〇苗床用の落ち葉を集める
家庭菜園や人間牧場を持っていると、寒い冬でも春の準備のためにやらなければならない農作業が山ほどあって、休む暇はありません。アリとキリギリスの話ではありませんが、その冬場の仕事を怠ると春から秋にかけて、キリギリスのような惨めな結果が予想されるので、旧暦や昨年の農作業経験を頼りに修正しながら、作業を組み立てるのですが、冬の寒さは戸外の作業ゆえについつい億劫になってしまうのです。
昨日は強力な助っ人?の力を借りて、薪用のクヌギの木の伐採作業をした余力を借って、苗床用の落ち葉集め作業をしました。人間牧場に通じる細い道の片側には、秋に落ちたクヌギやコナラの落ち葉が沢山積っているので、軽四トラックの荷台両横にコンパネ用のベニヤ板を2枚立て、その中に集めた落ち葉を積んで行くのです。少しずつトラックを進めて三人で落ち葉を拾い集めました。積んだ落ち葉の上に乗って、まるで羽毛布団のようなフワフワした落ち葉を踏み固めると、幾らでも積めるのです。
昨日は落ち葉集めに必要な手箕を持って行くのを忘れてしまい、人間牧場に置いてある浅めのキャリーを使っての作業となりましたが、30分ほどの作業で、軽四トラックの荷台が一杯になるほど集めました。赤石さんと久保さんはフワフワの落ち葉の上に寝転んだり座ったまま、人間牧場の苗床まで到着しました。その後トラックを縦付けして鍬や熊手で苗床へ移動させ上から踏み固めましたが、例年は二度行なっていた作業も、今年は一杯になったので一回の作業で終りました。
この落ち葉の上に米ぬかと木質ペレット、それに油粕を振り撒くと微生物の作用によって発酵が促され、上にビニールシートを被せて何度か切り返しをすると、春には立派な落ち葉堆肥ができるのです。
その発酵温度を利用して、毎年サツマイモの苗床にするのですが、最近はその作業も失敗続きなので、昨年は智恵を絞ってカブト虫の幼虫を育てることを試みました。カブト虫の幼虫が羽化して成虫になる頃、苗床の上に防虫網を張ってカブト虫を20匹ほど捕獲しましたが、防虫網の網目が小さ過ぎてカブト虫の足が絡まったりして、これまた散々結果になりました。はてさて今年はどんな利用の仕方をするか、思案六方といったところです。
子どもたちにとってカブト虫は、憧れの小動物です。去年は養殖したカブト虫に加え、近所の西嶋さんからカブト虫を貰って孫たちはご満悦でしたが、子ども体験塾の子どもたちに分け与えるほどの確保ができませんでした。そろそろカブト虫の養殖場整備を真剣に考える時期に来ているのかも知れません。
「道縁の 落ち葉集めて トラックに 山盛り積んで 苗床運ぶ」
「フカフカの 落ち葉の上に 寝転んで 青空流る 雲を眺める」
「発酵を 促し腐葉土 作ったら ちゃっかりカブト 自分の寝床」
「カブト虫 養殖場を 作ろうか 思案六方 思い悩んで」