〇世界遺産を巡る旅(その2)
私が代表を務める21世紀えひめニューフロンティアグループは、もう30年にわたってボランティア活動をしています。セスナ機でふるさとを空から見る活動をしたのを皮切りに、無人島に青少年を連れて行って無人島に挑む少年のつどいをやったり、丸木舟瀬戸内海航海、竪穴式住居語り部のつどい、フロンティア塾などなど、若い頃から仲間とともに先進的な活動を続けてきましたが、数年前からそれらの活動に一区切りをつけて世界遺産を巡る旅を計画実行してきました。
これまでに訪ねた国内の世界遺産は広島原爆ドーム、安芸の宮島、石見銀山、姫路城、熊野古道、奈良・京都寺社仏閣、雪の飛騨高山合掌造りなど、比較的近い場所でしたが、今回は自然遺産として名高い九州鹿児島の南に浮かぶ屋久島を選びました。私はこれまでに2回ほど屋久島に出かけていますが、仲間12人は殆どの人が初めてとあって楽しみに出かけました。私たちの仲間もいつしか歳をとって年金暮らしとなっているため、さほど金をかけた豪華な旅行はできないため、阪急交通社が募集している安いツアーに応募しました。
ホテルに2泊しても4万円を切る安い値段ですから、昼・夕食はオプショナルで、多少小遣いはいりますが、グループが長年の活動で溜め込んだ資金を、少し助成することにしているので、気楽に参加できるのです。松山市駅前に他のツアー客と一緒に集合した私たちは、松前エミフル前、大洲駅前、八幡浜駅前で客を拾い、三崎~佐賀関をフェリーで渡り、大分から鳥栖ジャンクションを経由して、鹿児島へ向かいました。今回のツアーには南九州観光もパックされていて、途中南九州の小京都といわれる人吉に立ち寄り、焼酎工場や幽霊寺を見学しました。
午後5時30分に予定通り鹿児島市内のホテルに到着し、その夜はホテルの豪華な黒豚&海鮮蒸籠蒸しバイキング料理を堪能しました。私たち12人の一行には3人の女性と私のように酒を飲めない4人の男性もいて、5人が飲み放題コースを選び、薩摩の焼酎をしっかりと楽しんでいました。
ホテルはグレードの高いセキュリティの行き届いたシティタイプでしたが、私たちのような古いタイプの人間には、多少窮屈な感じもしました。何はともあれ無事屋久島を目指す拠点となる鹿児島市内までやって来たことを喜び、天文館の夜の街をみんなで散策して少し長めの一日を終えました。
「貧乏な 年金暮らしの ゆえあって 安いツアーで 旅を楽しむ」
「海山を 越えて南の 鹿児島へ バスは行く行く 仲間とともに」
「焼酎の 工場見学 皆試飲 私は手持ち ボトルのお茶で」
「便利だね 朝出て夜に 鹿児島へ 黒豚海鮮 美味しく食べる」