦味あるもの 好きになる 山菜今が 旬とばかりに」

  「蕗取りて あちらこちらに お裾分け これも大事な 付き合い仕方」 

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